作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv80761/
以下、上記リンクよりあらすじのコピペです。
=====ここから。
ピンクに彩られ、夢のような完璧な世界“バービーランド”では、すべての住人がバービー、あるいはケンと呼ばれている。そんなバービーランドで、いつもハッピーな人気者のバービーと恋人のケンは、連日パーティやドライブ、サーフィン、デートを楽しんでいた。
しかしある日、バービーとケンは完璧とは大きくかけ離れた人間の世界に迷い込んでしまう。
=====ここまで。
バービー人形の実写化。監督は、グレタ・ガーウィグ。
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毎日、地獄の暑さで、それだけで体力を奪われる日々。いや、マジで、梅雨明けしてからやたらと疲れるのですが、、、。夜型人間のはずなのに、夕食の後、すぐに眠くなるし。元々夏は苦手だったけど、この暑さ、憎しみさえ覚えるわ~。
そんな中、早稲田松竹で、本作と『哀れなるものたち』が2本立て上映されたので、行ってまいりました。公開時はどちらも劇場まで行く気にならなかったけど、2本で1500円なら見てもいっか、、、と思いまして。『哀れなる~』はまた近々感想を書きます。まずは、こちらから。
本作がお好きな方は、以下お読みにならない方が良いかもです(悪意はありませんが悪口になっていますので)。
◆アメリカでヒットした理由がナゾ。
説教臭くてウンザリしながら見ていた。
ド・ストレートなフェミ映画。ところどころでフェミの自己批判などもしており立ち位置が曖昧に見えるが、まあ、紛れもないフェミ映画だろう。
別にそれはイイのだが、せっかく“お人形さん”という格好の材料を使っているのに、まるでメタファーになっておらず、バービーランドやケンダムという“男VS女”の二項対立軸がメインになっているため、対立を煽っているようにさえ見えて不快である。
バービー人形を作ったマテル社に深い思想があったとは思えず、ケンが添え物だっていうのは、バービー人形が女児をターゲットとしたおもちゃだからであって、そこにフェミ思想などなかったんじゃないかね。ケンが覚醒してマッチョ王国ケンダムを築こうとするとか、見ていてアホらしくなってきた。これは、ある意味、ウーマンリブの揶揄である(男女逆転させれば分かる)。
ノーマル・バービーが老化し始めた原因は、その持ち主サーシャの母親グロリアの老化への不安が投影されたものだというのも??と思ったが、バービーがリアルワールドへ来てからは、物語はグロリアとサーシャの母娘問題がむしろメインとなっており、そこへ、マテル社のマッチョが絡んで来て、ストーリーが少々とっ散らかっている印象が否めない。
……まあ、本作はそうは言っても所詮はアメリカ映画で、エンタメ重視なんだから、面白きゃええやん的なのは間違いなく、かと言って、ネタがネタだけにポリコレにも一応は目配りしなきゃね的に、フェミだのマッチョ批判だのを散りばめるから、こういう表層的な説教臭い映画になるのだろうね。
いっそノー天気にガールズワールドに徹すれば良かったのだ。男なんかいらん、、、とね。そこまで振り切る勇気もなかったんですかね? バービーの踵が地面に着いちゃった!という序盤は面白い滑り出しだったのに、なんだかなぁ、、、である。
ラスト、人間になったバービーが訪れたのが、産婦人科ってのが、非常に違和感&疑問。これって、保守に配慮したのか? 結局、女は産む性であることから解放されないわけ??
◆ダブスタの自覚がないガーウィグ監督
ガーウィグ監督、非常に評価が高いですよね。日本で公開されたのは、本作のほか「レディ・バード」「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」くらい? 「レディ・バード」は見ていないが、正直、この監督はあんまし好きじゃない。
私は、フェミニストを自認しているので、ガチフェミのガーウィグ作品を好意的に見ても良さそうなのだが、こういうことを言うとガチフェミに怒られるんだが、ガチはハッキリ言ってバランス感覚が悪いと感じている。つまり、前述したが、究極的に全ての問題を“男VS女”の二項対立に落とし込みがちなのだ。
フェミについてはこれ以上ここでは書かないが、今回、グレタ・ガーウィグに対しては、あの“バーベンハイマー”のミーム問題が起きた際の感度の鈍さについて、好き嫌い以前に、クリエイターとしてどうなのかと感じた。
彼女自身が何かをしたわけではないが、制作・配給会社が、原爆のキノコ雲を笑いにしてしまったことについて、ほぼ無反応。来日した際に、毒にも薬にもならないコメントしたのみ。彼女がアメリカ人であることを差し引いても、それはどーなの??と。
日頃、フェミだの何だの言っていても、あの人たちにとってのそれは、ほぼ欧米中心主義のそれに過ぎないことを、図らずも露呈しているってことについて、自覚あんのかね? なさそうなのがヤバいだろ、と。
まあ、欧米中心主義なんてのは、こっちも承知の上ですけど。ここまで露骨だと、いくら男性優位に対する問題提起の映画作ったってダブスタやろ? としか思えないのが哀しいところ。
美術は良かったけど、ピンクが毒々しい、、、。
これ、評価二分しているみたいですね。
私はガーウィグに先入観を持って見てしまっているので、余計に白けていたのかも知れません。
アメリカ人は、自分たちが世界の中心だと信じて疑っていなさそうなので、まあ、仕方がないですね。
私もリカちゃんの方が好きです。顔も。
YouTubeの「現実を生きるリカちゃん」ご存じですか? 私、あのチャンネルの大ファンで(^^♪
哀れなる~、、、ホント怪作でした。
感想、なるべく早くアップできるようにします(^^;
私も正直、バービーそんなに面白いと思わなかった…アメリカでの高評価が理解できず、やっぱ私の意識が低いからなのかな、と。バーベンハイマー騒動は、広島県民としては悲しかったです。ホロコーストや9.11をちゃかされたら、あなたたちはどんな気持ちになりますか?と聞いてみたかった。フェミニズムにしろ原爆にしろ、アメリカ人って自分の国のことしか頭にない人たちなんだな~と、あらためて思い知りました。
哀れなるものたちは大好きな怪作!すねこすりさんのレビュウ、楽しみにしてます(^^♪