Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

本年もよろしくお願いします

2022年01月03日 | 時事批評
今年の正月はサラリーマンには日の並びが悪い典型でしたが意外にユックリ。1日1回は街まで出たものの、残りは逼塞して作業をしながら「聴こうと溜め込んだ音源(新曲)」をひたすら聴いていました。街では意外に店舗休業が多く、特に元旦の日中はひっそりとして静かな雰囲気で、昔の正月はこんな感じだったと懐かしく好ましい感覚。音楽の聞き込みですが、データベースをみると残り7800曲…。悩みは①未聴の新曲の中から良い曲・アーティストを発見することと、②従来からの「お気に入り」を聴き込んでより深く堪能することとの最適化されたバランスでした。これは「多腕パンディット問題」と言われる数学の最適化問題。探索①と活用②とのバランスの中で、その効用(音楽の場合は気分の「高揚」?)を最大化するにはどうすれば最適かという問題です。カジノのスロットマシンを使った問題の例示(というのもこの問題の名がカジノのスロットマシンを指す「一本腕の強盗=パンディット」に由来する)があり、スロットマシンが並んだカジノに入店して利益を極大化するには、①当たりのよいルーズな台を選ぶために各台いろいろと①探索し、ルーズな台を発見したらそれを②活用してガンガン儲ける必要があるのですが、「どの台がルーズ=当たりが出やすい台なのかは事前にわからず、実際に試してやってみるしかない」が困難なポイント。まさに音楽・読書での悩みもこの原理。音楽も良い音楽かどうか聞いてみるしかない、本も読んでみるしかない。ただ、実は多腕パンディット問題の解法は非常に複雑で現在のところ未解決な問題です。未解決というとなんだがガックリもきますが、重要なのは「考えても(今のところ)解決しないことが判明している」ということ。当然、天才数学者でも全くない当方が解決できる問題ではないので、逆に悩むことはなくひたすら音楽を聴いている正月ですが、これまで当方の「お気に入りの曲」出現率は0.625%(160曲聴いて1曲出現する確度)なので、常に三振覚悟で打席に立ちます…。
本年もよろしくお願いします。
※写真は降雹(ひょうが降った)あとに光が降り始めたサロベツ原野。
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