自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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人生100年、自分の足で歩く   3  正しい歩き方

2022-12-03 05:59:37 | 健康法


理学療法士・田中尚喜氏によると、
p.80 日本人はもちろん、世界中のほとんどの人は、
   きちんと歩けていないとおもう。
   日本人の9割は、間違った歩行をしています。

あ~らら、こらら?!
p.81 ヒマラヤ山脈やペルーのマチュピチュなど山岳地帯に
   住んでいる人たちを除けば、あとの人は基本的におかしい。

具体的にどこがおかしい?
   まず大股で歩いている。そこが根本的におかしいんですよ。
   歩幅を広くすると、足が地面に接地しているとき(立脚期)に
   膝を伸ばしきることができません。
   そのため膝が曲がってしまうのです。

つまり、田中氏は「小股で歩くのが正しい」と。
はて? どこそこのエアラインの大股歩きがテレビで紹介されたのは
数年前かもしれないけれど、今だってインタバル・ウォーキングなどで
大股は推奨されているはず・・・・・

p.82 ヒマラヤやマチュピチュの人たちが小股でちゃんと歩けているのは
   山岳地帯で、歩く以外に移動手段がないからでしょう。

お~、思い出します。確かにあのヒマラヤ街道はデコボコ道だし、
登ったり下ったり、疲れるからゆっくり小股でしか移動は不可能。
「歩行」を「移動手段」と捉えれば、
「疲れないで、遠距離を移動する」には、疲れない歩き方が必須らしいです。

じゃあ、東京に住むフツーの人たち(足で移動する必要が少ない)は?
田中氏の指摘によると、
p.84 鴨長明の「方丈記」に薦められているとおり、
   人間の必須の活動として「食事」「睡眠」「歩行」があがっている

が、「歩行」を「運動」と勘違いして、
p.85 「正しい歩行」もおぼつかないのに、それを飛び越して
   「運動」をするのは問題があるのです。

で、田中氏の理論として
p.86 筋肉の分類方法のひとつに、筋繊維の収縮の違いに着目して、  
   瞬発力のある「速筋」と、持久力のある「遅筋」に分ける、
   という考え方があります。

p.87 「速筋」は身体の表面に多く存在します。すばやく収縮する
   ことができますが、疲れやすく、筋肉痛の原因にもなりやすい


   一方、「遅筋」は身体の奥に多い。収縮はゆっくりですが、
   疲れにくい”省エネタイプ”の筋肉です。

   「立つ」「歩く」「坐る」といった日常の動作に必要なのは、
   「遅筋」を中心とする筋肉です。つまり中高年の場合、
   「速筋」ではなく、
   身体の奥にある「遅筋」を主に鍛えたほうがいい。
   それが、死ぬまで自分の足で歩き、健康寿命を延ばすことに
   つながります。

   ところが大股歩きでは、ハムストリングスなど「速筋」を
   中心とした筋肉が使われる。「速筋」は疲れやすく、
   肉離れを起こしやすい
。わざわざ大股歩きをして
   「速筋」を使うメリットはないのです。

なぁ~るほど。これは私にとっては、新しい考え方です。
p98からは<歩行に必要な筋肉のトレーニング>が色々紹介されています。
それらは大殿筋、大内転筋、ヒラメ筋、ハムストリングス、中殿筋などの
定番の筋肉トレーニングが多いのですが、私のお気に入りは、

p.114~ 効果抜群の「うしろ歩き」
イラストや説明を見てさえ、なかなか難しい歩き方ですが、
バレエやダンスの「引き上げ」を意識することができれば、
簡単なのかも? 少なくとも私にとっては、
「おぉ、バレエのあれね!」などとイメージしやすいのでラッキー!
コメント
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