何も為し得ず

2014-12-15 | ノンジャンル
毎日毎日必死でブログに取り組んでいますが書けなくなってから幾日が経過したのでしょうか。

「ブログを見ると彼方此方行かれていますね」と言われるのが驚きです。 1/10程度の事しか報告出来ていないからです。

ともかく毎日頑張ります。




また
鉄道模型趣味世界の住人である井門義博は完成品として売られている未完成品を仕上げる事に自分の時間の全てを投入する事に対しての疑問が大きくなりすぎて居ます。
対策を考えなくてはいけません。







2014お得意様の会・井門の会

2014-12-10 | 鉄道模型
今年もだんだん押し詰まってきました。

まだまだ年末気分に成る訳には行かない井門ですが、今年も年末に向かう恒例の行事が順調に進行しました。


“お得意様の会”は11月でした。 毎回長島先生からお花を出して頂いて居ます。

ありがとうございます!!


自社製品だけではなく取引先メーカー様各社から発売前の新製品の試作品などをお借りして会場に飾っています。


勿論自社製品が一番多種展示されます。 HO1067のヨ3500、ヨ5000やナハ10系、ISカプラー化された80系も有りますがナロ10,オロ11の車体など私も初めて見るものがありました。


恒例のご挨拶です。

池崎統括以下両工房長、全店長が揃ってご挨拶です。


「宴」終了後、集合写真です。 たまたま通り掛かった奥井さんがカメラマンです。


お店とお客様の交流、情報交換が出来て有意義な1日となりました。


12月は“井門の会”です。 最長老の飯塚さんによる乾杯の発声で始まります。

飯塚さんの代表作はプレスによる151系のボンネット(←ボンネット開口部の線が綺麗に打たれているところが凄いのです)です。

最近の代表作は10系客車や80系電車ですが、打ち抜き後に斜めに作った型でもう一度叩いて傾斜が付いた断面形状を表現しています。 手数が掛かりますが車体内側面が平らになる点は素晴らしいです。

井門の会は会費制で、PANDAの存在を生かして会費「+α」の料理を頂こうという忘年会を兼ねた年一回の懇親会です。
名称は昔、(株)大丸百貨店(現在の井門エンタープライズ)が高輪プリンスでやっていた取引先の会が“大丸会”だった事に由来しています。


今年初参加の2社をご紹介してご挨拶を頂きます。


五反田工房(旧乗工社)と南品川工房(旧福島模型製作所)の取引先混合での情報交換と懇親ですが、両工房の仕事の進め方の尊重や協力関係は上手く進展していると感じます。


軽部製作所軽部さんに手締めをお願いしました。


恒例の集合写真を撮りました。 撮影は渡辺クリステルさん。

徐々に人数が増えてもうすぐ部屋を‘金剛’に換えなくてはならないかもしれません。 また、世代交代もやや進みつつあります。

日本国内での鉄道模型製造を守り、ますます発展させられるように頑張って参ります。







C55流線形キット(20)完成!

2014-12-09 | 鉄道模型
10月10日、明日11日は合運設営日、私も「けんかつ」に行きます。

泣いても笑っても今日が最後の作業です。 


「汚し」を吹き付けました。


2種類の色で、前、後は普通に跳ね上げるけれど流線形カバー側面にはあまり汚れが回ってこないというストーリーです。


窓セルを貼ります。

0.2mm厚のポリカーボを使いたいところですが、最終日ゆえ買いに行くことも出来ません。 買い置きがたくさん有るエコーモデル製t=0.3mm塩ビ板を使います。


テンダー側窓(キャブ側窓と言うべきかも知れません)のりしろが無いけどこういうのは私は得意です。


いさみやのモリブデンペーストを軸に入れます。

もう35年もたっているものですから少し重いです。 セラミックグリスも僅かに加えておきます。


テンダー台車組み立てました。 バネを仕込んでいますが、この時のバネは柔らかめです。 後日少し硬めなモノに交換しました。


テンダー屋根は外の部分と少し違和感を残していますが仕方が無いです。 全体を組んでみます。


テンダーが形になりました。


キャブ内のメーター盤面に白を入れ、窓セルを貼りました。

メーターは意外に大きくてメジロのめ次郎さんのように盤面に目盛りを入れたくなりますが・・・時間が迫っているので却下!

