新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

寄り添いて

2009年02月18日 19時19分56秒 | 写真俳句・エッセー

 散策コースの池に、冬中は沢山の鴨が泳いでいた。聞いてところでは、6種類か7種類の鴨がいたらしい。

 しかしこの時季になると、もはや数羽を残すほどに減っている。北へ向かって渡って行ったのだろう。

 残っている数羽も、いずれは飛び去って行くのだろうか。

 俳句の春の季語に、「残る鴨」、「残り鴨」がある。傷ついたり病気になったりしたため、北方へ帰れない鴨のことだ。

 単に少しばかり旅立つのが遅くれただけかもしれない。だが私としては、旅立てない鴨のように思ってしまうのだ。特に1羽だったりすると、その思いは強い。

(もっとも私には、1羽なのか番なのか、判別はできていない)

Simg_0189t_2

 1羽で泳いでいるからと言って、孤鴨かどうか分からない。だが悪い癖で、たった1羽で残されたのか、と思ってしまう。

 だから、

    胸底の暗き水色残る鴨   ひよどり

 と、詠んだりしてしまう。やはりマイナス思考なのかもしれない。

 しかし、同じ残っている鴨でも、番らしい姿を見ると、多少なりとも気が休まる。

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共どもに寄り添ひ合ひて残る鴨

 このほうがいいなあ。

 つい我が身を思ってしまった次第である。

    共どもに寄り添ひ合ひて残る鴨    鵯 一平

 カミさんがどのように思っているか知れないのに、思いこみが激し過ぎる。

 やはり、私は甘いのですね。

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コメント (5)
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