亀有カルチャーとカメレオン

今日は朝から亀有カルチャーだったんだけれど、オードリーが体調悪くてお休みって・・・・。すると棟梁も同じく体調・・・風邪でも流行っているのかな?・・・・そんな訳で今日は3人。それではまず一番新しく入った方から。この方はステンドをやっているらしく、道具が似ている事もあって、

ぺきぺきで最初は作っていたんだけれど、自宅でもやるので必ずってくらい翌月までに1作品終わっている・・・・って感じなのね。それが廻りのみんなが上手いぃぃ、早いぃぃって言うくらいのペースで出来上がるのね。確かに本当に上手かったのね。それは理由がはっきりしている事があって、

まずは道具が似ているから使い慣れている事。それと材料。ステンドはご存知のようにガラスで、例えば葉っぱ作るような時、技術を屈指して1枚で切ったりする。ここの技術が、ぺきぺきと似ていたりする。1枚で葉っぱが切れる・・・ぺきぺきのタイルの大きさを利用した作り方にね。

そんな訳でそれだけ条件が揃えば、下絵さえあれば確実に上手い作品になる。だから結果が出るし、困る事がほぼ無い。そうなればいきなり結果が出るのだから楽しい。更に自宅でもやるのだから、益々上手くなる。その時に、そのままでいれば何も困らないし、質も上がるが、ここで物足りない・・・

何て思う人はステップアップを望んだりする。その時に廻りの先輩を見渡すと・・・・おかみさんやら棟梁やらってとんでも無い大作を見せられれば、私もやって見たい・・・・なんて事になったりする。そこで1cmタイルでやりますか?・・・・になったのだけれど、まずは硬さが変わる。

明らかにステンドでも、ぺきぺきでも、味わった事の無い硬さ・・・・たださっきも言ったように1枚モノで切る技術は慣れているから、花びらに切れ込みまで入れるようなテクニックを初めてなのに自宅で作って来た・・・・まぁ何とも凄い事をやって来るのね。始めたばかりなのに・・・。

そんな中、40cmくらいの大きさの縦長の楕円の下地にカラーって言ったっけ?長ネギの頭に白とか黄色のクレープみたいなのが付いたような花・・・。
あれを作りたいって話だったんだけれど、思っていたより大きかった・・・・って事になり、下絵を描き直したいって事になる。

ただそうなると、今日の分の下地・・・って事になるのだが、そんな事もあるかも・・・と小さな下地を用意して行ったので、その小さな下地で逃げ切る事になるのだけれど・・・・何しろ急な事過ぎて、1cmタイルだってたまたま持っていたものだけ・・・・ただ割りと緑が多く入っていたので何とか・・

その時にやはり1cmタイルで作りたい・・・となり、それじゃこの作品は作品と言うよりも切る練習とでも思ってやって見ましょう・・・って事になり、基礎的な事から・・・刃の入れ方だったり、タイルの持ち方、更に握った時の力の入れ方だったり・・・。

そんな事1つでも大きく変わるもので、自宅でやった時と違う・・・って言って貰えたのね・・・それなら何よりなのね。そんな事を気にしつつ、まずは半分に切るとか、失敗を直すとかの繰り返しなんだけれど、全く違う技術なのね・・・これが。しかもさっき花びらに切り込みを入れてた人なのにね。

これがいつもの俺の木を切るって技術の話なんだけれど、真っ直ぐ切るのと、いびつな形を切るって言うのはどっちが大変だと思う?この質問を例えば三者三様って言葉に当てはめると、登場人物を切る本人の俺と、大工さんと切った事の無い人達とするでしょ?・・・じゃどうなるか?

俺は真っ直ぐに切るのが苦手なのね。いびつは得意だけれど。そもそも真っ直ぐ切る道具が使えないからなのね。じゃ大工さんは?真っ直ぐのが得意なのね。だって家を作る人だから、いびつになんて切る事がまず無いのね。いびつは欄間なんて作る人達の仕事。とは言え切れない事は無いだろうから

面倒だって言い出すだろうね・・・・きっと。さてそれではやった事の無い人は?・・・真っ直ぐは簡単でいびつは難しい・・・ってのが普通の声だろうね・・・ほら、全く違う見解になったでしょ?これが思い込みになるのね。つまりこうした思い込みによって難易度が大きく変わって来る。

つまり思い込んだ人は実際やると、その思い込んだ分の開きが気持ちを削って行く・・・こう言った心理が働くのね。まぁもの作りって言うのが己自身って言うのはこんな事って理由も1つあるだろうね。その開きが結果として上手く行けば楽しい・・・そして逆に難しいって大きく思ったりもする。

それは最初の思い込みがどの程度だったか?にも繋がって来る。ここを謙虚に、常に初めてなんだ・・・新しい事にチャレンジしているんだ・・・だから上手く行かなくて当然・・・そう言う気持ちであれば、ガッカリする事は少ないのね。だって初めての事なんだから・・・ってね。

そう言う点では、複線として余りにも今まで上手かった・・・ここが落とし穴だったのね。初めてへこたれた感じがあったが、でも、何とか2時間やり切ったのね。ただ、ここが大事でここを乗り越えると、上手くなるのね・・・その理由は簡単で、そのへこたれた気持ちの目でおかみさんを見ると、



こんな事になっている。すると本気の1cmタイルのモザイクをやって見て見るのだから、やる前とは気持ちが全く違う。そりゃとんでも無い事をしている人に見えたろうね・・・それが目を鍛えた事になるのね・・・本気で見るってね。ここで無理だわ・・・なのか、やって見たいなのか?