キャブ内部を内部色に塗装する事の効果は重々承知していますが、今回はやめておきます。


この写真はインターネット内から拾ってきましたが、川重兵庫工場落成時のC5521の写真だと思います。

“蒸気機関車から超高速車両まで”に載っている写真だと想像します。

コレを見ると色々なところが明るい室内色になっていますが、鉄道省に納められて宮原機関区で撮影された西尾克三郎さんの写真では外から見える感じではメーカー写真で白いところが黒く塗られている感じがするのです。


工房から分けて貰ったヘッドライト点灯セットです。

実際IMONのC57に組み込んでいる一揃いです。

CRD(定電流ダイオード)は15mAと5.6mAの2種類を入れてきてくれましたが、C55流線形では100WのLP42を使って居そうですので暗い5.6mAを採用します。


チップLEDが付いたエナメル線をヘッドライトの穴に通していきます。


ボイラーカバー内部の配線です。


メンディングテープでこの様に挟んでショート防止しました。


それが火室の中に入ります。


重ねて組立です。

バックプレート内側に入れるべきウェイト(IMONのD51用)は楽々入りそうでしたが固定方法に妙案が思いつきませんでしたのでとりあえずやめておきます。


体積で1/3.5程度まで縮小できるIMONの紙箱に入れていざ合運へ。


関東合運、HOJCの競作作品棚に並んだところです。


エンドレスに乗り、いざ試運転です。


意外と言っては何ですが、無難に走ります。 IMONのナハ10系ばかりを引っ張って居るのでなおさら快調です。


これが99%完成の状態であります。


この写真でよく判りますがヘッドライト直下に出来ている窪みは煙室扉に表現されている標識灯掛けが開けたときに刺さって出来る窪みですので処置無しです。

さて、無事に関東合運を終えて帰ってきたC5521[宮]ですが、色々とまだ残された課題があります。

その一つがこの標識灯です。

戦前の写真を見ると標識灯は赤色ではなく透明なガラスが入って居ます。

これまた工房から分けて貰ったIMONのパーツです。


実はコレのヘッドライトです。

FABキットベースで製作した特製品ですがキット内にこのパーツが有りませんでしたのでヘッドライトを作ったのです。

嘘みたいに‘どんぴしゃ’です。

(ご入り用の方は原宿店でお分けいたします)


テンダー台車の台車枠取付用のスプリングも硬いモノに取り替えました。


その状態での写真がこれです。

未塗装時最後の組立で機関車とテンダーが一致したのですが塗装したら少しキャブが高い・・・・謎です。


そしてこのガンメタルは私が昔から使って居る蒸機輪芯中央部に使う磨きだし部分の色です。

普通のTAMIYAのガンメタルにクリヤーオレンジとクリヤーイエローを大量に加えたモノです。

(正直言ってクリヤーオレンジにガンメタルを加えて作った方が早道だと思います)


