戦前のマスコミ統制と似ている










30日の沖縄タイムスに掲載されている社説、文芸時評、琉大准教授、沖大准教授(記事が掲載できなかった)のコラムがほとんど同じ内容だ。
アメリカ軍基地=悪であるというのが沖縄タイムスの紙面全体に満ち溢れている。このような報道は戦前の「鬼畜米英」宣伝一辺倒の状況に似ているのを感じる。
アメリカ軍基地の沖縄駐留の理由は戦後間もない頃は、日本の天皇制国家から議会制民主主義への変換と、中国を中心とする社会主義国家の日本、韓国、台湾、南ベトナム、フィリビン等への拡大を防ぐ目的があった。
現実に北朝鮮は韓国に侵攻し、北ベトナムも南ベトナムに侵攻した。アメリカ軍は侵攻を防ぐために戦争をした。朝鮮の時は北朝鮮の侵略を食い止めたが、ベトナムの場合は北ベトナムの侵攻を食い止めることができなかった。

もしアメリカ軍が日本、沖縄に駐留していなかったら、沖縄は確実に中国に侵略されていただろう。沖縄出身で、中国に亡命した日本共産党を創立したメンバーの一人である徳田久一は、武力で共産主義革命を起こそうと画策した。彼は夢半ばで病死したが、もし日本にアメリカ軍が駐留していなかったら、徳田久一のような武力革命派と中国の人民解放軍が連合して攻め入り日本を社会主義国家にしていたことは確実である。

アメリカ軍の沖縄駐留について考えるときは、中国や北朝鮮のことを念頭に置くべきであり、資本主義・民主主義国家がいいか、それとも社会主義国家がいいのかを考えなければならない。
一般人は民主主義とか社会主義とかを考えないかも知れないが、知識人や政治家の意見の裏には民主主義思想であるか社会主義思想であるかが隠れている。

中国の脅威を全然問題にしないで、アメリカをアメリカ帝国主義と発言したり、アメリカ資本主義経済を市場原理主義として嫌ったりすのは社会主義思想か右翼思想が裏にある可能性が高い。

私は普天間基地の辺野古移設に賛成だ。理由は二つある。
一つ目は中国はソ連と同じように、共産党一党独裁から民主主義に変革する時期が来る。その時に内戦に発展するか、それとも平和的に変革するかわからない。もし、内戦になったら中国にいるアメリカ人や日本人を救出するには普天間基地のヘリコプターが必要になる。
二つ目は東南アジアに大規模な自然災害があった時にアメリカ軍のヘリコプターは必要だからだ。

政府は普天間基地を辺野古に移設すると同時に嘉手納飛行場以南のアメリカ軍基地を返還すると約束している。それにヘリコプターの訓練を本土で行う計画も進んでいる。私はこの案に賛成する。

沖縄にアメリカ軍が駐留しているのは中国や北朝鮮が社会主義国家であり、民主主義国家を脅かす存在だからだ。中国や北朝鮮の脅威がなくなればアメリカ軍は沖縄から撤退する。現に中国が市場経済が発展して、軍事的脅威が下がるに従って沖縄のアメリカ軍基地は徐々に減らしてきた。

本当に問題にすべきなのは、沖縄に駐留するアメリカ軍の適正な規模だろう。
私はヘリコプター基地よりも、嘉手納飛行場の返還を先にしたほうがいいと思う。理由は中国とは本格的な戦争になることはないだろうし、原子力空母が嘉手納飛行場の代わりの役目をすることができるようになった。十年後には嘉手納飛行場の撤退計画が始まるのじゃないかな。


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