第5巻でギンが喧嘩相手の家の子と付き合うなと我が子に強制する親に向かって放つ、「バカなことをしてるのはあなたがたです/大人たちの勝手で愚かな争いが幼い心と愛を踏みにじったのです」という科白は、原哲夫『花の慶次』(集英社)で、前田慶次郎がおふうを誘拐しようとした風魔の頭を愛用の鉄煙管でコンコン叩きながら言う、「豊臣と北条が喧嘩するのはいいさ、大人同士のことだ/しかし大人の喧嘩に子供をダシに使うかねえ」と、同じくらい印象深い。「ぷち」(風魔の額が割れる音)。
子を持つ親としてこんなバカな大人になってはいけないと、あらためて自戒させられる。
(講談社 2002年2月)
(講談社 2002年9月)
▲一昨日昨日と「東瀛小評」にと林思雲氏の文章を翻訳し、今日明日は「曹長青評論邦訳集」へと曹氏の文章を訳す。強行軍なので頭がカスカスである。無駄話も出ない。
子を持つ親としてこんなバカな大人になってはいけないと、あらためて自戒させられる。
(講談社 2002年2月)
(講談社 2002年9月)
▲一昨日昨日と「東瀛小評」にと林思雲氏の文章を翻訳し、今日明日は「曹長青評論邦訳集」へと曹氏の文章を訳す。強行軍なので頭がカスカスである。無駄話も出ない。