goo blog サービス終了のお知らせ 

書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

YouTube 「涙そうそう」

2011年03月28日 | 音楽
 〈http://www.youtube.com/watch?v=zr1L_1GZr4A

 元ちとせさん(ヴォーカル・一番)、スガシカオさん(ギター、ヴォーカル・二番)、矢野顕子さん(ピアノ、コーラス)。
 私のようなヤマトゥンチュにはやや抑えた色調のこのヴァージョンも素晴らしい(元さんは奄美の人でヤマトゥンチュではないが)。
 ふと、鬼束ちひろさんや一青窈さんがこの歌を唱ったらどんなふうになるだろうと思った。

YouTube 「桑田佳祐&桜井和寿(Mr.Children) 希望の轍」

2011年03月23日 | 音楽
 〈http://www.youtube.com/watch?v=858C1VS0oHw&feature=related

 コメント欄で「是非、被災地で歌って下さい」と書き込んでいる人がいるが、賛成! 昨今の大臣連は代わっても大して変わりばえしないが、芸術家は替えが利かない。桑田さんや桜井さんがいま死んだら、よほど日本の社会秩序に不安をきたすぞ。

桑田佳祐 『MUSICMAN』

2011年02月28日 | 音楽
 予約していたから初回生産限定版だ、ザマミロ(誰に?) 23日に手許に届いてから、聴きたおした。
 たしかに、アマゾンレビューで誰かがいうように、『孤独の太陽』(1994年)や、そして『ROCK AND ROLL HERO』(2002年)に比べると、やや劣るかも知れない。しかしこの比較は、パワーに限っての話である。間口や奥行きの深さ(なんとなく円熟とは言いたくない)を勘定に入れれば、このアルバムはダントツに最高だと、思った。
 DVD所収のPVがどれも素敵。桑田さんはもとより(「それ行けベイビー!! 」!!!、「月光の聖者達」は寒気モノ)、「本当は怖い愛とロマンス」の斎藤誠さんに痺れる、「銀河の星屑」の金原千恵子さんにぞっこん。しかしこのお二人だけでなくて、桑田さんのサポートミュージシャンって、みなさん鮮やかに自己があって、大人で、とても恰好がいいのだ。単に個性があるというだけじゃなくて、一人一人が誇りを持って、くっきりと自立しているところがえもいえず。おなじ目的のもとに集まったプロが、それぞれおのれのもてる技を出し合って、一つの曲を作っている、奏でているという感じ。皆さん桑田さんとのつきあいも長いし。桑田さんというのは、きっと人を引き立てることのうまい、気配りの人なのだろうな。そうそう「君にサヨナラを」のPVで黒タイツで踊っている女の人って(レストランのギャルソン姿の女性も多分そうだけど)、『音楽寅さん』(第二期)のダンサーチームの人だ。こうなるともう、一家(ファミリー〉だね。
 
(ビクターエンタテインメント 2011年2月)

別冊宝島編集部編 『音楽誌が書かないJポップ批評 サザンオールスターズ』

2011年02月07日 | 音楽
 サザンのデビューが古賀政男の死と時期的にほとんど入れ替わりといえる(1ヵ月違い)ことを知る。

 彼〔古賀〕が死を迎えた頃には、あの「勝手にシンドバッド」がヒットチャートを上昇中だったのである (宝泉薫「1億人の『TSUNAMI』論 日本人にとってサザンとは何だったのか」本書15頁)

 ちなみに「勝手にシンドバッド」発売は1978年6月、古賀の死は同7月(どちらも「ウィキペディア」による)。

(宝島社 2009年3月)