Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

坂本龍一氏からのメール

2023年07月15日 | 時事批評
坂本龍一氏が旅立たれてはや数ヶ月。突然、思い出したことが…。過去に坂本龍一氏からメールをいただいたことがありました。正確にはEメールの転送なのですが、その証拠を探そうと思って長期間放置していたWin98のノートPCを稼働させようとするも電源が入らず、HDDを抜いて中身を探そうとするもHDDは駆動せず、万策尽きたので以下は記憶です。90年代半ばから2000年代初頭、当時は大学の先輩Eさん(鍵盤)とバンドをやっていました(これは現在休止中)。そのバンドの(記憶では東京・赤坂での)ライブ映像をEさんが坂本氏に見せたところ、その感想をメールでいただき、それが転送されて当方の元に来たというものです。メール本文は2行程度のバンド全体の演奏に対するコメントが書かれたのち、最後に「ベースの演奏能力が高いですね」とあったため、「褒められているよ」とEさんが転送してくれたのです。当時、そのメールを(たしか会社で)読んだ時にまず、「ベースの演奏能力が高いですね」の解釈(ついつい裏読みしてしまう悪い癖が…)として「演奏能力は高いかもしれないが音楽的にはちょっとね…」と言外に言われているのだとなぜか直観的に感じたのでした。なんだか勝手に当時は「素直になれなくて(Hard to Say I’m Sorry)」(by Chicago)だったのです。次に気になったのは、その署名(メール最後に付される名前やメールアドレス、電話番号等の情報)がとても簡素であまり芸術的でなかったこと(大変失礼)。確かにRyuichi Sakamoto(英語だったと記憶)って書いてあるけど、これって本人のメール?とも大変失礼ながら思ったものでした。Eさんは坂本氏のラジオ番組常連で完全に面識があるので、間違いなく本物であること疑いなしなのですが…。この2点が強く記憶に残っています。今にして思えば、良き言葉を贈っていただいたと思います(裏読み的な勝手解釈を含め)。これからも技術だけでなく音楽性を高めて大切に演奏していきたいと思います。ありがとうございました。あらためて合掌。

Merry Christmas Mr. Lawrence / Ryuichi Sakamoto - From Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022
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