(1)走らせるために差してあった油を丁寧に取り除いてから

(2)動輪を回して輪芯中心部を露出させて


(3)筆塗りで色を差します。

私の蒸機は必ずタイヤ外側を塗装してきましたが、この機関車に関しては

① 実物は「客寄せパンダ」だったせいか動輪タイヤ鉄部を磨き出した写真が多い

② あちこちで走らせろと言う要求が出そうですので、猛烈走行用機と言うことで強度重視

③ IMON蒸機などはIMONリレーラーに素直に従うが、これは載ってくれない事がある

④ IMON蒸機は黒ニッケルメッキ車輪ですが、このC55は黒染なので割合ちゃんと黒い

と言う理由からタイヤ外側塗装をしないことにします。


機関車部はどうしても左上がりになりがちですので調整して下げます。


10月27日 原宿店でちょっとした運転会が有り、持って行きます。


ケースの中に入っているのはロコ/フライシュマンのBR10です。 HOスケールですから同じ縮尺です。

この日10連以上のIMON20系を牽いて何十周も走りましたが、少し音がし始めたので怖くなって駅に停車して運転終了。

持って帰ってチェックしましたが異常無しです。

珊瑚は走り装置に少し不安が有りますので走らせたまま放置はいけなかったかなと思います。

車両限界一杯と言う事からは20系とC55流線形はベストマッチであることが確認されましたが、残念なことに写真を写していませんでした。


11月12日 “たぬき”で加藤おやびんや関東連合の皆様に見ていただきます。


11月22日 プラザイーストで“ノーブルジョーカー”の運転会です。


IMON10系7連を牽いて数十周しましたがやはり最後に音が出始めました。

そして、走行中ヘッドライトが少しちらつく事があります。

8カ所で集電ブラシを当てていますので集電では無く瞬間的なショートかもしれません。 松本謙一さんの指摘は絶縁側動輪の集電ブラシがタイヤから輪芯部にも触っている可能性があるとの事。

またチェックしなければなりません。 しかしもう運行中という姿になりました。


ともかく完成した状態です。


ポップアップします。


心配した塗装の強度ですが、全く問題なさそうです。


しかし、傷が付きそうなので怖くて煙室扉は開閉する気になりません。


機炭間の見え方です。

伸縮カプラーの御陰で少し接近しているのかも知れません。 キャブ床を後方に出っ張らせた加工は良かったと思います。

伸縮を生かしてあと2mm接近してたら言うこと無しですが、それほど細かい調整はムズカシイでしょう。 現状は現状の穴の位置で伸縮カプラーに置き換えただけです。


機炭間をやや後寄りから見ます。 天窓を開けた事が良かったかなと思う部分です。

なにせC55流線形は乗務していて暑かったという事ですので。

http://www.imon.co.jp/webshop/index.php?main_page=product_info&products_id=2106&w=301&x=600&y=513&from=mk


機炭間をやや前側から見ます。


少し慣れたら炭庫のカバーも開けてみるかなと思いますがまだその勇気は無いです。

長々掛かったC55流線形ですがコレで一応完成です。

「蒸機を作るなら蒸機らしい格好をしたモノが良いなあ」

と思い続けてきた製作途中期ですが、終わって見ると

「もう1両やって見ても良いなぁ」

と思う様になりました。

次の1両は1/3の時間で遙かに出来の良いものが出来るだろうと思います。

「組んで楽しい珊瑚のキット」という標語も結構当たっているかなと思います。

特製品を製作するかどうか?という問題は取りあえず先送りです。



現在の私の模型生活は、夜自宅でブログを書かなくてはならない比率が上がってきたために厳しい現状ではありますが、制約がある、外につらい作業が有る(学生時代ならもうすぐ期末試験→勉強しなくちゃ!)と言う時は模型に燃える時です。

と言うわけで結構進行していますが、珊瑚のキットと格闘する様な「楽しい作業」では無いです。 私は『1/87 12mm』で製品化されたものはその意気に感じて必ず購入しています。 その「完成品からの仕上げ」に苦闘を続けて居るわけです。 キットの組立はそれから比べると遙かに「易しい」し「楽しい」ので完成品加工に辟易しています。

適当なところでもう少し楽しい方向に舵を切りたいと考えています






C55流線形キット(19)

2014-12-07 | 鉄道模型
追い込みです。

時間に追われる苦しみを嫌と言うほど味わいましたが「こういう締め切りが有るからこそ完成に持って行けるのかな」とも思います。


10月2日、分解してクレンザーで磨き、テンダーの黒染作業から開始しました。


この日出来たのは此処まで、テンダーだけです。 テンダー本体は外側は黒染せず、内側だけ染めて、飾り帯(←塗装後も銀色に磨き出します)は細かいサンドペーパーで磨きました。


10月5日、機関車本体の黒染に掛かります。


“いさみや”常温黒染液ですが、普段は“原液”と“1/5薄め液”を使って居ます。
しかし、3日前のテンダー黒染の経験から“1/2薄め液”を使って歯ブラシで磨きながら染める作戦を使ってみました。


