カール・マルクス著 植村邦彦訳 『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日〔初版〕』 2013年05月11日 | 西洋史 原注がまったくないのだが、マルクスの言うことは頭から正しいと信じなければならないのだろうか。訳注も、ここで述べられる主張の根拠となる事実関係の確認にはまったく不足である。柄谷行人氏の付論も、そこには触れるところがない。 (平凡社 2008年9月)
小栗英一注 『元好問』 2013年05月11日 | 東洋史 『中国詩人選集二集』第9巻。 せっかく本体の注は確かなのに、冒頭「解説」が、当時(金末元初)の階級矛盾だの、中国の歴史は民族矛盾の強化と緩和の過程であるだの、元好問は直接の農業労働に従事した経験から農民への理解や愛やその貧しさに対する同情を強めただのと、少々煩わしい。 (岩波書店 1963年1月)