書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

朱淵清著 高木知見訳 『中国出土文献の世界』

2018年04月04日 | 考古学
 王国維が“創出”し、本書の著者朱淵清氏によって再確認され顕彰される「二重証拠法」(本書110-113頁)は、文献資料と出土資料とを相互参照することだが、これは画期的な方法論であるらしい。私にはよくわからない。「だった」ならわかる。今ならあたりまえのことだろう。少なくとも私には、そう思える。

(創文社 2006年6月)