幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

史上最大の番狂わせ

2015-09-20 23:12:04 | スポーツ
 ラグビーW杯に注目していた日本人はどれくらいいたのでしょう?全体の1割はいなかったのではないかと思います。サッカーのW杯とは注目度が全く違います。それほど今の日本ではラグビーは人気がありません。かつて1980年代後半の国内ラグビー人気が今となっては信じられないくらいです。ところが昨日の南ア戦での勝利でそれが一変してしまいました。スポーツニュースは軒並みトップで扱っています。「え?ラグビーが?」と思った人も多いでしょう。

 それほど歴史的、奇跡的、そして感動的勝利でした。「世界が驚いた」という表現をよくしますが、これは本当に世界が驚きました。ラグビーに限らずスポーツ全体を見渡しても、これほどの大きな番狂わせはなかなかありません。デイリー・テレグラフは「史上最大の番狂わせ」と報じ、W杯開催国のイギリスでは日本と南アのオッズは1.0倍で賭けが成立しなかったと大畑大介が言っていましたが、本当に100回やっても日本は1回も勝てないだろうと誰もが思っていました。それほどラグビーは番狂わせが起きない競技であり、その奇跡を日本は起こして見せたのです。

 試合展開も素晴らしいものでした。追いつ追われつの激しい内容で、最後は奇跡の逆転トライ。日本は反則も少なくフェアで真っ当な美しいラグビーをして、それでいてこの大番狂わせなのですから、相手国すら賞賛するのも不思議はありません。ドラマチック過ぎるというか、こんなドラマを本当に書いたら逆にリアリティがないと言われかねないものです。

 この勝利で日本は今回目標としていたベスト8に大きく近づきました。もちろん、世界ランキング3位の南アほどではないにしろ、同じプールBのサモアもスコットランドも日本より格上の強豪です。さらに今回の勝利で他国は日本に対する警戒を強めてマークもされることでしょう。それでもこの「勢い」を生かせば、夢へと確実につながっていくのです。

 また今回の勝利は2019年の日本開催に大きな弾みをつけることになります。これまで毎回W杯にアジア代表として参加していたとは言え、24年前にジンバブエに勝っただけの弱小国がなぜ開催国なんだと肩身の狭い思いはありました。それがこれで強豪国ではないにせよ、爪あとを世界のラグビー界に残したわけですから、少し胸を張って2019年を迎えることができます。森喜朗はもう死んでも悔いはないでしょう。そしてラグビーブーム再びとなるかどうか、注目したいと思います。

 
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