映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

愛する映画の舞台を巡る旅Ⅲ ~デリー→アグラ(インド)その⑤~

2019-03-29 | 旅行記(海外)

** 列車の旅 ** 

 

関連映画:『バジュランギおじさんと、小さな迷子』(2015)

 

 

その④につづき

 本日はいよいよアグラへ移動。楽しみにしていた列車の旅! このツアーに決めたのも、この列車の移動があったから。

【3日目のスケジュール】

①ハズラット・ニザムディン駅→②8:10発ガティマンエクスプレス乗車(9:50アグラ着)→③レンタルサリー屋さん(サリーに着替え)→④タージマハル(2時間ほど)→⑤昼食(中華料理)→⑥本場のチャイにてティータイム→⑦アーユルヴェーダ体験(シロダーラ含めて90分)

 本日も盛りだくさんなメニュー。

 朝5:30にモーニングコールが鳴る予定だったけれども、5時前には目が覚めてたので起きてしまった。身支度をしていると、早々にモーニングコールが鳴り、え、もう5時半か?と思ったら、まだ5時過ぎだった、、、。

 列車内で軽食が出るとは聞いているけど、朝食を食べないと落ち着かない私としては、一応、何でも良いからお腹に入れておきたい。朝食は6時からということで、6:30にロビーに集合だから、そのまま出発できるよう荷造りして6時過ぎにレストランへ。まだ開いたばかりだったが、ほぼ昨日と同じメニューのビュッフェ。早いからか、朝食を食べていたのは、ツアー内で私を入れて3人だけだった。

 皆さん、時間厳守。6時半にはバスに乗り込み、ハズラット・ニザムディン駅へ。デリー駅ではないのね、、、。

 気温は分からなかったけど、多分、7~8℃だったのでは。かなり寒い。

 ガティマンエクスプレス(ガティマン急行)は、2016年から運行している新しい列車。今のインドでは最速だそう。ハズラット・ニザムディン駅は始発駅なのだって。

 アラームさんは「エアインディアはいつも遅れるけど、ガティマンエクスプレスは遅れないよ」と言う。

 『バジュランギおじさんと、小さな迷子』では、少女シャヒーダーがパキスタンからお母さんとデリーまで電車で来て、パキスタンに帰る途中でお母さんとはぐれてインドに取り残されたのだった、、、。あの列車の路線は何というのかな。調べてみたけどよく分からなかった。

 ニザムディン駅は階段が多くて、荷物を運ぶのが大変だということで、ポーター希望の人は600ルピー(or1,000円)で承ります、、、と事前にお知らせがあった。東北からお越しのマダムが「私、お願いします」とポーター希望し、ほかの人々は自前。

 40分くらいで、駅に着いたらしい。

駅前ロータリー

 

ハズラット・ニザムディン駅

 

 で、バスを降りるなり、わらわらと寄ってくるポーターの方々。荷下ろしをしているとどんどん増えるポーターの数。すかさずアラームさんが値段交渉開始。

赤い服を着ているのがポーターの印(左の赤いマフラーしているのがアラームさん)

 

 が、これがなかなか交渉成立しないらしく、だんだんアラームさんの口調も喧嘩腰っぽくなってくる。おいおい、、、大丈夫か? と思って見ていると、アラームさんが、自分のとマダムのと2つスーツケースをゴロゴロ引いて動き出す。どうやら、値段交渉が決裂したみたい。アラームさんも絶対引かないところがスゴい。

 すると、ポーターのお兄ちゃんたち、慌てたのか数人がアラームさんに着いてくる。どうやら、その値段でいいから運ばせて、ってことを言っているみたいだが、アラームさん無視してスーツケース両手で引きずってスタスタ歩く。私たちも、好奇心の塊でコトの顛末を見届けるべく必死で着いて行く。

 ……で、駅の入り口に来て、ようやくそのうちの1人と交渉が成立したらしく、お兄さん、タオルをぐるぐるっと巻いて頭に乗せたかと思うと、マダムのスーツケースをその上にひょいと乗せ、すいすいと階段を上がっていく。

 見ていた私たちは、しばしボーゼンとなって、良かったね、、、インドでの交渉はあれくらい強く出ないとダメなんだね、、、などとホッとするやら驚くやら。

 

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 階段を上がったり下がったりしたものの、それほどヘビーでもなく、どうにかホームに降り立つ。

 

工事中……??

