波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

コンコルドと浜松城と出世大名たち

2019-02-23 01:07:11 | お城
こんばんは、白黒茶々です。
先月、ローカル紙の静岡新聞にこのような広告が載りました。



「CMでおなじみの『PAYA』」って何?と思われた方もいらっしゃるかも知れません。 しかし、私を含めた静岡県民にはわかるのですよ。 とにかく、順を追って説明いたします。
現在静岡県を中心にして、コンコルドというパチンコ屋がチェーン展開をしています。その会社のテレビCMには、コンコルドをする人間(略してコンコルゲン)という役で、古舘寛治さんが出演しているのですけど、彼はNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」可児徳(かにいさお)も演じていますね。 しかし、コンコルドのCMの内容は年々パチンコからかけ離れていって、しまいにはミナミコアリクイを「パヤ」と呼んで、新しいキャラクターに祭り上げる始末。 そのパヤは、人が心の中に持っているドス黒いものを食べる生き物とされています。それに感化された私は、昨年の春に行った恩賜上野動物園で、そこにいたミナミコアリクイのことを「あっ、パヤだ 」と言っていましたけど。そのパヤがこの度ぬいぐるみ化されて、応募者の中から抽選で3000名に当たるというのですよ (※応募はすでに終わっています)もちろん、私もそのパヤの争奪戦にエントリーしましたよ それから1ヶ月ほど経って、私が応募したことを忘れかけた頃に………



我が家にパヤのぬいぐるみが届いたのですよ やったー、当たったー しかも、これは非売品というので、ありがたみも増します。 そうしたら、せっかくなので………



にも見せびらかしてあげましょう 波狛ちゃ、パヤですよ~ ただし、最近の狛ちゃは破壊活動に目覚め、この手のぬいぐるみはあっという間に八つ裂きにしてしまうので、これからはパヤを厳重に管理しなければなりません。
コンコルドといえば、50年前に初飛行をしたあの音速旅客機を連想された方もいらっしゃると思います。 しかし、静岡県民にコンコルドというと、パチンコ屋が出てくるのですよ。 その中でも、浜松方面の人にとってのコンコルドは、浜松城公園の近くにあるホテルなのであります。我ながら、かなりムリヤリ感のあるコンコルド繋がりとなってしまいましたけど、今回はコンコルドがキーワードになっているのですよ。 ということで、またしても話は白黒茶々家に狛が来る前の、狛史以前となる昨年の12月中旬にまでさかのぼらせていただきます。



その日私は、波を連れて浜松城公園を訪れました。 まずはその公園を散策しながら、そのお城の現状と魅力をお伝えします。



浜松城は、元亀元年(1570年)に入城した徳川家康によって大拡張がおこなわれ、さらに天正18年(1590年)に豊臣秀吉の配下の堀尾吉晴による大改修で石垣をともなった近世城郭に改められ、江戸時代初期に全体が仕上がりました。 しかし明治初期に破却され、現在は天守曲輪(くるわ)と西端城曲輪本丸の一部ぐらいしか残っていません。 それでも、最近になって城跡を覆っていた樹木が伐採されたこともあって、現存している区域の全体像を見ることができるのですよ。



公園をぐるっと廻っている間に、タイワンリス(クリハラリス)を見かけました。 こちらには昭和後期まで動物園があって、そこから逃げ出したリスが野生化しました。彼(彼女?)はその子孫に当たるみたいです。 しかし、タイワンリスは特定外来生物に指定されているので、駆除の対象ということに。そうしたら、彼らを捕獲したり調理したりしなければならないのでしょうか?



西端城曲輪跡からの、天守曲輪と模擬天守の眺めもいいのですけど……… 手前の工事の詰所がジャマです。 ちょっとどいてくれませんか?



