文部省唱歌『冬景色』
我々の世代ではよく知っている唱歌の一つです。
♪さぎりきゆる みなとえの ふねにしろし あさのしも
子供でも情景が目に浮かぶようでした。
クリアーな歌詞のように思っていましたが
詩のセンスがないせいか、ちょっこし?も
あります。
それでよく句などひねろうとするものだと
我ながらアキレます。
○
受け取る側の自由、好き好きではあるのですが
たとえばこの情景はいつごろのものか?
冬の入り口か、真っただ中か、
私にはよく分からないのです。
センスのなさゆえでしょう。
さぎり、しも、だから冬の入り口かもしれません。
でも真っ白で静寂な世界は真冬が似合うか?
子供に教えるとしたら、両方あるとしても
自分ならばいったいどっち?
○
じつは「舟に白き朝の霜」と思っていました。
白きが霜に掛かるのですから「連体形」=白き、です。
けれど、それではイメージが弱いようです。
舟に白し で切れ、朝の霜と倒置法的に続ける方が
良さそうです。
○
「しろし」は色のホワイトか、はっきりしているという
「著し」か。
こういうところがセンスある人は迷わないはずなのです。
○
舟は船か? 小さな舟が私好みではあるのですが。
水に浮いている方がよいか
浜辺に引き上げてある方がよいのか。
○
「水鳥の声はして」か「声和して」か
何に和するのか。
複数の鳥の鳴き声か?一羽なのか?
○
「未だ覚めず岸の家」
ここが子供心に好きでしたが
これこそ連体形で「未だ覚めぬ岸の家」ではないか。
いややはり「覚めず」と切るほうがよいのか・・・
はっきりとした情景が浮かぶ歌詞だと思っていたら
案外と悩まされるのです。
(追記)
三・三・五の調子も良いのでしょうね。
七・五調にすると情報は盛れますが、重くなります。
たとえば
「朝霧うすれ みなとえの 水面孤舟も 霜降りぬ
小鷺浅瀬に 佇みて 覚めぬとま屋を 訪ね鳴く」
情景を書こうとしているだけでポエムになりません。
詩とは難しい物ですね。
我々の世代ではよく知っている唱歌の一つです。
♪さぎりきゆる みなとえの ふねにしろし あさのしも
子供でも情景が目に浮かぶようでした。
クリアーな歌詞のように思っていましたが
詩のセンスがないせいか、ちょっこし?も
あります。
それでよく句などひねろうとするものだと
我ながらアキレます。
○
受け取る側の自由、好き好きではあるのですが
たとえばこの情景はいつごろのものか?
冬の入り口か、真っただ中か、
私にはよく分からないのです。
センスのなさゆえでしょう。
さぎり、しも、だから冬の入り口かもしれません。
でも真っ白で静寂な世界は真冬が似合うか?
子供に教えるとしたら、両方あるとしても
自分ならばいったいどっち?
○
じつは「舟に白き朝の霜」と思っていました。
白きが霜に掛かるのですから「連体形」=白き、です。
けれど、それではイメージが弱いようです。
舟に白し で切れ、朝の霜と倒置法的に続ける方が
良さそうです。
○
「しろし」は色のホワイトか、はっきりしているという
「著し」か。
こういうところがセンスある人は迷わないはずなのです。
○
舟は船か? 小さな舟が私好みではあるのですが。
水に浮いている方がよいか
浜辺に引き上げてある方がよいのか。
○
「水鳥の声はして」か「声和して」か
何に和するのか。
複数の鳥の鳴き声か?一羽なのか?
○
「未だ覚めず岸の家」
ここが子供心に好きでしたが
これこそ連体形で「未だ覚めぬ岸の家」ではないか。
いややはり「覚めず」と切るほうがよいのか・・・
はっきりとした情景が浮かぶ歌詞だと思っていたら
案外と悩まされるのです。
(追記)
三・三・五の調子も良いのでしょうね。
七・五調にすると情報は盛れますが、重くなります。
たとえば
「朝霧うすれ みなとえの 水面孤舟も 霜降りぬ
小鷺浅瀬に 佇みて 覚めぬとま屋を 訪ね鳴く」
情景を書こうとしているだけでポエムになりません。
詩とは難しい物ですね。