 

 ちょうどこのツアー出発の1週間くらい前に、インドで列車の脱線事故があったというニュースが日本でも流れていたが、このような様子や、かなりスゴイ車両(ホントに旅客車?みたいなの)が通ったり止まったりしているのも見ると、メンテナンスとか確かにちょっとどうなんだろう、、、と思う。

 列車を待っている間に、座席のくじ引き。7人+2人のガイド&添乗員で計9名のツアー、3人と6人に座席が分かれているからということで、R子さんお手製のくじを引き、私は66番。3人組の方らしい。

 ……そうこうするうちに、ガティマンエクスプレスがやって来た。さすが、国内最速特急とあってキレイな車両。

 

ガティマンエクスプレス

 

66番はここ

 

両隣は、窓側にまたもマダム、通路側にはカーンマーケットのカーマ・アーユルヴェーダで爆買いしていたお姉さん。

列車内。ほぼ満席っぽかった

 

 この写真に写っているお兄さんたち、この数分後、マジ喧嘩をおっぱじめてビックリ。一人が帽子を被った男性の頭を思いっきり殴りつけていて、数人が止めに入りながら車両から出て行って、おいおい、、、と思って見ていたら、数十秒後に、帽子の男性以外みんな何事もなかったかのように戻ってきて、またビックリ。

 ちょっと写真では分かりづらいが、車両の座席が、半分は進行方向向き、半分は反対向きに固定されている。我々3人は進行方向向きだった。

 しばらくすると、音もなく列車は動き出し、時計を見れば、8:10ちょうど。定刻出発!

 駅を出ると、田んぼのような光景が広がり、写真撮ろうとしたところへ、早くも軽食サービスが始まり、、、

軽食というより、しっかり朝食だった

 

 慌ただしく配られたものがこれ。真ん中のアルミホイル色のものがカレー。

ベジタブルカレーだった

 

 このカレー、割と辛めで、非常に美味しかった! やっと本場のカレーを食べた感じ。辛いというよりスパイシー。カレーの横のはパラーターというらしいがチャパティといわれれば聞いたことある。ナンとはちょっと違うけど、まぁ、これをカレーにつけて食べると何とも香ばしくて美味しいのであります。

 マダムは辛いのが大好きだそうで、嬉しそう。爆買いのお姉さんも、美味しいを連発。

 パンにはバターとジャムも付いていて、マンゴージューズがすごく美味しくて感激! 後からカップにお湯を注ぎに来てくれ紅茶をいただきながら、甘いものも、、、と思ったが、結構お腹がいっぱいになったので、これはお持ち帰りに。……と思っていたら、この後さらに、バナナが1本ずつ配られてきて、これがまた日本で食べるバナナとほとんど同じなんだけど、何だか妙に美味しく感じたのは、列車の旅のおかげかな。

 1時間40分しかないから、さっさと配って、さっさと食べて、さっさと回収! って感じだったけど、想像以上に充実した軽食サービスで大満足。

 そして、アッと言う間に(ホントにアッと言う間だった)アグラに到着してしまった。9:50の定刻到着だった! 

