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書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

鬼束ちひろ作詞・作曲 「月光」

2010年05月10日 | その他
http://www.youtube.com/watch?v=JU0v8ZHV1SM&feature=related

 I am GOD'S CHILD [私は神の子供]
 この腐敗した世界に堕とされた
 How do I live on such a field?
 (こんな場所でどうやって生きろと言うの?)
 こんなもののために生まれたんじゃない

 最初に聞いたときはすさまじい衝撃だった。いまでも、いささかも色褪せない、凄い歌だと思う。曲も、歌詞も。
 “どこにも居場所なんて無い”
 しかし現実において、子供にこう思わせたら、親は、親として失格だ。

岡村孝子作詞・作曲 「夢をあきらめないで」

2010年05月07日 | その他
 〈http://www.youtube.com/watch?v=Sz29T3oLRr4&feature=related

 いま一番すきな歌。
 若い頃、生き方を間違えたあげく、壁に突き当たって逃げたことがある。周囲の期待にあわせて選んだ道だった。その時の挫折感とくやしさは忘れられない。それからは自分の正しいと思う道だけを進もうと決めた。意に染まぬ不得手な道で出合う壁は、乗り越え難いかもしれない。だが自らの選んだ生き方ならば、不器用で要領の悪い自分でも、正面からぶつかって突き破れないこともあるまいと思った。なにより突き破ろうという意欲がわくだろう。しかしときに自信を失う。これでよかったのだろうかと。そんなとき、この歌は、私を勇気づけてくれる。

山際素男 『チベットのこころ』

2010年04月25日 | その他
 著者によるダライ・ラマ14世インタビュー(というより拝謁のごとし)および、亡命チベット人の証言など。
 そのインタビュー中に見られる、ダライラマ14世による興味深い人物評および事実説明。

 ●周恩来はとにかく狡猾な男。(38-39頁)
 ●ペマ・ギャルポは汚職をしたのでチベット亡命政府日本代表の地位から解任した。(52-61頁)

 何をいまさら常識に属することをと、その筋の専門家からは思われるかもしれないが、私はその当否を知らず。

(三一書房 1994年11月)

叶精二 『宮崎駿全書』

2010年04月06日 | その他
 いろいろわかった。

1. 『On Your Mark』(1995年)・・・・・・一人(?)の天使と二人の警官、下手をすれば三人とも死んでいること。別のところで宮崎監督が述べているように、ジョン・カサヴェテス監督『グロリア』(1980年)のグロリアと子供は本当は死んでいるというのなら、確実。

2. 『もののけ姫』(1997年)・・・・・・冒頭エミシの老人の台詞「大和との戦さに敗れ、この地に潜んでから五百有余年・・・・・・」は、やはり森繁久彌さんだったこと。

3. 『千と千尋の神隠し』(2001年)・・・・・・千尋が釜爺に雇ってくれと頼もうとするシーンの原画担当は大平晋也という人であること(→2010年03月12日「宮崎駿 『スタジオジブリ絵コンテ全集』 13 「千と千尋の神隠し」」)。作画監督だった安藤雅司さんがこの人の作画が好きで、宮崎駿式の作風に統一せず、もとの動きとニュアンスを残した結果であること。

(フィルムアート社 2006年3月)

宮崎駿 『スタジオジブリ絵コンテ全集』 13 「千と千尋の神隠し」

2010年03月12日 | その他
 ナニ単なる個人的な趣味、好事家の所業ですよ。
 それにしても、映画の最初のほう、千尋が油屋の裏階段をおりてボイラー室の中に入り、釜爺に雇ってくれと頼もうとするまでのあたり、千尋の顔かたちや身動きがちょっと他の場面と違うのだが、原画と動画は誰が描いたのだろう?

(徳間書店 2001年10月)

サンが唱う「もののけ姫」

2010年02月19日 | その他
 〈http://www.youtube.com/watch?v=RnFXdNfnpv4
 二番目の歌のほう。

 米良美一さんのオリジナルはアシタカの歌だった(iNinja86さんの唱う歌の一番目はこの意味では米良さんのまさしくコピー)。
 石井竜也さんの「君をつれて」が、井上あずみさんの「君をのせて」から16年後のパズーがシータに宛てた歌だとすれば、iNinja86さんのこの歌は、シシ神の森の大破壊と再生のあと、アシタカと生き始めたサンが、長い年月が経ってのち、当時起こったすべてのことをわかったうえでアシタカになり替わって唱う歌。