書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

橋本萬太郎編 『民族の世界史』 5 「漢民族と中国社会」

2005年09月09日 | 東洋史
 再読。
 中国は五六の民族を抱える多民族国家である。中国人を批判するにせよ擁護するにせよ、「中国人は・・・」と言う前に誰のことを言っているのか胸に手を当てて考えてみるべきだろう。「中国人は反日感情が激しい」と言えば、例えばイー族も反日感情が激しいということである。誰か雲南省北西部の山の中へわけ入って聞いてきたのか?

心おぼえの関連記事メモ。
 →「産経WEB」 2005年9月7日「ウイグル族弾圧やめさせて 米大統領に元政治犯訴え」
 (http://www.sankei.co.jp/news/050907/kok037.htm)

 →「大紀元」インターネット(日本)2005年9月8日「中共統治40年、チベット独立運動取締強化」
 (http://www.epochtimes.jp/jp/2005/09/html/d52688.html)

 →「中国情報局NEWS」2005年9月1日「チベット自治区40周年:中国政府が祝賀式典開催」
 (http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2005&d=0901&f=politics_0901_002.shtml)

 →「長青論壇」(曹長青氏が時事問題について分析評論する、「台湾海外網」のインターネット番組。週1回更新)
 (http://www.taiwanus.net/MediaVideoAudio/caovideo/forum/index.php)
 (「台湾海外網」http://www.taiwanus.net/)

(山川出版社 1985年7月1版2刷)

尾崎護 『低き声にて語れ 元老院議官神田孝平』

2005年09月09日 | 文学
 神田乃武編『神田孝平略伝』(→8月26日)が一般には入手も閲覧も困難である今日では、小説とはいえ、この書が神田を知るためのもっとも手近な文献ということになるだろう。フィクションの部分はあとがきでその旨ちゃんと断ってある。
 しかし、神田孝平関係では根本史料の一つであるはずのこの『神田孝平略伝』が、作中引用される一方で巻末の「主要参考資料」から落ちているのはどうしたことか。

(新潮社 1998年4月)