Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

フォアグラ日記

2023年08月05日 | フォアグラ日記
金剛石(カレー/大阪・瓦屋町)
カレーを食しに難波から徒歩で向かうも、歩いてふと周囲を見回せば韓国・中国語の看板多く、どこかアジアの異国に紛れ込んでしまった感覚に陥る。実際に看板だけでなくて韓国・中国語も会話の中にちらほら聞こえてきており、その話し手は明らかに観光客でないことから、難波の繁華街もちょっと外れればこのようなエリアが存在することを初めて知る(後で聞くにここら辺はかつて「南地」と言われた色街跡だった)。また、東京では最近ほとんど絶滅にてお目にかかることもない暴走族も、大阪では引き続き生息している様子。イルミネーションが輝く華やかな御堂筋に吸い寄せられる蛾のごとき暴走族を久々に見る(御堂筋沿いに宿泊したが、真夜中を通じて10数回の爆音の襲撃を受ける)。さすがこの手の筋は「やんちゃ」と形容され、そして許容される大阪ならでは(警察のフォロー等は一切見られないのもある意味で潔い)。タウンウォッチをかねて難波から徒歩で訪問するも、所要は20分程度だが客は当方のみ。メニューは定食堂と謳うだけあって、カレーか普通の定食の二択。当然こちとらカレーの選択だが、今日のカレーは鯖(サバ)かチキンの南インド風カレー。ライスの量、あいがけの組み合わせでプラシングが精緻に決まる仕組みだが、あいがけ(鯖とチキンの半々)のバスマティライスを選択して供されたのがコチラ(写真)。右が鯖で左がチキン。ライスの上に乗っているのは「ホタルイカ?」とも思ったが食しても結局なにか分からず。見れば柘榴(ザクロ)の実もあったりでまるで闇鍋感覚なのだが、双方の味を試したのちに思い切って混ぜてみるとなんとも奥深い複雑な味。インドのカオス(混沌)を体感。スパイス感は十分ながら決して粉っぽさはない。中には葉っぱの原型を留めたスパイスがあるが、「この葉はこんな味なんだ~」と成分分析しながら食する。鯖は鯖の脂感が十分な一方、チキンは意外にドライ。店内はL字のカウンタのみだが、新参者の礼儀として最も隅っこに着席するも後頭部上にはスピーカーがあり、カレー食事中に流れるのはオザキ(尾崎豊)、しかも銘曲「15の夜」。「盗んだバイクで走り出す…」というサビが、昨晩何度も急襲された暴走族の爆音とカレー効果も相俟ってシナプス的結合を果たす。
この記事についてブログを書く
« 玉肌日記 | トップ | 弘南鉄道 大鰐線・中央弘前... »
最新の画像もっと見る

フォアグラ日記」カテゴリの最新記事