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飛行機受難劇(4)

2020年02月15日 | 時事批評

飛行機受難劇(4)

思えば、このところ毎回乗るたびに受難している。墜落という受難でないので全くもって善し、ではあるが。今回のお題は「急病人の発生」。急病となられた方には全くもって同情するも、困難を感ずるのは「挙動のおかしい人」と「病人」との差異。軽い発作的な病気を発症した場合、知人といれば説明・対応してくれそうなものだが、独りで搭乗するとき、周囲がCAへ通報してくれるかは発作の程度によって微妙である。こちとら病気なのに、周囲が「ちょっと変な人がいるけどそっとしておこう」と黙殺され、周囲との協調さえ成立しようものなら放置により重篤な状態になる場合もある(それが空の上であればなおさら)。そんな時、第三者の立場で挙動のおかしい人をCAに通報する場合、どのように声をあげればよいか躊躇うのが通常だが、勇気ある乗客が「様子がおかしい方がいます」とCAに通報(当方は離れていたが偶然近くにいた同僚が始終を目撃)。ちょうど飛行機がブリッジを離れ、バックを始めていた時だったのでギリギリ間に合ったが、飛んでいたら元の空港に引き返すか、近くの空港に緊急着陸ともなり、大ロスになっただろう。バックし始めていた飛行機はまた前進し、駐機場を移動。救急車が到着して無事運び出されたが、これ以上に時間を食うのはCA曰く「書類の変更」。結果、1時間半程度遅延したが、病人搬出対応は20分ほどで残りは「書類の変更」。もっと具体的に説明があった方が腹落ちしやすいと思われるが、「書類の変更」では(当方妄想では)ゆっくり書き直し+印鑑押印に時間を要する、といった風であり、事情に通じない一般人民には印象が悪い。せめて「病人が貨物室に預けた荷物を取り出している」等それじゃしょうがないよね的な納得が得られる内容が好ましい。しかし当方のような狭量は少数で、急病人を心配する性善な乗客が大多数であるためか、遅延して出発後、機内アナウンスによって無事病院に到着された旨の報告あり。

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