Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

Side Steps YouTube 「Go Together」

2024年06月25日 | SideSteps
1997年11月30日の吉祥寺シルバーエレファントでのライブ映像。「Out-And-Out」の収録曲ですが、ライブでの演奏頻度は高くないものの、実は「隠れた名曲」との呼び声高いのがコレ。98年にMuseaから発売されたコンピレーションCD「Le Meilleur Du Rock Progressif Japonais」(仏和訳「日本のプログレッシブロックの概要」)には、Side Stepsを代表する1曲としてこの曲が収録されています。選曲はMusea側で当時はその意図がよく分からなかったのですが、今思えば全くの慧眼でした。このライブは「Out-And-Out」発売記念ライブということで、晴れてこの曲もライブ演奏をしていますが、実際には諸事情でライブ当日にCD発売は間に合わないというハプニングも(笑。しかし、この曲はCDで聴くのとライブを観るのとでは最も違いが分かる曲。というのも、ベースが全編でタッピングにてコードを弾いているのです。イントロからシンセのように聞こえるは全てベースです。なぜこのアレンジになったのか今をもって全く不明ですが、EWIブレスコントローラーを吹くキーボードがベンド等で両手を使えるようにするため?だったのか…。さらにはドラムレス。電子パッドにてパーカッション音色を叩くという具合で、Side Stepsの曲の中ではかなり異色な存在です。そのなかでサラリとはいる2-3クラーベ。思わずラテン・リズムが入るというのはSide Stepsの特徴の一つでもあります。通常の演奏との差分が大きかったためか、もしくは他の曲とのダイナミクスの落差が大きかったためか、曲が終わってもお客さまからの拍手は皆無…。お客さまは皆、拍手のタイミングを逸して呆然としている状態にて、この曲のスゴさが際立ちます(笑。このライブ、映像をよく見ると珍しくも衣装コーディネートがされており、右2名が赤、左2名が黄色。しかも光沢から識別するに長袖コーデュロイ・シャツを着ていますが、全く記憶なし。服はタンスの奥にもありません。きっと同時に調達したものとおもいますが、11月とはいえ、室内で演奏するにはあまりに暑すぎる衣装なのが気になります。さらに赤の衣装は意図せずYMO(共産アカ)に錯覚します(人民服ではありませんが)。

Go together