と、とにかく、最頂部の天守曲輪を目指して、坂を上がっていきますよ



その手前の本丸跡には「若き日の徳川家康公」と銘打った銅像があり………



さらに天守曲輪の入口には、平成26年(2014年)に木造で復元された天守門が聳え立っています。 このまままっすぐ入っていくのもナンなので………



その東北に位置する、富士見櫓跡まで来てしまいました。 なかなかやるじゃないですか、浜松城 こちらから見る天守曲輪方面は、石垣が折り重なっていて壮観で、私のオススメの場所でもあります。 ただし、西端城曲輪からの景観と同じように、冬場以外の時季は木々の葉っぱに覆われて隠れてしまうので、注意が必要です。
ちょっと回り道をしてしまいましたけど、いよいよ天守曲輪に突入いたします。



天守門を潜ると、模擬天守がばば~ん と迫ってきます。ここからでは近過ぎるので………



もうちょっと離れたところから波も入れて撮っておきましょう その天守台の石垣の中に、ハート型の石が埋め込まれているのですけど、皆さんは見つけることができたでしょうか? 答えは……… 波の頭の上をたどっていけば、行き当たると思います。



その天守曲輪では、少し前に発掘調査がおこなわれ、堀尾氏の時代に築かれたであろう2層以上の櫓の跡と大量の瓦が出土しました。 しかし、その後天守や多くの櫓は取り壊され………



江戸時代初期にはかなり簡素化され、広大な城内に2層櫓がわずか3棟しか存在しませんでした。 天守曲輪や本丸の内側も、スカスカですし。5万石程度の石高なのに加えて、城主が目まぐるしく代わったので、ムリもありません。 ちなみに赤いランプが点いているところが、天守があった天守台となります。
ここまで来たら、波には駐車場の車の中に待機していてもらって、模擬天守の中に入ることにしましょう。



昭和33年(1958年)に市民からの寄付を集めて建造された、鉄筋コンクリート製(RC構造)の模擬天守。 その内部には「開運さま」なる祠が設けられていて、その御神体はなんと ミニサイズの出世大名家康くんでした。



最上階からの展望も、なかなかです。 ちなみに正面に見える広場は、統廃合によって閉校した市立元城小学校の跡で、校舎の解体はほぼ終わっていました。



さらにその北側からは、ホテルコンコルド浜松(公園の向こうの高い建物)も臨むことができます。



そうそうこちらのコンコルドでは、12月中旬にスピ仲間でもありパステルアーティストでもあるumiさんの個展がおこなわれていたので………



しっかりちゃっかり見学させていただきました。 さらにそちらでは、ご本人ともお逢いすることができ、ゆっくりお話もさせていただきました。umiさんの作品は優しいタッチで描かれていて、見ていると心がなごみます。 そのような中に………



スピッツが描かれたものが こちらは空君の先代犬の、ネロ君をモデルにされたそうです。
そのあと、私は波を伴って再び浜松城の天守曲輪に向かいました。 そちらでは………



ご当地キャラの出世大名家康くんと、出世法師直虎ちゃんの定期登場があったのです



彼らは、亀姫(この日は独眼竜状態でした。ものもらいでもできたのでしょうか? )の歌に合わせて踊ったりしていました。



波ちゃ、寝ていないで彼らのパフォーマンスを観てあげてくださいよ。 そのあとのグリーティングでは………



家康くんと直虎ちゃんは、波と一緒に写ってくれました。 その年の最後に、コレをやっておきたかったのですよ



あとは元城東照宮を参拝して、帰ることにしましょう。 こちらはホテルコンコルド浜松の、国道152号線を隔てた東側にあり、浜松城の前身となる引馬城の跡に鎮座しています。やはりワンコを連れてきたら、参道の両脇に座らせて狛犬化させたかったのですけど、この時は波しかいませんでした。



ここでの願い事は……… その年の春にを病気で亡くし、私も健康に不安を抱く年齢になったので、やはり無病息災ですよね。 ただし、こちらの東照宮は出世に御利益があるとされています。



その境内の一角には、徳川家康木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)の銅像があります。彼らはともに、引馬城があったこの地で出世のきっかけを掴んだことから、像が作られたそうです。 ここで写真を撮ると、出世できると云われているのですけど……… 波が出世したら、何になるのでしょうか? アイドル犬?それとも、タレント犬で私が左うちわ?
それはさておき、地元民でありながらも、改めて浜松城を探究していったら、けっこう見応えがありました。 これからもう少し暖かくなったら、また散策しておきたいです。



ここからはオマケです。 模擬天守との共通入場券(大人200円)で入ることのできる天守門の内部には………



マッチョな徳川家康のパネルがあったので、私も張り合って同じポーズを取ってみました。 それにしてもこちらの家康は、今にも衝撃波でも撃ちそうですね。 とはいっても、彼にそのような史実はないので、お互いにハミ出しはほどほどにしておきましょう。


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