幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

広陵中村の清原超え

2017-08-22 23:37:25 | 野球
 今年の甲子園は1回戦で中京大中京が広陵に打ち負けた時点で興味の大半を失ってしまいました。投打とも充実していると前評判が高かった中京だけに、久しぶりにやってくれるんじゃないかと思ったのに、まさかの継投ミスで10-6と打ち負けたのですからガッカリでした。

 ところがその中京に勝った広陵が次々と強豪チームを同じように打ち負かして勝ち上がっていきます。2回戦では高校野球界の異端児として話題の秀岳館を6-1、3回戦では聖光学院を6-4、準々決勝では大本命の大阪桐蔭を因縁付きで破った仙台育英を10-4、そして今日の準決勝では天理を相手に12-9の壮絶な打ち合いで制しました。

 ここまで5試合で44得点と猛打を振るっていますが、その原動力はもちろん4番捕手の中村奨成。中京戦での2本から始まって、2回戦で1本、3回戦で1本、そして準決勝で2本で合計6本塁打。あの清原の5本を超える1大会での最多本塁打記録を準決勝時点であっさり更新してしまいました。しかも当時と違っていまはラッキーゾーンがない甲子園での記録です。まさに1大会に限れば高校野球史上最強打者です。

 本塁打数だけではなく、17打点も38塁打も新記録だということで、中村が捕手だけにまさに「ドカベン」並みの猛打です。マンガかよというくらいの恐ろしい記録で、今後これを超える選手がしばらく生まれないのではないかと思います。あの夏の清原だって見ていて「マンガかよ」と思ったくらいでしたから。

 もっとも中村の本当の勝負はプロに進んでからでしょう。いくら甲子園で活躍しても、それがプロでの成績に直結するとは限りません。清原のプロでの記録を上回るほどの選手になれるかどうかは、まだまだ未知数ですが、大いに楽しみな選手であることは間違いありません。
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