シアタークリエ、2013年7月4日マチネ。
サンフランシスコのライブハウス「パープル」で出会ったラム(保坂知寿)、ビー(水夏希)、ローズ(シルビア・グラブ)、オーロラ(大塚千弘)、ジンジャー(今枝珠美)、キャンディ(Miz)、ファーファ(ジェニファー)は身寄りのない孤児で、屋上のプレハブ小屋で本当の姉妹のように暮らしていた。姉妹の証として胸に七人の頭文字のタトゥーを彫り、ショー・カンパニー「TATOO 14」として活動し、パープル・フェスで優勝することを夢見ていたが…
作・演出/小林香、音楽監督・作曲/前嶋康明。2012年初演からオーロラ役のみ変更しての再演。
カッコいいショー・アクトでした。歌って踊れる女優がこれだけそろうとこんなこともできるのですねえ。女性プロデューサーが作るオリジナル・ミュージカル、ちゃんとしていました。
ただ歌唱という点ではミズが一番怪しい気がしたので(^^;)、たとえばキムで観てみたいわ、とも思わなくはなかったのですが…ともあれあいかわらずカッコよかったし、みんな素敵でした。
スカイ役は日替わりで、この回は知念里奈。ただゲスト俳優は男性の方が多いようで、確かにちょっと見え方が変わってくるかな?とも思いました。
『若草物語』でも次女のジョーはボーイッシュだったりしますが、次女とはそういう役周りなのでしょうか…妹たちに「ビー兄ちゃん」と慕われ、「姉ちゃんです」と言い返すところがとってもキュートなんだけれど、事件から2年がたってそれぞれ新しい夢を見つけて新しい生活を始めている姉妹たちに比べてビーだけがひとり元のままの場所にいて昔の夢を追っているようでもあり、その空っぽさや停滞感、今現在の悩みは、こんなボーイッシュな外見やさっぱりした気性だからこその色恋沙汰なのではなかろうか…とか私には思えたのですね。
スカイがその相手であろう、とかそんな単純なことではなくて、ただ色恋沙汰に行き詰っているのであればそんなビーが尊敬するシンガーに再会できて喜ぶときにそれが男性、男友達でもあるとなると、ちょっとまた場面の意味が変わって見えるだろうなあ、と思ったのでした。
実際にはどうなのかなあ…?
プレアデスなら六姉妹だけれど北斗七星で七人姉妹、虹の七色、彫ったタトゥーと心に残る傷で倍の14。『キンキーブーツ』がトニー賞を席巻した年にシンデイ・ローパーの「True Colors」が響きました。肌の色のことなのかな?と思っていましたが、LGBTのテーマカラーはレインボーでもありますし、そういう多種多様性、を示しているのだろうなと思うと、泣けました。
二幕ラストはコンサート状態になってみんなで立ってペンライト振る、という演出は楽しいのですが、そのわりには主題歌というかメインテーマというかラストの楽曲が良くなかった。メロディラインがマイナーだし覚えづらくて盛り上がらないも跳ねない、もったいない。
最終的には音楽が課題となるのですかねえ、日本のミュージカルというものは…むうう。
サンフランシスコのライブハウス「パープル」で出会ったラム(保坂知寿)、ビー(水夏希)、ローズ(シルビア・グラブ)、オーロラ(大塚千弘)、ジンジャー(今枝珠美)、キャンディ(Miz)、ファーファ(ジェニファー)は身寄りのない孤児で、屋上のプレハブ小屋で本当の姉妹のように暮らしていた。姉妹の証として胸に七人の頭文字のタトゥーを彫り、ショー・カンパニー「TATOO 14」として活動し、パープル・フェスで優勝することを夢見ていたが…
作・演出/小林香、音楽監督・作曲/前嶋康明。2012年初演からオーロラ役のみ変更しての再演。
カッコいいショー・アクトでした。歌って踊れる女優がこれだけそろうとこんなこともできるのですねえ。女性プロデューサーが作るオリジナル・ミュージカル、ちゃんとしていました。
ただ歌唱という点ではミズが一番怪しい気がしたので(^^;)、たとえばキムで観てみたいわ、とも思わなくはなかったのですが…ともあれあいかわらずカッコよかったし、みんな素敵でした。
スカイ役は日替わりで、この回は知念里奈。ただゲスト俳優は男性の方が多いようで、確かにちょっと見え方が変わってくるかな?とも思いました。
『若草物語』でも次女のジョーはボーイッシュだったりしますが、次女とはそういう役周りなのでしょうか…妹たちに「ビー兄ちゃん」と慕われ、「姉ちゃんです」と言い返すところがとってもキュートなんだけれど、事件から2年がたってそれぞれ新しい夢を見つけて新しい生活を始めている姉妹たちに比べてビーだけがひとり元のままの場所にいて昔の夢を追っているようでもあり、その空っぽさや停滞感、今現在の悩みは、こんなボーイッシュな外見やさっぱりした気性だからこその色恋沙汰なのではなかろうか…とか私には思えたのですね。
スカイがその相手であろう、とかそんな単純なことではなくて、ただ色恋沙汰に行き詰っているのであればそんなビーが尊敬するシンガーに再会できて喜ぶときにそれが男性、男友達でもあるとなると、ちょっとまた場面の意味が変わって見えるだろうなあ、と思ったのでした。
実際にはどうなのかなあ…?
プレアデスなら六姉妹だけれど北斗七星で七人姉妹、虹の七色、彫ったタトゥーと心に残る傷で倍の14。『キンキーブーツ』がトニー賞を席巻した年にシンデイ・ローパーの「True Colors」が響きました。肌の色のことなのかな?と思っていましたが、LGBTのテーマカラーはレインボーでもありますし、そういう多種多様性、を示しているのだろうなと思うと、泣けました。
二幕ラストはコンサート状態になってみんなで立ってペンライト振る、という演出は楽しいのですが、そのわりには主題歌というかメインテーマというかラストの楽曲が良くなかった。メロディラインがマイナーだし覚えづらくて盛り上がらないも跳ねない、もったいない。
最終的には音楽が課題となるのですかねえ、日本のミュージカルというものは…むうう。