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1976-07-25 Döbeln(デーベルン)58.30 蒸汽機関車
Döbeln(デーベルン)はドレスデン~カールマルクスシュタット(現ケムニッツ)線の北側、ほぼ真西30㎞程のところにあります。
1976年はドレスデン機関区だけではなく、ベルリンオスト機関区にも原形タイプゼロイチが配置され猛烈に走っていた時代ですから1日も休まずバインベーラに行くべきですが。なぜデーベルンに居るのか?
増田泉師匠の経験から東ドイツは油断ならない警察国家で、宿泊希望地のうち必ず一ヶ所は希望と違う宿泊地が指定される・・・故に滞在日数2週間~20日程度の中で飛ばされ候補の宿泊地を必ず混ぜる様にしました。
そんな事が無ければ行っていない場所です。
東独と日本の国交成立から数年という時代、日本交通公社から東ドイツ国営“ライゼビューロ“に手配を依頼してホテル券「バウチャー」を購入(この時点で当局からチェックが入り、宿泊希望地の変更1ヶ所が入ります)バウチャーとパスポートを持って東ドイツ大使館にヴィザの申請という順序です。
そんな事から希望通りだったか否か忘れましたがドレスデンを離れこの地にやってきたのはBR58;58形蒸汽機関車原形タイプを狙ってのことでした。
遠くない場所だったのですぐドレスデンゼロイチ詣でに往復していたかもしれません。
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デーベルン中央駅で行き交う58.30蒸汽機関車
58形はプロイセン国鉄のG12として1917年から製造が始まり、ドイツ帝国鉄道成立前からドイツ各国の邦有鉄道でもは中され、1500両余りが作られた3気筒広火室の1ーE(2-10-0)機関車でした。
日本の9600(1912年製造初年)に形がよく似ています。
最高速度65km/h(9600と同じ) 1540PS(9600は870PS)
第二次世界大戦後、東ドイツ国鉄はこの58形を大改造して58.30に改造してこの様に元気で走っていました。
彼らの中に原形の58が生き残っているのでは?
それを調べに我々はこの辺りを探すのも一つの目的でした。
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そんな中、遂に58原形タイプを捉えました。
今自宅なのでデータが参照できませんが、デーベルンの翌日だったかと思います。
場所はアルテンシュタインだったかと思いますが勘違いの可能性もあります。
ウィキペディアによりますと、58形原形タイプ最終生存確認は1976-02とある様なので、我々が生存確認しているのは画期的です。
しかも、駅間で走行写真をブローニー判で撮るなど狂気の沙汰です。
増田さんとイモンは当日だったか翌日だったかカールマルクスシュタットの駅地下道で私服の警官に話しかけられました。
彼は(「本官は・・・」と言ったかも)シュッツポリツアイ保安警察で君達を尾行監視している者である。
君たちは一昨日は此処、昨日は此処にいたね。
などと言ってきました。
その時の返事が悪いとその場で連行だったのかもしれませんし、頭のいかれた鉄ちゃん野郎だと確認が取れたので監視が終了するところだったのかもしれません。
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TRIXの58形HOモデルです。
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そんな縁のあるカマですから黙っちゃいられない・・・買ってしまったのですが、時代は戦間期DRG。エポックⅡです。
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引き締まった素敵なカマです。
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TRIXはなかなか良いですね。
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コンパクトだから工作机でも写真が撮れました。
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動輪一個分下回りが長いですが、後を継ぐD51相当の50形などに対してそう引けを取らない力があります。
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言葉ではなく絵でやっちゃいけない収納方法を書いていますが、パーツをつけると元箱に入りません、さっさとIMONの箱に入ってしまいました。
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同じHOスケールで9600と並べてみます。
エポックⅡという時代設定もほぼ同じです。
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テンダー後端を揃えています。 高さが大雑把に4mと4.5mの違いは大きいです。
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ゲージの違いもこんな感じです。 根源的な違いは此処にありますが、日本の鉄道が標準軌だった場合、英国同様の車両限界から列車や機関車のサイズに現実と大きな差は無いかもしれません。
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真上から比べてみました。