流線形カバーについては、デフの裏側、煙突回りと内側を染めました。


“1/2薄め液”作戦の御陰で良い染まり具合です。


これ(黒染)だけで仕上げしたい気持ちも多少有りますが・・・まあ塗装しましょう。


既に黒染済みの『下回り』です。

関西合運で少し走らせた後ですが集電ブラシのズレ等は見られず大丈夫な感じです。


ボイラーカバーではこのデフ裏や煙突回りが黒染からの塗装が無難です。

エナメル塗料であらかじめ塗ってから吹き付けと言う手もありますが、今回は黒染からです。

(ヘッドライトは森井義博さん製作のC5343用です・・・点灯用の配線穴が見えます)


キャブです。

網目板は良い感じですが、継ぎ目のハンダが有る部分はどうしてもこんな感じになってしまいます。


細い細いマスキングテープ、色々な種類を買い置きしてあります。


本当は黒染後数日置きたいのですが今日塗装する以外に無いです。 (悔しい!)

マスキング開始です。

飾り帯は巾0.55mm位と見ました。

・・・・考えた末、0.4mm巾マスキングテープを飾り帯の中心に貼っていきます。

マスキングテープを剥がした後、飾り帯の端までドライバーで剥がしていく作戦です。


ボイラーは塗らないつもりでしたが、勢いで塗ってしまう可能性も考えてマスキングだけはしておきます。


テンダー側面下スカートは昔のエンドウの電車のウェイトに留めて塗装します。


テンダー屋根は開いた状態と閉まった状態両方で吹き付けることになります。


下塗りは“ニュー密着バインダー”です。

実はIMON製品に使っているものです。 (工房から分けてもらいました)

初めて使います。

これ↓が同様なのかも知れません。
http://www.imon.co.jp/webshop/index.php?main_page=product_info&products_id=127435&w=304&x=900&y=11&from=mk

密着バインダーは少し乾かした状態でもぺたぺたする感じが残るらしいので、埃の付着を恐れてバインダー塗装後早めに黒を吹き付ける事にします。


ラジオペンチ(←今でもそう言うのでしょうか?)で保持したまま黒を吹き付けました。

本当は割箸などに塗装対象を固定して割箸立てに刺したりするのでしょうが今回の塗装はまさに火急なので自分の手で持ち続ける「ど根性」作戦です。

そして、はっきり言って

『美しさ』

よりも

『頑丈な塗装』

を目指して‘厚塗り’です。 完成品と同じ考え方です。

走らせて遊ぶのが好きな私は塗装に頑丈を求めます。

しかし、さすがに今回ちょっと厚塗りし過ぎたと反省しています。


「艶有り」の黒を全部吹き付けました。


10月7日、これからマスキングテープを剥がします。

本当は塗装1日後の「昨日」この作業をやりたかったのですが、無理で今日になってしまいました。


剥がします。


機関士側、剥がし終りました。


飾り帯の巾一杯までドライバーの先で剥がし広げたあとです。 何とか上手く行きました。


助士側、マスキングテープを剥がした後です。


テンダー機関士側、剥がす前。


剥がした後。


テンダー助士席側、剥がす前。


剥がし後、更にドライバーで剥がし広げた後です。

結果として2日後で大丈夫でした。

そして、0.55mm巾テープが有ったとしても、もう一度やるならまた0.4mm巾テープを使います。 この作戦は大成功でした。

ところで上の写真で見えていますが、剥がすとき少し塗装表面を傷つけてしまいました。 しかし、心配だったこの傷も半艶オーバーコートで判らなくなります。


ナンバープレートはこれだけ用意されています。


メーカーズプレートを切り離(左)して、ヤスって整形(右)します。


ナンバープレートも左上の1枚の状態までヤスって整えます。

此処までで本日の作業は終了。


10月8日、続きの作業です。

点灯させるヘッドライトの内側を塗装します。

アルミ色では変なので銀色っぽくするためにクリアイエローを足して塗装します。


C5521は宮原配置、区名票をインレタします。 例によってメンディングテープで丁寧に位置決め、固定してから擦ります。


宮原の区名板になりました。

実はこの区名板は宮崎なのです。

IMON門デフC57は砲金区名板ですが、C61は砲金が貰えず、鉄板白ペンキの普通の区名板でした。
そのインレタの残り物を分けて貰いました。

全国機関車用区名板インレタ、まだ発売できていません。 全く申し訳ありません。 m(_ _)m


助士席側も位置決め。


レタリング!


