新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

医師の言葉

2020年04月03日 08時06分25秒 | 写真と俳句

  散る花や診察済みて身の軽し    ひよどり 一平

 (ちるはなやしんさつすみてみのかるし)

   ・・・・・・・

 掛かりつけ医の診察を受けた後は、この桜の下を通って山手線の駅へ向かう。

 検査結果などが良かった日は、軽快な気分で駅まで歩く。所要は10分弱だ。その駅から家までは、電車で約1時間。

 初めてガンの告知を受けた日は、家までタクシーで帰った。タクシーで帰るより電車のほうがずっと早くて楽なのだが、ささくれ立った気分のまま電車に乗る気にはなれなかった。

 その後幾度かガンを告げられたが、この道を通って家路についた。度胸が付いたわけでもなく、慣れたのでもない。素直になったのかもしれない。

 そんな私でありながら、80歳台の半ばになっても、医師の言葉は重い。

  

コメント (2)
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