katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

棟梁とリピーターさん教室

2017-07-08 07:12:12 | モザイク教室
今日は棟梁とリピーターさん教室。ではまずリピーターさんから。プレゼントの作品がようやく完成したのね。自分が思っていた以上の時間は掛かってしまった・・・って感じではあったけれど、目地が終わると完成度には満足しているようで、それは何よりだったのね。

そんな中、終わるのと並行に新作についての打ち合わせとなったが、事前に聞いていた分、こちらも提案は出来たのね。それがお花をモチーフで作るのだけれど、バックに若干消極的だったのね・・・最初の打ち合わせの時にね。けれど、銘木はやったし・・・って。

つまりそれは、銘木のバックをやらないで済むってスタイルでも無くて、けれど全面的に張るって言うのでも無い・・・となると、先日のクモの鍵掛けのバックのような切らなくて張るだけ・・・みたいな事を花に掛からない位の縁取りなんてものはどうだろうか?なんて感じなのかな?・・・

そんな事を思いつつ、見栄えなんてもんも考えて、輪郭を丸でも楕円でも四角でも無く、沢山角形みたいな輪郭を提案して見たのね。すると、下絵を何枚か描いて来てあって、そんな中こちらの提案とリピーターさんの提案の交わる部分が合って・・・そんな中、切る事は拒まない事になったのね。

そうなると、かなりバリエーションが増えるので、色々と悩んで貰うと、中々良いアイデアが出て、次回までにその下地を制作って事になったのね。
まっ、今日は何より完成もしたし、下絵も終了したし、お疲れ様でした・・・って気分良く終わる人もいれば・・・ってお次は棟梁。



今日は何処を?みたいに聞くので、羽根の中身やろうよ・・・となり、じゃまずは羽根の影を入れようか・・・って事になったのね。まっ簡単な話でガラスタイルの白で全体の羽根を作る事は決まっているので、重なりあっているような部分の影を・・・って作ろうって話ね。

じゃ影ってどんな感じって聞くと、白っぽい濁った感じ・・・って言うのね。この時点でまず自分の思い描く色にはたどり着けない事が良く判るのね。
ではみんなは影って聞いてどんな感じに思うかな?・・・例えば良く光と影なんて意味深い言葉を聞いた事は無いかな?

と思えば正反対の言葉で、白と黒とか、守ると攻めるとか、何でも良いんだけれど、はっきりしていると誰にでも判りやすくなるものなのね。ではそれを踏まえて白っぽい濁った感じ・・・と表現した棟梁がその言葉のままタイルの棚の前に立ったとする。みんなも一緒に言葉のまま探して見て・・・。

えっと白っぽい・・・・は白じゃないから、白は違うし・・・・白じゃない白に似ているものだから、ベージュとかクリーム?・・・ん・・・違う、えっと・・・って感じで、この時点でもはや言葉は忘れ、見たままの色で気に入った色にたどり着くまで目に頼る・・・・すると目に入るの2つ。

薄いグレーか淡い水色。恐らくこの2つに手が伸びるのはほぼ100%に近いのね。色を目にだけ頼る人の場合ね。ではその2つのどちらを選ぶか?となると、淡い水色を選ぶ事になる。どうしてそうやる前に決まってしまうのか?確実に棟梁の心理の問題なのね。それはそこにいなくてもここの文字だけで判る。

じゃどうしてか?まず影を作るって言ったのね。影って言うのは例えば日陰なんて使ったとする。するとひなたなんて言葉も浮かんで来る。ひなたなんて聞くと明るいなんて浮かばないかな?そうすれば日陰は暗いなんて浮かんで来る。他に日陰なんて言うと日陰の身なんて言葉だってある。

ほら何か影って中々ヤッホー、ハッピーみたいな明るい気分になるような感じでは無いものだったりするとして、もしこう思えばグレーなんて色が簡単に思い浮かぶと思うのね。では棟梁はどう表現したか?白っぽい濁った感じ・・・あくまで白よりである・・・と言っている。

何故だろうか?それはグレーが嫌いだから・・・。そもそもがそこからスタートしているのね。つまりそこでグレーに気が付いているからこそ、その言葉を自分で言ってしまうと、それを俺に言われると使わないといけなくなる・・・って意識が働いていたからそんな表現になっているのね。

