C55流線形キット(18)

2014-12-05 | 鉄道模型
珊瑚模型店製C55流線形キットの組立て「その後」のご報告をいたします。

日付は2014年4月17日まで遡ることになります。

前回の報告はコレです。


キャブ床板の位置を上げて、機関士席からキャブ前方窓が見えるようにしたところ、機関車は尻餅をついたような後ろ下がりの状態になってしまいました。

助士席側のほうが激しい状態です。


3~4mm上げないと駄目な感じです。 ただし、ボイラーにはウェイトが乗りますので少し変わってくるかもしれません。 組み立てながら対策を施していくことにします。

機関者前端の自連はこのように上にずれてしまいました。

C55流線形のテンダーのカプラーも高いのです。 相方はIMONのC57です。
C55テンダーのカプラーはこのIMONカプラーHO-401です。 スペーサーを挟んで下に下げるわけには行きません。

原因はC55流線形のテンダーの腰高だと思います。

その原因は、テンダー床板に付ける台枠表現のチャンネルの厚みを計算に入れていなかった事だと思います。 台数を組んで特製品にするならばボルスターの厚みを0.8mm程度低い挽物を製作して差し替えた方が早いです。

私の場合はマクラバリをヤスって傾き修正を兼ねることにします。

機関車キャブ下にスペーサーを噛まして

修正してみました。



ボイラーと下回りの間にエコーの金属ワッシャを挟んでネジ止めしたわけです。

現在、テンダーは僅かに左(機関士側のこと・・・此処では右側になる)が下がっています

テンダー台車のマクラバリ、右側を削って正立するように

します。

此処からは4月27日の作業です。

機関車とテンダーの高さは大体合致する感じになってきました。

助士席側もOKです。

しかし、蒸機の前上がりの姿勢は最悪ですので極力前を下げる工夫もしてみます。

シリンダーブロックのボイラー受け部分を削って下げること。 ボイラーをヤスって「まん丸」にして、間違っても「浮き」が出ない様にする事。

流線形カバーのこの位置には何の目的もない隙間が有ります。 

此処にエリエイの半月状ウェイトをたっぷりのハンダでハンダ付けしてしまいます。

この機関車のイコライザーは例の不思議な4点支持になる意味不明イコライザーですので、前に重さを掛けることがどの程度「前上がり防止」の役に立つのか判りませんが

IMON製品の場合シリンダーブロックにウェイトを仕込んで有りますので“動輪の中心より僅かに前”という「前進方向で牽引力が最大になる」位置に重心が来る様になっています。

① このC55では重心位置が心許無い・・・前側に少しでも重さを!

② 蒸機は僅かでも重い方がよい

という意味もあります。

ボイラーにウェイト未搭載ですが、此処まで来ました。

カプラー高さに差が有るように見えますが、IMONカプラーは目立たない下方向に不随意解放防止用の寸法をとってあるカプラーですからかなり良い線まで来た感触です。

様々な調整を一旦終って一回組み立ててみることにします。

組立開始。

4月29日の姿です。

ウェイトは搭載、モーター、ギヤボックスは組み付けていません。

まあなんとか此処まで来ました。

この後ワールド工芸の50系客車(完成品)をちょちょいと仕上げてからモーター搭載する予定でしたが・・・・

① ワールド工芸50系は物凄く手強かった。

② ドイツに行って、帰って、ブログ書きで手一杯となってしまった。

ということで時間が開いてしまいます。



関西合運(9月20~21日)が迫ってきました。

私は去年の関西にはバラバラの機関車部を、関東にはほぼ組み上がった機関車部を持って行っています。

関西ではせめて走らせよう。 塗装も出来たら良いな!と言うことで取り掛かりました。

作業は9月15日にスタートしました。

キット同パーツで機能性小パーツ袋を開けます。

ドローバーは既にIMONの伸縮ドローバーを使用中ですので今回使いません。 

IMONコアレス1616SⅡ (Ⅱになったものは12Vで僅かに1万回転超、Ⅰは未満です)


