波と狛のつれづれ日記

日本スピッツ波と狛と、ときどき箔

吉胡貝塚のよしさん(三河田原訪問記その1)

2011-04-16 00:01:10 | お出かけ
こんばんは、白黒茶々です。
桜満開の四月上旬に、白黒茶々家は愛知県の田原市というところを訪れました。その街は、豊橋市からさらに向こうの渥美半島の先端まで広がっていて、ウチからは車で1時間足らずで行くことができます。 また、そちらには縄文時代の遺跡から近世のお城関係のものも引っくるめて、歴史にゆかりのところでもあります。その中で、今回は古代のものを採り上げようと思います。



田原市を見下ろす高台には、吉胡貝塚があります。一見おしゃれな喫茶店のようですけど、こちらは縄文時代の後期~晩期に人々の生活が営まれた遺跡とその資料館なのです。 また、たつぴは先月に発明クラブのほうでこの施設に行ったそうです。彼によると、そちらでは「よしさん」なるキャラクターが案内をしてくれるそうです。そのよしさんのことも、気になりますね~



実は私は、20年ほど前にこちらを訪れたことがあるのですけど、その頃はまだ遺跡はあまり整備されていなくて、原っぱの中にこの石碑ぐらいしか見当たりませんでした。



それから、遺跡の中央にある矢崎岩もその頃には、いや、縄文人のいる時代よりずっと前からこの地にあって、時代の変遷を見守ってきたと思われます。



んんっ、その岩の上に人影と犬影が。



よく見たら、たつぴと箔ではありませんか たつぴはともかくとして、箔もこの岩のような高くて急なところでも平気で登っていってしまうのです。



吉胡貝塚では、発掘された様子が見られるように屋外にもこのような断面の展示がなされています。ちなみに下のほうに見える屈葬の人骨は、レプリカです。
私は今まで、貝塚とは昔のゴミ捨て場みたいなものだと思っていました。しかし、そこはいただいた命や亡くなった人間、ペットの犬などを弔う場所で、縄文人はそれらが生まれ変わることを信じてお祈りしたそうです。死者をゴミと一緒に埋めるハズはないので、その説には納得いきます。



それから、こちらには縄文遺跡によくある竪穴式の復元家屋みたいなものはなく、その骨組みらしきものが1軒あるだけでした。 出土物や、遺跡の保存を重視しているからそうしているのかも知れません。

外のほうはおおよそ見終わったので、今度は資料館に入ることにしましょう。 そちらはワンコは連れていけないので、箔ちゃは車の中で待っていてくださいな。
そういえば、こちらには「よしさん」なるものがいるんだった。彼(彼女?)がどのような姿をしているのか、楽しみですね。 では、お待ちかねのご対面です。



………あ、あなたが「よしさん」ですか な、なんか、想像していた姿とは全く違っているような。 私はてっきり、かわいいマスコットキャラクターみたいなものが出てくるものだと思っていました。なのに、まさか「よしさん」が屈葬だったなんて。 ちなみにこちらのほうも模型で、こちらでは発掘された彼女が、縄文時代の様子を現代の私たちに語りかけるというスタイルが取られていました。その音声とともに、壁には生前の「よしさん」の姿がシルエットで浮かび上がり、まるで彼女が生きているかのように感じられます。
展示のほうは見て触って感じることができ、さらに「よしさん」効果も加わって、まさに魅せる博物館といった感じで、子供から大人まで楽しく縄文時代のことを知ることができるようになっていました。

また、こちらの資料館はいくつかの縄文体験ができるようになっています。せっかくなので、私たちもやってみることにしましょう。



まずは狩猟です。紙に描かれたシカやイノシシを的にして弓矢を射るのですけど、これがなかなか当たらないのですよ。 いや、ひょっとしたら今までお遊び気分でやっていたのがいけなかったのかも知れません。そうしたら私は縄文人。今、目の前にいる獲物を仕留められなかったら、食べ物にありつけないという立場になりきってみることに。そこで、私の目付きは変わりました。相手は油断している、今だ ヒュン、ドッ 「やったぁ 獲ったど、いや、当たったぞ」



食糧が確保できたら、それを調理しなければならないということで、今度は火おこしに挑戦してみます。
最初はたつぴが肉体作業を担当したのですけど、力が弱かったりバランスがズレたりして、なかなかうまくいきませんでした。 それなら、役割分担を代えてみることにしましょう。私=摩擦役、箔母さん=抑え役、たつぴ=発火役で、再び挑戦させていただきます。
私もやり始めたときはあまりうまくいきませんでした。このようなときは、先ほどみたいに縄文人のキモチになるに限ります。 ご飯を食べたかったら、何がなんでも火を起こさなければ~ そのうちコツがわかってきました。そうしているうちに、白いけむりが出てきましたよ さあ、ここからはたつぴの出番です。彼がその火種を麻の繊維に包み入れ、空気を送り込むためにグルングルン回したら………



火が点いたではありませんか これで御馳走にありつける……… じゃなかった、とにかく縄文人の生活の知恵と苦労を知ることができました。

吉胡貝塚ではこれらの他にも、勾玉やミニ土器作りなども体験できるようになっています。今度はもっと時間のあるときにこちらに来て、それらを体験したいです。
今回私たちが先を急いだのは、このあとに寄るところがあったからです。気になる次の目的地は……… 次回に続けさせていただきます。


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