幹事クリタのコーカイブログ

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11人いる!

2024-08-20 23:59:20 | 政治
 自民党の総裁選が混沌としています。次々と名乗りを上げそうな勢いですが、小物ばかりが並んでいて誰が本命で対抗なのかも良くわかりません。こんなメンバーで次の日本のリーダーを決めるのかと思うと、つくづく自民党も人材不足だなと痛感します。50年ほど前の「三角大福」の争いだった時はまだ子どもでしたが、それでもみなひとかどの人物たちが並んでいると感じたものでした。

 今のところ11人の「候補者」の名前がマスコミで取沙汰されています。野田聖子、茂木敏充、林芳正、河野太郎、石破茂、上川陽子、加藤勝信、小泉進次郎、斉藤健、高市早苗、小林鷹之。順番はハト派からタカ派というか、中道から保守というか、親中派から嫌中派という感じでしょうか。よくわからないのは河野太郎と小泉進次郎で、この2人は「変人派」なので政治姿勢が不透明です。河野は日本のトランプで、小泉は宇宙人と言っても良いでしょう。

 茂木や林、加藤はかつての自民党の保守本流というイメージです。実務能力が高くバランスが取れた政権運営をしそうですが国民人気がありませんから、今回求められている「選挙の顔」としては力不足。高市と小林は安部路線を継承するゴリゴリ保守層受けを狙っていて、安倍晋三が壊した自民党のモラルハザードぶりも一緒に受け継ぎそうでいかにも危うい感じがします。特に小林は安部チルドレンで「魔の4回生」ですから、さすがに首相を務めるには経験不足でしょう。

 国民人気が高い石破や、女性の野田、上川、高市は選挙の顔としては有力ですが、党内支持基盤が弱く、大物の支えがないと政権維持ができません。小泉、小林は「背の高い若くてシュッとしたイケメン」という維新が担ぎ上げそうなタイプの政治家で「顔」には良いですが、残念ながら顔だけの男です。斎藤はどうして総裁選に出るという話になっているのかさっぱりわかりません。かつて石破派だったのに裏切って出て行った男で、知名度も低く若くもなくニーズがどこにあるのでしょう。
 
 11人もいますが、数がいるだけでまさに「枯れ木も山の賑わい」という印象です。もっとも自民党は以前から総裁選が話題になることで、支持率を上げて総選挙を乗り切ってきましたから、今回もその手法を踏襲しているだけだとも言えます。むしろ立憲民主党が泉か枝野か野田かなどと言っている方が「お寒い」状況で、こんな面子で代表争いをしてもニュースにもなりません。小物でもバラエティ豊かに揃えて見せているだけ自民党の方がマシに思えます。個人的には石破、茂木、林あたりが今のところ有力かなと思っています。

 ちなみに「11人いる!」は巨匠萩尾望都の代表作のひとつです。今回の総裁選とは何の関係もありませんが、言ってみたかっただけです。
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