高齢者(65歳以上)の犯罪が、急速に増加しているとのこと。
(月刊THEMIS 2月号)
2007年に犯罪で検挙された高齢者は、約4万8千人だという。
統計を取り始めた1987年以降で、最多だったそうだ。高齢者人口が約2.2倍だったのに対し、検挙者数が4.9倍だったのだから、急増したと言われてもしかたがない。
増加の要因をみると、窃盗が全体の65パーセント。その半分強が万引きだそうだ。
主な動機としては、男性が「生活困窮」。腹が減ったので、つい盗ってしまったというヤツ。
女性の動機は、「対象物の所有欲」と「節約」。「どうしてもほしかったのよ」、と、「だって、少しでも節約しなくちゃね」、なのだという。
暴行や傷害などの粗暴犯は、10年間で8.8倍。やはり、キレる高齢者が急増しているのだ。
このような事実を突きつけられると、私も人ごとではなくなってくる。特にキレる老人に関しては、「オレに限っては絶対ない!」、と言えないかもしれない。家庭内の日頃を考えると、人ごとではなくなってくる。
高齢者による「高速道路の逆走」も話題となっている。2007年で1千件近くの発生だった。
どのような入り方をすると「逆走」になるのだろうか。1千件となると、「やってしまう可能性」がゼロとは言えない。
「振り込め詐欺」の被害者にならない運動が活発だが、こんな記事を読むと、加害者にならない対策も重要となってくる。
これは対策というより、高齢者一人ひとりの心がけの問題だ。
被害者になるのも加害者になるのも、「オレに限って!」とか、「まさかオレが!」という自信過剰が危険なのかもしれない。
「犯罪者になるかもしれない自分」、「キレるかもしれない自分」、「高速道を逆走するかもしれない自分」などを、今の私は予想できない。イメージもできない。
しかしすでに世の中では発生し、しかも増加傾向にあるのだ。
自信を喪失することはない。だが、「かもしれない自分」を意識する謙虚さも必要ではなかろうか。
これは嫌な意識ですね。
人間の死亡率は100パーセント。その「死」に向かって老いの坂を歩んで行く自分。
そんな老い行く自分の尊厳のためにも、しっかり考えておくべきことだ。
今日は嫌な記事になってしまった。自分だけがじっくり考えればいい事柄だったのに……。
今のところ、私個人として、具体的な対応策は持っていない。
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