この1歩が全て。ここがまた思い込みなんだけれど、前へ1歩歩くと当然壁がある。立ち止まったままだと楽に楽しめる。がしかし、壁が嫌と立ち止まると、楽と言ったが、別に我関せず・・・と強い気持ちが無いと、恐らく折れるとは思うけれどね・・・。それ位続けるって言うのは難しいもの。

ペースはともあれ、前進しようとしないと、お金や時間を使うって事との比較に負けちゃうかもね・・・・。ただ新しい人には新しい事が待っているが、おかみさんのような大作作りは果てしなく髪・・・・って事が続いたりする。こんな場合、真摯に向き合っていると向き合い疲れしちゃうから、

辛くなったら遊びの作品を作ると良いよ・・・と指導は変わる。ただ問題は遊びと本気を切り替えられないと、本気を複数抱えるのと一緒だから、何の為の遊びか判らない。それでは本末転倒になる。きちんと遊びは遊びと切り捨てられるくらいに作れないとね・・・あはははは。



そしてそのどちらにも当てはまらない方なのだけれど、硬さで1cmは無理って事で、ずっとぺきぺきで作る事にしたのだけれど、そうなると進歩はある程度大きくする事になる。要するにさっきの話で言えば、ぺきぺきは葉っぱを1枚で切れる大きさであるのが利点だが、それが出来るとそれが欠点になる。

つまり切れるが故に、全て1枚で切りたくなる・・・・それが例えば20cmの葉っぱなら?ほら葉脈とか作りたくなるでしょ?そうなると細かくしないと、1枚じゃ作れなくなる。ただ細かくじゃなくて、葉脈にそって・・・ってね。それには下地が大きくないと、手のひらサイズじゃそんな事は出来ない。

つまり慣れだけで作って行くと飽きる・・・なんて気持ち・・・また気ね。つまり別腹とか箸休めみたいな何か刺激が欲しくなるものなのね。それがこの方の場合、ガラスタイルだった・・・って感じかな?ただ切りたくは無いんだけれど・・・・。

そうなると使い方は縁取りとなる。ただ縁取りをするには最低鍋しき程度の大きさは無いと、ぺきぺきをする分が取れないし、バランスも悪くなる。
そう言う点では最低限の大きさはクリアーしているから見栄えも守られている。それと色数も少ないながら選べただろうし。

ただ当然なんだけれど、今まではペキクラって最初からクラッシュになっているタイルの中で作っていたのだけれど、作品が大きくなれば、そこにある色や量ではまかない切れない。あくまでそこにあるものの中で出来る範囲は初心者の体験くらいなものなのね。

つまり自分の必要なタイルを購入して貰わなくてはならなくなるのだが、そこをご理解して頂かないと難しくなるのね。例えば100円ショップなら色々入ってお得なセットとして何十粒も入っているが、使うのは20粒だったりすると余る方が多い。

しかも、大きいものと小さいものは別なんで、最低200円掛かる事になる。しかも余って・・・。当然これからの大きくなる作品の場合も同様で、もっとそう言う事になるって話でね・・でも自宅で作らないとなると、その内に、手持ちのタイルが増えて行くだろうから、ベテラン主婦の料理のように

冷蔵庫の中にあるもので作る・・・みたいに、手持ちのタイルを使って・・・なんて作れるようにならないと、在庫する手持ちのタイルが少しずつ余って行く事になる。そう言う事もお伝えして行かないと、今まで手持ちが無かったのは全てペキクラの中だったから・・・。

もう流石に対応出来なくなって来たって話。だから逆に最初の方のように、ワンコ蕎麦みたいに作ると、タイルも必要だし、当然下地も必要になるし、そう考えると、おかみさんは1つをじっくり作るから、下地代もタイル代もいつも通り。そんなにスイスイ進まないからね。

これもまた三者三様。各々のスタイルだからね。ただご理解して頂かないと、何がどう違うのか?って・・・みんな違った事をしているのだから・・。
まぁ、段々と難しくなって来たのね・・・きちんと何を・・・を決めないと、出張だから1ヶ月前に言われたものにチョイプラスしか持って行けない。

みんなが同じ事をしている訳じゃないのでね・・・しかもやっぱり辞めた・・・とか、気まぐれだったりしても、2時間とは言えしのげない。
それがおかみさんのようにやる事が安定すれば、持って行くものも決まって来るが・・・今日はまさかの花図鑑が欲しかったなぁ・・・って感じ。

さてそんなこんなでアトリエに戻ってやる事は1つ・・・・カメレオン。


思ったよりも進まないなぁ・・・・そろそろ意地で終わらせに行かないとなぁ・・・・。