レコーディング日記(35)

狭いミックスルームとは言え、場所によって音があまりにも違い過ぎ、完全に確認するには、エンジニア席にいかないと判らない。最後方の壁際ソファーではローが異常に際立ち、さらに片方の壁に吸音材、他方はふつうの壁ということで、左右のバランスも不明、という状況となる。机の置かれたミキサー後方の席も、2台のスピーカーを底辺とする二等辺三角形の頂点という意味ではまだマシだが、完全ではない。いろいろな場所で聴いた感じを率直に言えば、エンジニア席か、その直後の位置がもっとも正確な音を聴く事のできる位置と判明した。この事実が判明するまでには、後方で「ベースが出過ぎ」とが「バスドラがマッチしていない」という注文を出していたが、それが全く違うことを理解するまでには時間を要し、それまでの変更は無駄になったのが悔やまれる。この点については、家にスピーカーを導入した当初から場所にとって臨場感が全く違い、理想の点は1点しかないことを痛感していたのだが、当然これがスタジオでも当てはまるとは言え、気づくのがやや遅かったか...。
※これぞ、サラリーマン！余暇(？)を利用して仕事をするF氏。見習うべし！