農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

大豆のへそ曲がり法の威力発揮―稲敷の福田さんの畑で実証

2019-10-20 08:22:14 | 日本不耕起栽培普及会

どのような環境で、あるいはどのような植え付けの方法でへそ曲がり法の威力が発揮されるのか?前回直播の自然栽培との比較で佐倉の塾の大豆畑の事例を紹介した。今回佐倉で同じハウスで育成したへそ曲がりの苗を福田菜園で栽培したところ今までにない素晴らしい多収穫の大豆が再現できた。基本は佐倉と同じ方法で施肥管理は行っている。6月22日播種7月6日植え付け、植え付け時はクンタンとモミガラ堆肥をそれぞれ1にぎり施す、その後米ぬかを通路に散布、開花を8月に入って確認しさくら酵素を葉面散布、開花状況は8月上旬であったが今年は晴天続きでよかった。

改めてへそ曲がり法の威力を確認させられた。

   

根粒菌も多少は観察できる。一つ畝を高植にして根に酸素がいきわたるようにした方が実付きが良い。


佐倉での気候は大豆にとって初期生育が抑えられた

2019-10-18 09:04:40 | 日本不耕起栽培普及会

とりあえずアザクロについて生育状態の比較を行った。種まき時期が6月の中下旬であるが、その時期曇天と雨が続き冷夏が予想されるほどであった。へそ曲がり法で挿し木を直接畑で行ったのは根の発根と根の太さが確保できずまったく問題にならなかった。その点ハウスの一定の温度が確保できる状態での育苗は順調に推移した。

昨年からこのへそ曲がり法による方法と合わせて自然栽培の直播との比較を行っている。へそ曲がり法は1本で2本立てにするのと自然栽培は2,3粒同時に育てるのの差である。私たちは特別多収穫を目標にしていないので米ぬかボカシ程度で改めての施肥はサクラ酵素などの微生物菌である。前作に小麦類を入れて土の生物相を豊かに心掛けている。それとできるだけ耕さないことを条件としている。

今回のは播種後かなぶんやマメハンミョウの虫による被害も多く生育を抑えられこともあるが苗の生育が初期生育が抑えられた影響が最後まで響いている。開花時に花付きは例年になく良かった。結実はそれなりに推移した。畝間を昨年よりも広く80センチを1メートルに広げたことも全体としては開けすぎた感じであった。昨年の生育と比較して半分以下だろう。結実具合はへそ曲がり法が充実していたが収量的には直播の方が勝っているようだ。

   


紅染めもちと神仁穂?

2019-10-11 13:38:01 | 日本不耕起栽培普及会

古代米の一種でベニモチ(紅染めモチ)の栽培を佐倉の実験田と稲敷の福田さんの2か所で栽培している。ベニモチは小豆と同じように白米と炊くと鮮やかな紅色に染まるのでミドリマイやクロマイなどと栽培を試みている。今年の経験で参考になるのは福田水田で今年苗を植えなかったが昨年作ったところに自然発芽して田植えしなくても育った。また日の当たらない場所でも育つ、アレロパシーなのか雑草がおさえられる。問題はコシヒカリなどの近くで育てると混米になるので色選の機械がないとコメの等級が下がる。

1回目の種まきがまばらだったので2回目に播いたら7,8年前育てたことのある神仁穂?が出てきた、ベニモチの1種に入るか食べる用よりも鑑賞用かもしれない。野毛が長く、古く神事として扱われた品種かもしれない。以前仲間だった室舘さんの奥さんが今年7月亡くなられたので彼女の墓前にささげたいとかんがえている。やはり仲間の原田さんが古代米は縄文の時代から栽培され栽培しやすい、発芽玄米にして、スムージーで利用すると健康に良いとすすめている。白米に発芽玄米で1割程度混米すれば食べやすいし胚芽を含むギャバの高い健康な生活が可能となる。