それが証拠に結局最後の2色になった時に、グレーでは無く薄い青を選んだ。ここまでは、普通過ぎて当たり前なんで、ビックリもしないが、ビックリなのはここから・・・。じゃこっちから質問しようかな?ねぇ棟梁は今自分の天使はどんな感じなの?って言うと、抑え気味に頑張っているって。

あはははは、やっぱりね。つまり抑え気味に我慢しているのに、その上グレーなんて・・って事ね。では、この話になる前に、棟梁の前にそのままリピーターさんに同じ事を聞くと、影は薄いグレーって言ってたのね。しかも、恐らく棟梁は我慢しているはずだから・・・次の提案に使う色はこれ。

ってピンクを見せたのね。すると、えっ・・・と言ったけれど、一言、ピンクの天使なのね・・・って言うと、あぁ良いかも知れないですね。って納得してくれたのね。影にグレーを選んだ人なのにね。じゃ棟梁はどうなったか?・・・すると、ピンクの影なんて・・・って。

我慢しているって言うから、派手までは行かないが、薄いピンクならどう?って言ったのに、我慢していないリピーターさんはOKで、我慢している棟梁はダメって・・・更に続くのは質問のように、ガラスはピッタリ目地をくっつけるんですか?・・・って言うのね。ここも心理。

そもそも不慣れならば、逆にピッタリじゃなくても良いですよね・・・って拒むような言い方になる。つまり棟梁の言い方は黙っていれば、ピッタリしてしまう・・・そんな人の言葉なのね。それが証拠にたった4枚しか切っていない段階で、自分の切ったパーツ見てごらん・・・って言うと、

全部ピッタリだったのね。じゃそれが意味する事・・・ピッタリするには何度も何度も合わせないとならない。しかし何度も繰り返せば、ピッタリに必ずなる訳じゃなくて、必ず失敗もする。むしろ失敗の確立の方が高いかもね・・・逆に失敗しないように・・・を強く意識すれば、失敗は少ないが

全く進まなくなる・・・この心理の仕組みは先日のみどりのヒールのかかとの話と一緒なのね。ピッタリじゃなきゃ嫌なのに、ピッタリじゃ無ければ駄目ですか?って質問のように聞こえる質問じゃない言葉。つまりこんな人はピッタリ意識じゃなくて、開ける意識であって、どの目地幅に自分が、

耐えられるか?なのね。けれど、どうしても自分の心の中と口に出す言葉が嚙み合わない。それは単なる自分の問題なのだけれど、相手をしているのが俺なんで、却下された意識の中で進むんで思うようにならない・・・って事の連続。まっそもそもガラスタイルをここまでくっつけて切ってそんなに

進むはずは無いのに、1cmタイルの縁取りのように進みたい・・・が基本にあるから、自分の思う進行具合にならない事にガッカリ戸惑うってな話。
すると、今日は全然ダメだわっ・・・つまんないぃぃ・・・立て直しだわっって。あはははは、じゃ最高じゃないぃぃ。

そもそも2年も悩み悩み描いた下絵が楽しくスキップしながら鼻歌歌って進む事が間違っているでしょ?大作なんだもの・・・大変で辛くて、厳しくて・・・だから誰にでも出来る事じゃないから、凄いんじゃないのかな?・・・。だから、そんな仕上がりなんだもの納得も出来るんじゃないのかな?

みどりと相席でそんな事を生で見ているんでしょ?・・・奴は苦笑いしていると思うよ・・・何せ追い掛けられる身になったからね。いずれにせよ、この作品に初めてつまづいた・・・良いんじゃないのぉ・・・それこそが壁。もし作品が自分自身だって言うのなら?・・・・

作品以外に身の回りの環境や状況に何かがあったんじゃないのかな・・・・?むしろそっちが心配なのね。単なる取り越し苦労や老婆心なら、今日だけの事だけれどね。 

いずれにせよ、大作って言うのはこの葛藤の繰り返しなのね。ただ、きついとは言ってただけで、内容は全く問題無いのね。そんな後はアトリエに戻って中学生の下地。

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