そして、プレート類取付です。


ナンバープレートとして分売されているモノやキット同梱品は、フラットベースを入れずに黒塗装されています。

機関車本体もフラットベース無しなので一体化している感じですが、プレートだけぴかぴかなのは少し違和感があります。

実物の場合、ナンバーは磨きますが、地色の黒がプレートだけぴかぴかになると言うほどのことはありません。

ですからIMON製蒸機の場合、プレートの地色も機関車同様半艶に成るようにしています。


このC55流線形もこのままプレート貼り付け後、オーバーコートの半艶クリヤラッカーを吹きます。

帰宅時晴れていたのですが、みるみる天候が悪化して行きます。

今日辺りオーバーコートまで塗装してしまわなければ拙いです。
塗装後の日数が塗装の強度には必要です。

ウェザリングはたいした問題では無いですが、オーバーコートは一応しっかり塗るので乾燥時間の長さによる強度が大事です。

しかも「被り」を恐れてリターダーシンナーの混入率を上げると乾きが遅くなって大変です。


やっぱり・・・

このオーバーコートは苦難の連続となりました。

小物から塗装しました。
(そもそもそれが間違いだった・・・一番重要な流線形カバーからやるべきだった)
最後の大物になるに従い被り気味になってきて、片手にエアガン、片手にドライヤーという状態になりました。

それでも白い粉を吹いたような感じになってきて、この画面にあるブラシと歯ブラシ(細部用)でバリバリ擦りながら吹き付けるという前代未聞、未経験のすさまじい状況に成りました。

そしてトドメはフラットベース入りクリヤラッカーの入ったエアガンを倒してしまい、新聞紙の上にぶちまけてしまいました。

まだテンダーの屋根への吹付を残した状態でした。

大ピンチです。

仕方なくフラットベース入りクリヤラッカーをもう一度急いで作り、それを吹き付けましたが、同じものが出来るはずがありません。

艶の有り無しはまあまあだったのですが、うすめ方が足りなくて濃かった!のです。

今日はもうこの点では処置無しです。 一旦乾かして明日対策を練る事になります。

ところで、内装や椅子用には缶スプレーのオーバーコートを利用している私ですが、車体では絶対にやめた方がいいと思っています。
エアガンを使ってフラットベースを適量入れたクリヤラッカーを吹き付けた場合の素晴らしさは段違いです。
塗装に於いては缶スプレーも「それなり」の良い仕上がりになるのですがオーバーコートだけは仕上がりの差が大きすぎます。


それにしても
『日程が迫った中で塗装』という地獄はもう二度とやりたくないと心から思いました。

今やれることからということでキャブ周りに手を入れます。


ハンダ色を消す色差し(ラッカー汚れ色による)から始めます。

乗務員席は緑にしてみました。
(紺?いやそれは無さそうだ・・・臙脂?う~ん、黒が有りそうだがつまらないから却下、結局三等車のモケットだかビニールレザーだかの色は緑かなと・・・)

その後でドライブラシを掛けます。

このメタリックグレイは茶色を加えたもので、何時ものドライブラシ用です。 


更にハイライトを入れるためにフラットアルミを使います。


ちょっと大げさかな・・・(突起部分のRが大きいのでボッテッとした感じになります)

しかし見えにくいキャブ内側なので大げさ加減が宜しいかと。


金色を差しました。


10月9日 問題だったテンダー屋根の吹き直しを企みます。

昨日吹き付けた濃すぎたオーバーコートを整える為サンドペーパーを掛けます。

しかし、今日のオーバーコートも少し小杉、否、濃過ぎでした。 まったく処置なしです。
10月11日は合運搬入設営日です・・・万事休す。

残念!今日も終了できず完成は明日以降に持ち越しです。








C55流線形キット(18)

