作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv72736/
以下、上記リンクよりあらすじのコピペです。
=====ここから。
巨大な撮影スタジオに3つの子供部屋を造り、幼い顔立ちの18歳以上の3名の女優が“12歳・女子”という設定のもと、部屋に設置されたパソコンを使いSNSで友達を募集した。
すると、2,458名もの成人男性がコンタクトを取り、卑劣な誘いを仕掛けてきた。
精神科医、性科学者、弁護士や警備員など専門家の万全なバックアップやアフターケアを用意し、10日間撮影を続けた。すると、撮影されているとは気づかず、未成年に対する容赦ない欲望の行動は徐々にエスカレートし、児童への性的搾取者が徐々に本性を現し始める……。
=====ここまで。
ドキュメンタリーというか、リアリティ・ショーというか、、、。
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昨年、劇場公開時にメディアでも取り上げられて話題になっていたけど、劇場まで行って見る気にもならず、DVDが出たので見てみることにしました。
◆想定内だったんですけど、、、?
3人の女性を選ぶ面接シーンから始まるのだが、ここですでに、この面接に応募した女性たち23人のうち19人が、ネットで性的いやがらせの経験がある、、、という話になっており、いきなりのカウンター。
12歳の振りをした18歳以上の女性3人が、いわば実験台となって、ネット界の実態を垣間見せてくれるわけだが、本作の感想をネットで4本くらい読んでみたところ、そのうち3本は男性で、お三方とも「衝撃を受けた」とか「ショックだった」とか書いていた。お三方とも、本作に出てきた男たちのゲスっぷりがショックだというのだ。
私は遠い昔に10代だったわけだが、20代を過ぎ、30代を過ぎ、40代を過ぎても、男からの性的な目線というのは場面を問わずしょっちゅう感じたし(もちろん不快極まりない)、最近は大分楽になって来た実感はあるが、それでもやはり不快な視線はまだまだある。それは私が女性として魅力的か否かとかは全く関係なく、女性のほとんどがそういう“女性の体形”をしているがために“性的な目線”に常に晒されているってことなんだが、だから、本作で顔にモザイク掛けられていた下劣極まりない男どもの言動など、わたしにとってはゼンゼン“想定内”なのであった。
そりゃ、私はSNSでの交流などやらないから、いきなり見知らぬ男に性器を見せられたり、裸になれと脅されたりした経験はない。ないが、本作のような設定で、こういうことをする男がいる、しかもいっぱいいることなんか、不思議でも何でもなかった。
本作の“実験”では、次のルールがある。
① 自分からは連絡しない、② 12歳であることをハッキリ告げる、③ 誘惑や挑発はしない、④ 露骨な性的指示は断る、⑤ 何度も頼まれた時のみ裸の写真を送る(偽の合成写真)、⑥ こちらから会う約束を持ちかけない、⑦ 撮影中は現場にいる精神科医や弁護士などに相談する
12歳って、小学6年生だよね。連絡してくる男たちは、40代とか確か60代もいた。女性たちが「私12歳だけどいいの?」としつこく聞くが、皆「いいよ、ゼンゼン問題ない」とか言っている。現場にいる精神科医によれば、これらの男たちはほとんど小児性愛者ではないだろうとのこと。小児性愛者は、小児の裸にあまり執着を見せないらしい。が、本作で出てくる男たちは、ほとんどが女性たちに「脱げ」と言う。
つまり、12歳でも身体が大人の女なら、見ず知らずの関係であるのだから、あわよくばセックスまでして、都合が悪くなったらポイできる、、、ということなんだろうな。確かに、本作で見る限り、出てくる男たちは“小さい子が好き、、、”という感じではなかった。
終盤、上記のルールを一部破って、男たちの一部と3人の女性たちがカフェみたいな店で直接会うことになる。彼らは、公共の場では周囲の目を気にして、女性がちょっと声高に「何であんなこと言ったの?」みたいに詰問するとうろたえたり、女性に親から電話が掛かってくると焦ったりする。要は、痴漢と同じで、自分がヤバい状況にならなければ、自分の欲望を暴発させることに何のためらいもない輩ということ。
最終的に、本作では、連絡してきた男のうちの1人に突撃し、監督と実験台となった女性3人たちとが直接対決していた。けれど、大勢で1人の男を責め立てるばかりで、「どうしてそういうことをしたのか」ということに切り込んでいないのが、思いっきり期待外れな展開であった。突撃するなら、監督2人(男性と女性の2人が監督を務めている)だけで男に会い、責めたてるのではなく、じっくり男の話を聞いた方が良かったのでは。
それなりに意義のある企画だとは思うが、ああいう終わり方では、企画意図が分からなくなっちゃう。ただの「お下劣男図鑑」になっちゃった感あり。
◆男性性について。
前述の男性お三方は異口同音に「ショック」と言っている一方で、「そんな男ばかりじゃないと言いたいが、直視しなければならない現実」みたいなことも書いていた。この男性たちの受けた「ショック」は、男性性そのものに対するショックでもあるのかもね。でも、オレは違う、、、と。
