沖縄の過疎化





うるま市の海中道路を渡った4つの島の学校統廃合が問題になっている。市教育委員会は「財政的観点ではなく、子供たちの複式学級解消という教育的観点から統廃合を進めた。コストの試算は行っていない」と説明しているが、それは真っ赤な嘘だ。きれいごとで収めようとする建前論である。
一方、住民は「小規模校のよさをアピール」して学校存続を訴えているが、学校の維持費を市が負担して住民は負担負しないから小規模校の存続を訴えることができる。小規模校は生徒一人あたりにかかるコストが高く財政的な負担が大きい。そのことを住民側は無視している。もし、住民が学校の維持費を負担するということになると住民は負担を断るだろう。

結局、建前と建前の話し合いになってしまい平行線になってしまう。統廃合を問題にするのなら、小規模校の利点と欠点だけではなく維持管理の財政についてもストレートに話し合うべきである。市教育委員会が財政問題ではないというから話がこじれていき、結局は統廃合を強引にやってしまうのだ。
統廃合はやむをえないことだと私は思う。

しかし、伊計、宮城、浜比嘉、平安座は海中道路で結ばれていて、車で行き来が簡単にできる場所である。そのような場所でも過疎化が止まらないのだ。那覇市は東京都なみの人口密集地である。そして、うるま市の安慶名十字路から沖縄市、宜野湾市、浦添市まで建物がずーっと並んで途切れることがない。こんなに人口が中南部は密集しているのに、街から少しはずれた場所では過疎化が起こっているのだ。

県は振興策のひとつに離島振興を掲げているが、掲げているだけで本気で離島振興に取り掛かっているか疑問だ。収入のすくない農業で離島振興ができるはずがない。観光や民宿、特産品の開発など離島の生活を180度転換するくらいの振興策を実行しないと離島の過疎化に歯止めはかからないだろう。

こんな小さな島で東京都なみの人口密集地と過疎地があるのはおかしい。沖縄の政治はおかしい。

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