2014-12-05 | 鉄道模型
珊瑚模型店製C55流線形キットの組立て「その後」のご報告をいたします。

日付は2014年4月17日まで遡ることになります。

前回の報告はコレです。


キャブ床板の位置を上げて、機関士席からキャブ前方窓が見えるようにしたところ、機関車は尻餅をついたような後ろ下がりの状態になってしまいました。

助士席側のほうが激しい状態です。


3~4mm上げないと駄目な感じです。 ただし、ボイラーにはウェイトが乗りますので少し変わってくるかもしれません。 組み立てながら対策を施していくことにします。

機関者前端の自連はこのように上にずれてしまいました。

C55流線形のテンダーのカプラーも高いのです。 相方はIMONのC57です。
C55テンダーのカプラーはこのIMONカプラーHO-401です。 スペーサーを挟んで下に下げるわけには行きません。

原因はC55流線形のテンダーの腰高だと思います。

その原因は、テンダー床板に付ける台枠表現のチャンネルの厚みを計算に入れていなかった事だと思います。 台数を組んで特製品にするならばボルスターの厚みを0.8mm程度低い挽物を製作して差し替えた方が早いです。

私の場合はマクラバリをヤスって傾き修正を兼ねることにします。

機関車キャブ下にスペーサーを噛まして

修正してみました。



ボイラーと下回りの間にエコーの金属ワッシャを挟んでネジ止めしたわけです。

現在、テンダーは僅かに左(機関士側のこと・・・此処では右側になる)が下がっています

テンダー台車のマクラバリ、右側を削って正立するように

します。

此処からは4月27日の作業です。

機関車とテンダーの高さは大体合致する感じになってきました。

助士席側もOKです。

しかし、蒸機の前上がりの姿勢は最悪ですので極力前を下げる工夫もしてみます。

シリンダーブロックのボイラー受け部分を削って下げること。 ボイラーをヤスって「まん丸」にして、間違っても「浮き」が出ない様にする事。

流線形カバーのこの位置には何の目的もない隙間が有ります。 

此処にエリエイの半月状ウェイトをたっぷりのハンダでハンダ付けしてしまいます。

この機関車のイコライザーは例の不思議な4点支持になる意味不明イコライザーですので、前に重さを掛けることがどの程度「前上がり防止」の役に立つのか判りませんが

IMON製品の場合シリンダーブロックにウェイトを仕込んで有りますので“動輪の中心より僅かに前”という「前進方向で牽引力が最大になる」位置に重心が来る様になっています。

① このC55では重心位置が心許無い・・・前側に少しでも重さを!

② 蒸機は僅かでも重い方がよい

という意味もあります。

ボイラーにウェイト未搭載ですが、此処まで来ました。

カプラー高さに差が有るように見えますが、IMONカプラーは目立たない下方向に不随意解放防止用の寸法をとってあるカプラーですからかなり良い線まで来た感触です。

様々な調整を一旦終って一回組み立ててみることにします。

組立開始。

4月29日の姿です。

ウェイトは搭載、モーター、ギヤボックスは組み付けていません。

まあなんとか此処まで来ました。

この後ワールド工芸の50系客車(完成品)をちょちょいと仕上げてからモーター搭載する予定でしたが・・・・

① ワールド工芸50系は物凄く手強かった。

② ドイツに行って、帰って、ブログ書きで手一杯となってしまった。

ということで時間が開いてしまいます。



関西合運(9月20~21日)が迫ってきました。

私は去年の関西にはバラバラの機関車部を、関東にはほぼ組み上がった機関車部を持って行っています。

関西ではせめて走らせよう。 塗装も出来たら良いな!と言うことで取り掛かりました。

作業は9月15日にスタートしました。

キット同パーツで機能性小パーツ袋を開けます。

ドローバーは既にIMONの伸縮ドローバーを使用中ですので今回使いません。 

IMONコアレス1616SⅡ (Ⅱになったものは12Vで僅かに1万回転超、Ⅰは未満です)