先日見た『ドライブ・マイ・カー』について、批評家・杉田俊介という人の論考をWebで読んだのだが、男性性に絡めて書いてあって、もの凄い違和感を覚えた。
男は強くあるべしという「男らしさ」を社会に求められて弱音も吐けず、溜め込んでしまいがちだが、『ドライブ~』は、「正しく傷ついて」良いのだ、と男たちを男性性から解放するものだ、、、みたいな論調だった。しかも「女性的な感情」という言葉もあり、具体的に何を指すのかは分からないが、文脈からは弱音を吐いたり涙を見せたりすることは「女性的な感情」と言いたいらしい。でも、私の印象では、政治家でも芸能人でも、謝罪やら何やらで会見して泣いているのはモレなく男なんですけどね。
ともあれ、こういう都合の良いときだけ、男性性で括って語るなよ、と感じた。男性優位とか性犯罪とかの話で、男性性で一括りにされれば「そんな男ばかりじゃない」と言うくせに。辛くても弱音も吐けず、溜め込んでいる女性もいっぱいいるんですけど? 現に『ドライブ~』でも、辛い思いを抱えていたのは男の家福だけじゃなく、女のみさきもだったじゃん。なんで“男だけの物語”にするのか。
『ドライブ~』が社会的な男性性からの男性の解放映画だというのなら、本作は、身体的な男性性を男性が自覚する映画、であって欲しい。男性性の持つ加害性をコントロールするにも、まずは“自覚すること”の第一歩が大事なので。
正直なところ、本作の感想としては、もっとイロイロ、いっぱい、書きたいことはあるんだが、あまりにも長くなるし、今までにもあちこちで細切れに書いているから重複になるだけな感じもあるので、今回は自重することとしました。
日本でも似たような状況だと思います。
寒いですね。こちらは今風がビュービュー音を立てています(+o+)
ねー、、、男ってねー、、、と言いたくなる映画でした。
大分前に「部長、その恋愛はセクハラです!」という本を読んだのですが、男のバカ丸出しな思考回路がこれでもかと暴かれており、よくぞ書いてくださった!と留飲を下げました(^^;
「彼女が誘った」「彼女が思わせぶりだった」「合意の上だった」
常套句ですね、アイツらの。
義母さんのお言葉、鋭いですね。その通りだと思います。
30代後半くらいから、世の男に何も期待しなくなりました。
男気のある、とか、男らしく、とか、全部妄想だと、その歳になってようやく悟ったのでした、、、(^^;
それらは、性欲暴走を正当化するための男の方便に過ぎないのです。
性犯罪者は去勢してほしいですね、本音を言えば。まあ、非現実的ですけど。
本作に関するTwitterで、劇場に見に行ったらほぼ男ばかりだったとか、劇場で痴漢行為に遭ったとか、そんな書き込みもいくつか目にしました。
本作で女性の被害が減るなんてことは、絶対にないことの証左でしょう(-_-;)
寒い日が続きますね~~~。早く春が来てほしい。
ところで、こちらの作品!
ご覧になったんですね。
私もこの作品についての感想を数件読んだんですが、男性の記事率が高かったように思えました。
それって、やっぱり女性は大半がすねこすりさんと同じ思いでこの作品に意外性はなしと観てたからでしょうかね??
そして私もやはり同じです。苦笑
先日も新聞に乳癌の摘出手術をした医師が、患者の胸を舐めた、舐めないの事件が載ってました。
女性側のせん妄を疑われていましたが、女性の胸から大量の医師のⅮNAが検出されたとか。(; ・`д・´)
あとNHKだったか、当時小学生だった自分の担任に体を触られトラウマになって今も苦しんでいる女性(アラフォー?他1・2名も)がその教師を呼び出して、当時のことを詰問し、謝罪してほしいと申し出ていました。
姿を現した教師は、「憶えていない」の一点張りで
たしか番組は終わりました。
教師が姿を現した(顔にはモザイク)ことにも驚きでしたが、「憶えてない」と気弱な様子で口にするその姿に何とも言えない気持ちになりました。
しかも、あろうことか「可愛いと思って」とか「愛情表現」と言う言葉を口にしたりして・・・
リアルでもこれなんですから、ネットを通じての画面なんかじゃ、何でもありなんでしょうね。
もう、ほんとに・・・・反吐が出ます。
この作品を「ショックだった」と書かれてる男性もほんとに所はわからないなと思ったり。苦笑
すねこすりさんがおっしゃる通り、つまるところ女性の身体をしているなら、お構いなしなんですよね…
この作品は少女がターゲットですが、実際には年齢が50・60になってもそういう目に遭う人はいるでしょう。。
だって、女性の身体をしているから。
昔、近所に大型スーパーが出来て地下にできた大きな駐車場で50代の夫婦の奥さんが少年たちに無茶苦茶にされたという事件があったんです。
その時20代半ばだった私は、その話を恐ろしそうな顔をした義母から聞いて・・・
義母の「何歳になっても狙われる…男は女やったら何でもええから」的な話を心の中で都市伝説か??みたいに半笑いで聞いてたんです。
(悪い嫁や)(=゚ω゚)ノ
そんなことを思い出しながら・・・・
今は私も、半笑いで聞かれそうですね。笑
ともあれ、この作品観てませんが、この作品で女性ならではの被害が減るも思いませんけどね。苦笑