自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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足アーチのつくり方  桑原靖・著   2016/8

2021-08-26 05:36:29 | 図書メモ


少しですが、私自身右足が外反母趾気味で、
友人にも悩む人が多いので足に関する本はよく読みます。

この本に登場する対処法は、あまり新味はありませんが、
気になる情報があったので、メモしておきます。

p.82 妊娠中のホルモン分泌の変化が足トラブルの原因に

   女性に足のトラブルが多い理由として、
   女性は体の支持組織(靭帯や筋肉な ど骨格を支える組織)が
   男性に比べて柔らかいこと、女性は一般に足や足指に負担を
   かける靴をはいてい 間が長いことなどが挙げられますが、
   最大の原 因は、妊娠中に分泌されるホルモンバランスの影響です。

   お産に備えたホルモンが、足の靭帯までゆるませる妊娠3か月から
   妊娠後期にかけて、卵巣から盛んに「リラキシン」というホ ルモンが
   分泌されます。

   リラキシンには、骨盤周りの靭帯をゆるめて、お産のときに産道を
   確保させる働きがありますが、ホルモンは血流にのって全身に作 用します。
   そのため、足の骨を支えている1 00以上もの靭帯にまでリラキシンが作用し、
   足の靭帯や骨格がゆがんでしまうのです。

   リラキシンの影響で妊婦さんの足は「足アーチ」が崩れ、
   扁平足になったり、 足指の付け根の幅が広くなったりします。
   日ごろはいている靴が合わなくなる うえ、お腹が大きくなることで
   体の重心の位置が前方に移り、足指の付け根にかかる負担が増大。
   足の付け根が痛んだり、転倒しやすくなったりします。

p.83 さらに、お腹が大きくなった影響で下肢の血液循環が悪くなり、
   妊娠中は足 のむくみや足つりも起きやすくなります。
 
   ホルモンの影響は出産後も続く
   出産したあとも、
   一度ゆるんでしまった足の靭帯と骨格は元には戻らず、
   ゆ がんだ状態のまま、固まってしまいます。そのため
  「子どもを産んでから足が 痛むようになった」という女性は
   非常に多いのです。

   出産後は、子どもを抱きかかえる時間が増え、足にかかる負担は
   妊娠中に増 して大きくなります。しかも、子どもを産むと赤ちゃんの
   世話で忙しくなりま すから、自分のことにかまっている余裕はありません。
   そうやって放置してい る間に、足の状態は徐々に悪くなっていくのです。

   足のゆがみが産後体型にも影響する
   体の土台である足のゆがみは、全身の姿勢にも影響を及ぼします。
   足の靭帯 がゆるんで、かかとの骨が内側に倒れる回内が進むと、
   足に連動して大腿骨(太 ももの骨)も内側に回転し、骨盤が前方に
   倒れていきます。すると、お腹が前 に突き出される形になり、
   背骨はバランスをとるために大きくS字にわん曲し、
   背骨の傾きによって後ろへいってしまった首が前傾し、猫背になります。

   こうして姿勢が悪くなると、ぜい肉のつき方にも影響が出ます。
   お腹がポッ コリと出て、腰回りや下半身にもぜい肉がつきやすくなるのです。


p.84  ●アメリカでは「妊娠したらインソールをつくる」のが常識
   残念ながら日本では、こうした妊娠と足の関係について、
   ほとんど一般には 知られていません。アメリカでは、妊婦の足の
   ゆがみについて広く知られてい るため、産婦人科医が妊 婦に対して
   足アーチを補正するためのインソールをつ くるようすすめるケースが
   しばしばあります。

   女性たちの間でも「妊娠したら インソールをつくる」というのは、
   なかば常識になっています。正しいインソールを使えば、
   マタニティシューズとして妊娠中も足アーチが 保たれ、
   全身の骨格もある程度補正されます。妊娠中や産後の足トラブルを
   防ぐことができます。

   このことは、妊婦さんの健康と安全を守るために、
   日本の 女性にもぜひ知っておいていただきたいと思います。

   マタニティシューズというと、日本では
   「転ばないようにかかとの低い靴を はく」という程度の認識しか
   ありません。しかし、フラットパンプスのような 単なるペタンコ靴では、
   足アーチが崩れるのを防ぐことができません。

   産後も 見すえて、妊娠したら「自分の足の健康を守る」ために、
   妊娠中の体の変化を
   きちんと考えたうえでつくられたマタニティシューズを選びましょう。


う~~む。知らなかった・・・・・
早く言ってよ!!
外反母趾や足の歪みで悩む女性は、出産経験者でなくても多いので、
何とも言えませんが、こういった知識は小中学校の保健体育で
学びたかった! 遅くとも、母親学級での必須項目?!?

フランスで健康保険で指導される「産後のペリネ・トレーニング」とか、
https://jp.charmnap.com/ja/training/perinee.html
欧米で当たり前になっている(らしい)ことが、日本では全然・・・・
なので、私達はもっと本を読み、世界に友人を持って情報交換すべき!
コメント
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