ファウルハーベル1717と比較するのは1616SH(13000rpm)が相応しいので『トルク2倍』ではなく『トルク3倍』にほぼ近い驚異の力 


そして10mmも短くなった事を生かしてこの組立品はバックプレートを傾けてあります。


そして「ずるい」ですが、IMONのC57に使われている動輪用集電ブラシを使います。

ベリリウム銅製で黒ニッケルメッキです。

現在IMONでは集電関係にベリリウム銅を使って居ますが、今後徐々にリン青銅に戻していく予定です。
ベリリウム銅は優れた面が色々ありますが、焼き入れ前は柔らかすぎ、焼き入れ後は硬すぎて脆く、酸化すると厄介だからです。

機関車本体はR側(助士側)が非絶縁、これは集電ブラシで集めた電気も機関車本体に通してモーターへ。
テンダーが集めた電気はドローバーへと繋がりますが、集電ブラシが集めた電気と一緒にをモーターに吸い上げる為ラグは3カ所(後に4カ所)と結線する都合からこの巨大なラグの小穴側を使う事にします。

此処に見える小さなラグは先程の写真に写っている珊瑚オリジナルラグではなく、IMONが製品に使って居るラグです。

IMON集電ブラシを取付ける「座」をハンダ付けします。 微妙な集電ブラシなので正確な位置を出さなくては上手く行きません。

取付けて仕上げました。

もう1カ所の取付座はモーションプレートの座の中に穴を開けることにします。

前上がり防止目的で心持ちヤスってやり、台枠周辺の黒染のため‘いさみや’常温黒染液登場。

集電ブラシ取付穴を開け、下の板にはバカ穴を開けました。

黒染しました。 塗装はしないつもりです。

「未塗装で走っても、塗装するとショートする」と言われる手強い珊瑚なので黒染で行きます。

ギヤボックスにモーター取付、シリコンチューブで結びました。

IMONコアレスモーターはリード線(黒/グレー)取付済みですので絶縁側用集電ブラシからのリード線ともども大きなラグに取付けます。

まずは集電ブラシを組み付けます。

(この集電ブラシはIMON製品以外にも簡単に取付けられる事が判りましたのでまもなく分売します・・・必要な絶縁用段付きワッシャ、段無しワッシャも同梱します)

前側の集電ブラシは第1、第2動輪のタイヤ部内側に当たります。

後ろ側集電ブラシは第2、第3動輪のタイヤ部内側に当たります。

主動輪(メインロッドが掛かって居る+模型ではギヤボックスが掛かって居る)である第2動輪には両側から集電ブラシが当たっている訳です。

コレを如何に「軽く」「確実に」当てられるかが走行性能の重要ポイントです。

大体結線できました。

ボイラーと流線形カバーを付けてできあがりです。

組んだばかりでそう快調に走るわけ無いので関西合運に持って行くC575の整備をします。

ばりばり走らせているのでタイヤ面や集電ブラシが当たっているタイヤ内側の汚れは凄いです。

掃除が終ったのでこのカマは放ったらかしで一日中走らせても平気です。

関西合運HOJC森井義博さんの組立式レイアウト上に乗ったC55です。

ああっ、ナンバープレートもまだ無いのですね。 ペンキで描くべきだったか・・・

ワムのマロネ29、マシ29、IMONのナハ10など、出来損ないの〔西 海〕編成を牽いて走る私のC55です。

時折ちょっとショートします。 原因は想像がつくので心配しないです。

ともかく、走って良かった!!

走行中の時折起きるショートは(本来必要ない→)「ボイラー」が絶縁側動輪のフランジに接触して起こるモノに違いありません。
これは、もう少し注意深くカットしたり削ったりして触りにくくして解決しました。

関東合運(10月12~13日)には塗装済みで走らせたいモノです。


HOJCの競作展示棚に並びました。

今日一気に最終まで行くつもりだったのですが、残念ここで「つづく」です。