僕の趣味のテニスもサックスもピアノも練習が大事なことは変わりません。体を使うことは反復練習で身につけていくしかないのです。もちろんなるべく理論的に正しく学んで間違った練習をしないように気をつけなければいけませんが、遠回りはあっても近道はありません。コツコツと積み重ねていくことが一番大事です。才能の多寡に関わらず「練習は嘘をつかない」というのは本当です。その結果、どこまで高みにたどりつけるかは才能によるところが大きいにしても。
例えばテニスのサービスの改良は3年以上やっていますが、さすがにそれだけやっていればちょっとは成果が出てきます。安定感や威力も変わってくるし、周りからも「良くなった」と誉められることも増えました。それに比べてボレーやバックハンドストロークは練習量がずっと少ないですから、なかなか成果と言えるほどの結果は出ていません。
いまピアノでは来月の発表会に向けて2台ピアノの「花は咲く」と連弾の「ダンシングクイーン」を練習していますが、冬から夏まで半年近く練習していた「ダンシングクイーン」の安定感に比べて、8月から練習を始めた「花は咲く」はまだまだです。指の間違えも多いですし、何より演奏そのものが不安定です。今日どちらも録画してみたのですが、やはり練習量が豊富な分だけ「ダンシングクイーン」は安心して聴いていられます。
音楽の発表会は初心者だった頃はとにかく間違えないように演奏することばかりで精一杯で、当時の演奏の動画からはその必死さと不安感がダイレクトに伝わってきます。年を経るごとに少しずつ演奏から不安感がなくなっていき、逆に余裕を感じられるようになってきました。下手なことには変わりはないのですが、演奏する時の余裕や自信が違うだけで、聞き手としての安心感が全然違ってくるのでリラックスして聴いていられます。
自信をもって演奏するにはとにかく練習して、自分はここまでやったと自分で納得するしかありません。才能もないし50の手習いではありますが、あと発表会まで1ヵ月余りですから、練習あるのみです。