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独り用の変態リズム殺伐電子音楽

2013-05-06 21:37:24 | 音盤ノート
Autechre "Confield" Warp, 2001.

  エレクトロニカ。金属的な電子音が打ち込みドラムに絡みつくインスト音楽である。ビートが当初のパターンから外れて展開してゆくところが特徴で、Track 3 "Pen Expers"が代表的なように、後半になって打ち込みビート音が滅茶苦茶に乱打されながら曲が終わる。しかし、曲の反復パターンは微妙に短くちょん切られたりしながらも、テンポなどコアな部分は維持されたままであるため、曲のまとまりは破壊されていない。その点、フリージャズ的な無秩序とは違う。また、情緒のかけらも無く殺伐としているけれども、ヒップホップ系の躍動感のあるリズムが加えられており、灰色ばかりの世界ではない。これらのため、聴きとおすのはそれほど苦痛ではない。とはいえ、初心者向けでもないが。家族や友達のいないときを狙って独りで聴こう。なお、日本盤には11分に及ぶライブ録音がボーナストラックが付いており、音は悪いけどかなり激しく攻撃的な曲で面白い。
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