 

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 列車を降りたらもの凄い人で、写真を撮っている余裕などなく、アラームさんを見失わないように着いていくのがやっと。

アーグラー・カント駅

 

 ……どうにか、駅の外に出たところで、後ろを歩いていた添乗員のR子さんが、「あ! アタシ、リュック忘れた!!」と叫ぶ。えぇっ!!となって振り返ったが、R子さんは「先行っていてください~~」と言って、スーツケースを引きながら駅の方に既にダッシュしている! 「あ、スーツケース(持って行きますよ、の意味)~~!」という私の声はもう届かなかった。

 しかし、さすが添乗員さんは、動きが違うというか、ムダがない。アッと言う間に人混みに消えたかと思うと、数分でニコニコ人混みから現れた! 「いや~、間に合いました。すみません!」などと言いながら、ちゃんと背中にはリュックが背負われており、私たちもホッとする。

 ここからバスに乗り、サリー屋さんへ。このツアーは女子限定の女子ツアーだからか、ちょっと女子っぽいメニューがあるのが面白い。サリーを着る機会なんてめったにないだろうから、着替えるのは面倒だけど、ちょっと楽しみだった。

 

アグラの街並み。選挙?ただの宣伝?こういう看板はいたる所にあった

 

 駅からバスで15分くらいだったろうか、サリー屋さんに到着。ここで、サリーをレンタルして着付けてもらう。

サリー屋さん

 

 ものすごいたくさんのサリーの中から好きなのを選べと言われても、正直言って困る。サリーは着てみたいが、それで記念写真を撮ろうとか、そういう思い入れはまるでなかったので、パッと目に付いたものを選択。方やじっくり選ぶ人も……。

 選んだ人から地下へ降り、そこで店員のお姉さんにサリーを着せてもらう。

 サリーって1枚の布で完結していると思っていたけど、違った。半袖の上着(というのか)をまず着る。私は、7分袖のTシャツの上から着たが(タンクトップになっている人もいた)、この上着は丈は短くて、バストとお臍の真ん中くらいまで。ボタンをしっかり留めて、さて、ここから大きな1枚布をくるくると身体に巻き付ける。といっても、ただ巻き付けるのではなく、布の折り方、襞の入れ方があるらしく、店員さんは(当たり前だが)実に手際よく布を操り、私の身体に巻き付けていく。ウエストをかなりぎゅうぎゅうに絞られてピンで留め、背後から前身頃に布を肩に掛けるように垂らすが、ところどころでズレないようにピン留めする。このピンで留める際に、グイッと絞められるので、正直言ってちょい苦しい。

 ……で、アッと言う間に着付け終了。ホント、5分かそこらだったと思う。私はこの日、ボトムはジーンズを履いていたんだけど、サリーの裾からジーンズの裾がちょこっと出ていたのを見つけた店員のお姉さん、これを見えないように折れと言う。なので、仰せの通りに折ったんだけど、折りが甘かったのか、まだ少しジーンズがのぞいていて、それをお姉さんは見逃さず、「まだ出てる!」といわんばかりに指さすので、すみません!って感じでどうにか折り込んで隠すと、「よろしい!」という感じでニッコリ笑ってくれた。

 プラス1,000ルピーで、アクセサリーもコーディネートしてくれるというが、私はパス。でも3人の方々は、サリーに合ったアクセサリーをお姉さんたちが見立ててくれて(これがホントによく合っていてキレイだった)髪飾りやイヤリングなどしていて、とってもキレイで素敵だった。

 アラームさんの説明によれば、サリーを着る際は、下着を身に着けないんだそうな。つまり、パンツも履かないってこと。インドでは、外で用を足すことも多いから、女性はそういう場合、サリーを着たまま(捲ったりせず)用を足すんだそうな。「便利だよ~」とアラームさん。……なるほど、、、まぁ、暖かい所ならパンツ履かなくても良いと思うけど、日本で冬場パンツ履かなかったら絶対風邪引くよな、、、などと心配してしまった。この日も朝寒かったが、インドだって朝晩は寒かろうに、、、と思ったが、そういえば、列車の中でサリーを着ているおばさまたちがいたが、お腹が見えていたよなぁ、、、。つまり地肌にサリーを着ているということ。しかも半袖で、上着は着ていなかった。慣れれば寒くないのだろうか、、、。

 、、、というわけで、全員着替え終わったところで、再びバスに乗り、サリーを着た7人のおばさんs、いざ、タージ・マハルへgo!!

