たまおのページ

遊びと旅のページ。
他にも「ボヤキ、グチ、ネタミ、ソネミ、イヤミ」などなど(^O^)/

とこやでしたじゅがつ

2018年10月26日 | Weblog
 10月 26日

 いつもの床屋でした10月。

 アタイが店に入ったときに80代ぐらいの人が散髪して
もらっていました。
 その人が終わって「どこか飲みに行きたいんだけど、いい
店ないかなぁ?」
 「あるわよ。ここの隣にある小料理屋さん。席が空いているか
見てきてあげるよ」とおねぇさんが店から出ていきました。
 
 すぐに戻ってきて「空いているわよ。人気のある店だから
すぐ行ったほうがいいわよ」
 「おれだけじゃ酒も旨くないから、だれか誘ってみるか」
 「アッチの店で席を確保してから誘ったほうがいいわよ。
すぐに満員になるから。早く行って」と追い出すおねぇさん。
 
 おねぇさんすぐ顔や態度に出るんですねぇ。商売気が無いから。
気に入らない人はに居てもらいたくない。(笑) 
 あっ、アタイは今のところ大丈夫です。(^_^)

 アタイの番になって理髪椅子に座りました。
 「こんど田舎で法事だよ。日帰りで行ってくるんだけどさ」
 「どうせなら泊まってくればいいじゃない」
 「そうなんだけどさ。ネコが心配だから」

 「私ね。10月1日に 墓じまい してきたのよ。この日は
台風だったから田舎の坊主から『中止にしますか?』って
連絡があったんだけど、いつでも休めるわけじゃないから
強行よ」

 「ついに田舎の墓を片付けることにしたんだねぇ」
 「もう私と妹しかいないし、2人とも東京だからね」
 「田舎に親戚はいないの?」
 「従兄弟がいるけど、いつまでも面倒みてもらうわけにも
いかないわよ」
 「んだね」

 「でさぁ、タイヘンだったのよ。当日の朝に自宅からバスで
駅へ行こうとしてて、バス停で待っていたんだけど、なにげに
財布を覗いてみたら1万円チョッとしか入ってないのよ。慌てて
コンビニのATMに駆け込んだんだけど、台風の影響で停電して
動いてないのよ。しかたがないから近所に住んでいる友だちに
電話して『5万円貸して』よ」 
 「よかったじゃない。その人が5万円貸してくれて」
 「走って戻ったんだけど、バスが遅れていたからなんとか
乗れたのよ」

 「ラッキーだね」
 「そうでもないのよ。バスで駅に着いて、JRの電車がホームに
いたから飛び乗ったら、これがまた動いていないのよ。台風で
運転本数が減っていて、時間調整してたの。もう大混雑で
坊さんに渡すお菓子が潰れないように股の間に挟んでさ」(笑)

 「なんとか上野駅に着いて妹を探したらいないの」
 「妹と一緒に行ったんだ」
 「もう家族らしきものは妹しかいないからさ」
 「妹はどこに住んでるの?」
 「知らない。葛飾区のほうだと言ってたけど」(苦笑)
 「姉妹で仲良く。じゃないの?」
 「もうおしまい。って感じよ。ボォーとしていて我関せず。みた
いな妹。チコちゃんに叱ってもらいたいわ」

 「で、妹と会えなくてどうしたの?」
 「新幹線に乗り遅れるわけいかないし、気持ちはあせるし。妹に
電話したら『さっきから改札にいる』っていうのよ。『どこの改札に
いるのよ見当たらないわよ』って」
 「どこにいたの?」
 「JRの中央改札。私は東北新幹線の改札」
 「それじゃ会えないね」

 「中央改札から入って東北新幹線の改札へ来るように言って、
2人でエスカレーターを転げるように駆け下りて、発車ベルが
鳴っている新幹線に飛び乗って、妹が車内に入ったところでドアが
閉まったの」
 「ふんとに滑り込みセーフじゃないの」
 「ホッとして坊さんに渡すお菓子を見たらグチャグチャなの」

 「新幹線の席に座って、予め用意してきた坊さんに渡すお金を
確認したらさ。何を考えていたのかわからないんだけどさ。なぜか
銀行の封筒に入れていたのよ。ほら、ATMの横に置いてあるで
しょ。あの封筒」(笑)
 「普通はのし袋じゃないの?」
 「そうなのよね。それでチャンと封筒の表に 志(こころざし)
って書いて、裏には私と妹の名前も入れているんだもの」
 「そりゃけっさく」

 「それで墓じまいの前に、坊さんに『これこれこういうわけで
潰れてしまいましたが、美味しいと評判のお菓子です』って渡し
たら『かまいませんよ中身ですから』って。
 「ヨカッタじゃないの、そう言ってくれて」
 「それで墓じまいが終わってから『これこれこういうわけで
銀行の封筒です』って志を渡したら『かまいませんよ中身です
から』だって」(笑)

 おねぇさん。話の興が乗ってくると、散髪の手が止まります。
この日は1時間半かかりました。(^_^)/
コメント