最後に、自力整体ナビゲーターの悩みにも通じる言葉を。
著者Eikoさんはヨガのインストラクターです。
P.168 「インストラクターである私にできることって、案外限られているんです。
どれだけ励ましても、どれだけかんたんな方法にアレンジしても、
結局は、やらはる人と、そうでない人がいるだけなんです」
世の中には、体の声を聴くことが得意で、それが好きな人が居ます。
例えば、私。
だからエライんじゃなくて、それは個性です。
猫が好き。数学が得意。お酒の味がわかる。・・・・・・
ヒトにはそれぞれの特技や趣味があり、
全員が「健康に関する優等生」であるはずがないし、その必要もないでしょう。
ある物事に秀でた人が、リード・インストラクターになり、
健康法やアートや料理、将棋など、皆で分かち合えば良いのです。
でも、健康に関してだけは、最低限の知識と実践をお薦めしたいです。
何しろ、体あっての人生ですから。
、
P.169 インストラクターが(生徒さんに)してあげられることは、
皆さんの中に存在している「やればできる脳」を、
体の動きをつかって実感してもらうことなんです。
仕事も開脚も、ヨガもダイエットも、本当はみんな同じなんですよ」
(中略)
開脚やストレッチは、ただの開脚でも、ただのストレッチでもない。
それは身体をつかった「気づき」なのだった。
誰の指示でもない、誰の命令でもない。
自分で目標を考え、自分の信じた道を、自らの意志で進んでいく。
それこそがほかの誰のものでもない、自分の人生なのだ。