 

 

 

その⑥につづく


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5 コメント

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Unknown (フキン)
2019-03-30 22:54:41
待ってました!!インド列車の旅のレビュー!
朝食のベジタブルカレーがとても興味あります。こう言う、カレーは絶対に現地でないと食べられないので、めちゃうらやましい!
しかも、やっぱりめちゃ美味しいとか!!


しかも、サリー屋さんとな!?笑
私もサリー着てみたい♬
すねこすりさんのサリー姿、見たかった!!

って、いいますか、サリー姿でタージマハルへ??
京都でも観光客が着物をレンタルして街を闊歩しているあれと似た感じなのでしょうか?楽しそうだなぁ♬

インドの列車と言えば
「ライオン 25年目のただいま」で幼い主人公が列車で居眠りしてどこまでもどこまでも連れていかれるあの映像を思い出しました。
すねこすりさん「ライオン…」はご覧になりました?
私の好きな映画の「巡り合わせのお弁当」にも列車のシーンがあって男性が列車の中でカレーの具材を鞄の上にまな板を置いて刻んでいました。笑
そんな人はいませんでしたよね…?笑
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Unknown (Lunta)
2019-03-31 10:27:07
ガティマンエクスプレス、速い!
私が昔アグラに行った時は列車の予定だったのに駅までのお迎えの車が遅れ、おかげで列車にも乗り遅れて結局排気ガスだらけの道を車で4時間以上かかりました。
サリーの着付け体験もいいですね。
さすが、女の子ツアー、よく考えられてます。
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Unknown (すねこすり)
2019-03-31 17:14:34
フキンさん、こんにちは。
カレー、美味しかったんですよ、ホントに。
ちゃんと温めて(アツアツではないけど)あって。ホテルの夕飯で食べたカレーも美味しかったんだけど、ピリ辛のスパイシーさが気に入っちゃいました。
そうそう、私たちもサリー着て歩きながら、「これって、浴衣着て浅草歩いてる外国人観光客と同じだね!」と言ってました。京都でも多いでしょうね。楽しかったですよ、ちょっと苦しかったけど(^^;;
私、実は、ライオンもお弁当も未見なのです。デブバデルがちょい苦手で…。お弁当は公開時に見逃してそれっきり…。でも、こんどDVDで見てみます!

Luntaさん、こんにちは。
実はこの旅に出る前に、Luntaさんのタージマハル行きのブログ記事を拝読していました。車の遅れた理由が、検問ってのがすごくインパクトあって、おぉインド…!って思ったのを覚えています。
ガティマンエクスプレスは新しい特急みたいですね。ホントに速かったです。呆気ないくらいでした。
女子ツアー、何かと面白かったです(^^)
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インドの車窓から (松たけ子)
2019-04-01 22:42:02
すねこすりさん、こんばんは!
令和スタートですね♪前々年号生まれになってしまい、ますます年をとってしまった感が…
インドの列車、意外とキレイなんですね!でも工事現場みたいなホームを見て、なぜか安堵してしまいました。
サリーをはく時はノーパン!ビツクリ!冷え性の人には無理ですよね~。冷え性じゃなくても、スカートめくりならぬサリーめくりとかされたら大変!
カレー食いてぇ~。週末こそカレー作ろう…
タージマハル、楽しみにしてます(^^♪
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悪い予感ほど当たる。 (すねこすり)
2019-04-03 00:09:15
たけ子さん、こんばんは!
カープ、やっぱしヤバくないでしょうか?
何かイヤな予感が。……でも、これ以上はやめときます。
さてさて、私が乗ったこの特急はキレイでしたが、もう、ビックリするような電車も走っていました(ちゃんと人も乗っていた、、、)。
ホームにも野良犬が自由に出入りしていて寝そべっていたり歩いていたり、のんびりした駅の風景が印象的です。
そう、サリーはノーパンなんだそうで。考えただけでも寒そうでゾクッとしますわ。
令和、、、って、なんかピンと来ません。しばらくすると慣れるのかな。
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