幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

ダニエル太郎という収穫

2015-09-21 23:55:55 | テニス
 デ杯プレーオフのコロンビア戦は、予想通り2勝2敗で最後のナンバー2対決を迎えました。世界ランキング124位のダニエル太郎と同123位のファジャ。ランキング的には互角です。アウェーであることを考えるとダニエルが不利そうですが、ファジャはビッグサーバーでフラット系の球筋。対するダニエルはスピン系のストローカーなので、クレーコートに合っているのはむしろダニエルです。若くて勢いがあるダニエルだけに敵地開催の不利を覆せるだけの可能性は十分あると思いました。

 試合の流れを決めたのは第1セットでした。緊張で自分のプレーができないダニエルが一気に追い込まれました。セットポイントも握られましたが、それをダニエルが何とか凌いだことでダニエルに勢いが生まれました。タイブレークに持ち込んだところで完全にダニエルに流れがきて、そのままセットを奪います。こうなると若さと勢いのあるダニエルが俄然有利になりました。

 フラットで打ってくるファジャをダニエルがスピンを効かせて押し返します。ミスが先に出るのはファジャ。ダニエルは落ち着いて自分のペースでテニスを進めてファジャを圧倒。ストレートで試合を決めて日本に勝利をもたらしました。ダニエルにとってはデ杯で記念すべき初勝利。そして日本はワールドグループに残留して世界のトップ16の地位を守りました。

 今回のコロンビア戦は敵地でクレーコートという不利を覆しました。これまでならほぼ負けていた条件ですが、この逆境を乗り越えられるほど日本が強くなったのですから素晴らしいことです。そしてダニエルが今後も遅いコートなら十分に戦力として計算できるようになったことも大きな収穫です。有明のような世界的に見てもかなり速いコートではまだ添田や伊藤の方が強いかも知れませんが、日本が苦手のクレーコートで戦えるナンバー2を手に入れたことは、今後の日本のオプションが増えたわけで、本当に大きな大きな収穫でした。

 そして今回の代表チームでは錦織が最年長でした。これも頼もしい限りで、みんな若いだけにまだまだチームの伸びしろがたっぷりあります。錦織が衰えるまでのこれから数年間、日本は最強チームに成長できる可能性が大です。楽しみです。
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