波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

紅葉と「めめ」のお寺・油山寺

2020-12-26 03:13:43 | お寺

こんばんは、白黒茶々です。

今年も残すところあと僅かとなりました。 波狛日記の年内の更新は、今回も含めて残り2回の予定なのですけど、前回に引き続いて紅葉狩り……… というか、普門寺とおにぎりモーニングを味わった12月6日にあった話で、その日はとともに紅葉狩りのハシゴをやったのですよ。 それでも、その風景を皆さまにもお見せしたいので、2回続けてお寺の紅葉狩りのネタとさせていただきました。

普門寺とおにぎりモーニングのセットのほうは、朝早くから活動したこともあって、速攻で終わりました。 そのあと、私たちは一旦家に帰ったのですけど、私にはまだ余力と時間があったので、午後になってから箔母さんに「『めめ』に行ってくる」とだけ伝えて、家を出ました。 「めめ」とはいったい……… その実体については、のちほど明かさせていただきます。

………ということで、油山寺にやって来ました このお寺の周辺の紅葉も、見事に色付いていますね。

山門がお城の門みたい」と思われた方は、なかなか鋭いです こちらは、掛川城の城主だった太田氏が明治初期に寄進し、玄関下御門(大手二ノ門)を移築したもので、現在は国の重要文化財に指定されています。

その山門を潜っていったトコの参道では、木々の葉が赤や緑のコントラストになっていました。 そこをちょっと上がったところには………

「あっ、ぬらりひょん!」
と思わず声をあげられた方もいらっしゃるかも知れませんけど、違います。 こちらの方は栄西禅師で、日本にお茶を広めたことから「茶祖」とも呼ばれています。 油山寺のある袋井市はお茶の産地でもあるのですよ。

さらに、宝生殿を参拝しました。 医王山薬王院油山寺は、大宝元年(701年)に行基大徳によって開山された真言宗のお寺です。すべての人の穏やかな暮らしと無病息災を祈り、行基大徳は本尊の薬師如来を奉安されました。
油山寺という名前は、昔この山から油が湧き出ていたため「あぶらやま」と呼ばれていたことに由来しています。

その脇には、横須賀城から移築された書院がありました。

さらに奥に向かう参道沿いには、「るりの滝」という小さな滝があります。 天平勝宝元年(749年)、孝謙天皇が眼の病気を患った際に、このお寺の本尊である薬師如来に眼病平癒を祈願されました。 さらに、るりの滝に加持祈祷を行い、この霊水で眼を洗ったところ、病気が全快したそうです。 このことから、油山寺は眼病治癒のご利益がある霊山として、多くの人に信仰されるようになりました。

そこから先は、長くて緩やかな石段が続いていました。 そういえば、私と波はこちらのお寺には2年ぶりの訪問となるのですけど、狛は今回が初めてということに。 とかなんとかいっているうちにたどり着いた……… と言いたいところですけど、石段は突き当たったところからもさらに続いていて、けっこう息が切れるのですよ。

ハァハァ……… なんとかたどり着きましたよ。 私たちの目の前にある朱色の三重塔は、天正2年(1574年)に着工したのですけど、何回も工事が中断したり紆余曲折があったりして、40年近くも後の慶長16年(1611年)にようやく完成しました。 ちなみに現在は国指定の重要文化財となっています。

その近くの紅葉も、いい感じですね。 しかし、参拝の順路はここで終わりではないのですよ。

ということで、さらに石段を上がったところにある薬師本堂までお付き合いくださいませ。 こちらは元文3年(1738年)に8代将軍の徳川吉宗公が再建したと云われていて、県の重要文化財に指定されています。 その内部には………

大量の絵馬や千羽鶴が奉納されていました それだけではなく、五円玉で描かれた「めめ」もありますね。 しかも、手前の額縁のものは丁寧に眉まで描かれておられる。そういえば「千と千尋の神隠し」にも、「めめ」という看板が出てきましたね。そちらのほうには「生あります」という生々しい触れ込みも付いていましたけど。
とにかく、家族で参拝して五円玉の「めめ」を見て以来、白黒茶々家ではそれが油山寺のことを示す隠語になっているのですよ。

あと愛犬と紅葉狩りに来たら、やはり頭の上に葉っぱのせをやっておきたいですね。 しかし狛にはスキがなく、どの角度から攻めてもすぐに気付き、しかも私が手にした葉っぱを食べようとするので、ターゲットを波に絞りました。 その結果………

おおっ、見事に成功しましたよ というよりは波ちゃ、油断しまくりです。

紅葉の名所としてだけではなく、歴史的な建築物が点在し、眼病治癒の霊山でもある油山寺。さらに紅葉の時季には、夜間のライトアップがおこなわれているのですよ。 これほど盛りだくさんのお寺を、ワンコと一緒に散策できるなんて、ありがたいことです。 機運が高まったら夜の部を見に行き、幻想的な風景のなかに白ふわのワンコを浮かび上がらせてみたいです。



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