ファウルハーベル1717と比較するのは1616SH(13000rpm)が相応しいので『トルク2倍』ではなく『トルク3倍』にほぼ近い驚異の力 


そして10mmも短くなった事を生かしてこの組立品はバックプレートを傾けてあります。


そして「ずるい」ですが、IMONのC57に使われている動輪用集電ブラシを使います。

ベリリウム銅製で黒ニッケルメッキです。

現在IMONでは集電関係にベリリウム銅を使って居ますが、今後徐々にリン青銅に戻していく予定です。
ベリリウム銅は優れた面が色々ありますが、焼き入れ前は柔らかすぎ、焼き入れ後は硬すぎて脆く、酸化すると厄介だからです。

機関車本体はR側(助士側)が非絶縁、これは集電ブラシで集めた電気も機関車本体に通してモーターへ。
テンダーが集めた電気はドローバーへと繋がりますが、集電ブラシが集めた電気と一緒にをモーターに吸い上げる為ラグは3カ所(後に4カ所)と結線する都合からこの巨大なラグの小穴側を使う事にします。

此処に見える小さなラグは先程の写真に写っている珊瑚オリジナルラグではなく、IMONが製品に使って居るラグです。

IMON集電ブラシを取付ける「座」をハンダ付けします。 微妙な集電ブラシなので正確な位置を出さなくては上手く行きません。

取付けて仕上げました。

もう1カ所の取付座はモーションプレートの座の中に穴を開けることにします。

前上がり防止目的で心持ちヤスってやり、台枠周辺の黒染のため‘いさみや’常温黒染液登場。

集電ブラシ取付穴を開け、下の板にはバカ穴を開けました。

黒染しました。 塗装はしないつもりです。

「未塗装で走っても、塗装するとショートする」と言われる手強い珊瑚なので黒染で行きます。

ギヤボックスにモーター取付、シリコンチューブで結びました。

IMONコアレスモーターはリード線(黒/グレー)取付済みですので絶縁側用集電ブラシからのリード線ともども大きなラグに取付けます。

まずは集電ブラシを組み付けます。

(この集電ブラシはIMON製品以外にも簡単に取付けられる事が判りましたのでまもなく分売します・・・必要な絶縁用段付きワッシャ、段無しワッシャも同梱します)

前側の集電ブラシは第1、第2動輪のタイヤ部内側に当たります。

後ろ側集電ブラシは第2、第3動輪のタイヤ部内側に当たります。

主動輪(メインロッドが掛かって居る+模型ではギヤボックスが掛かって居る)である第2動輪には両側から集電ブラシが当たっている訳です。

コレを如何に「軽く」「確実に」当てられるかが走行性能の重要ポイントです。

大体結線できました。

ボイラーと流線形カバーを付けてできあがりです。

組んだばかりでそう快調に走るわけ無いので関西合運に持って行くC575の整備をします。

ばりばり走らせているのでタイヤ面や集電ブラシが当たっているタイヤ内側の汚れは凄いです。

掃除が終ったのでこのカマは放ったらかしで一日中走らせても平気です。

関西合運HOJC森井義博さんの組立式レイアウト上に乗ったC55です。

ああっ、ナンバープレートもまだ無いのですね。 ペンキで描くべきだったか・・・

ワムのマロネ29、マシ29、IMONのナハ10など、出来損ないの〔西 海〕編成を牽いて走る私のC55です。

時折ちょっとショートします。 原因は想像がつくので心配しないです。

ともかく、走って良かった!!

走行中の時折起きるショートは(本来必要ない→)「ボイラー」が絶縁側動輪のフランジに接触して起こるモノに違いありません。
これは、もう少し注意深くカットしたり削ったりして触りにくくして解決しました。

関東合運(10月12~13日)には塗装済みで走らせたいモノです。


HOJCの競作展示棚に並びました。

今日一気に最終まで行くつもりだったのですが、残念ここで「つづく」です。








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