吉田拓郎・マークⅡ

2010-12-30 21:54:10 | SONGS
私より3つ年上の拓郎がいよいよ東京に進出するという話があったころ
地元の民放ラジオはまだオールナイトニッポンを
放送せず、12時過ぎ以降は放送がありませんでした。

深夜、遠くからの微弱な電波ゆえ音が小さいラジオに
耳をくっつけるようにしてオールナイトを聞きました。
音が波打つように大きくなったり小さくなったりし
雑音のかなたから吉田拓郎を聞いたものです。

東京で一旗揚げる、という感じが残っていた時代です。


♪さよならが言えないで いつまでも歩いたね

『マークⅡ』も良かった。

男が年老いて孤独を知る日を歌詞に書いていますが
若者の知的なイメージでした。
聞く私たちも十代。
頭でこそ加齢を考えられても実感はさっぱりです。

それが今、還暦を通り過ぎてしまった。。。


先日、06年の「つま恋」をTVで映していましたね。

改めて見ても良いなあ。

この人の良い曲っていったい何曲あるのだろう。

ヒザの上には珍しくネコがいてじっとしています。
まるで拓郎を聞いているみたいに。

ときおり前足をチビっと舐めるだけで、眠るでもなく
目はTVを追っています。

私の足はシビレてきたけれど、じんわりと暖かいのが
気持ちよく一緒に拓郎を聞きました。


もし死んだKが生きていたら、アラカンのおっさん二人
つま恋のコンサートに行ってたかもしれないなあ。

しばしば映る観客の年齢の中に
K(と、もしかして私と)を探していたかもしれません。