ナガンヌ島1泊ツアーの後編です。
国立公園記念碑がある小高い丘で記念撮影。後ろにみえるは渡嘉敷、座間味の諸島群です。
ナガンヌ島は野鳥の繁殖地でもあり鳥獣保護区にも指定されています。 先日の地元紙に、野鳥の会らがナガンヌ島で24年前に島で生まれたアジサシの生息を確認したなどという記事がありました(つまり森高千里の『わたしの夏』と同い年!)。保護区の効果が出てきているというような趣旨でした。確かにたくさんいました。海で捕った小魚を巣に運ぶ親鳥の姿をカメラに収めることができました。
次々と海からえさを運んでいくアジサシ。よく働きます。
その姿になんだか、感動。8郎も10郎のためにひたすら汗を流して働こうと思った次第であります!
ちなみにナガンヌの空に米軍のミサゴことオスプレイも飛行していました。落ちんじゃねーぞ。
夕方が近づくにつれ、空が幻想的な雰囲気になってきました。夕日を拝もうと再び記念碑がある丘へと移動することに。
先を行く親子連れらしき3人をモデルに撮影。なんかのテレビCMで見たような光景です。
夕日が丘を舞台に幻想的な光景を作っていました。
丘に登ると雲に隠れる直前の太陽が。間に合った!
去年の阿嘉島では拝めなかった力強い太陽に感謝です。
記念撮影。
あわよくば地平線に沈むまで見られるかなと期待したのですが、難しそう。10郎、グリーンフラッシュは次のテーマだな。
雲に隠れても力強い太陽です。
さよなら、ナガンヌの太陽。
日没直後の空のキャンパスには、一筋の青いカーテンが描かれていました。
そんな美しいパノラマを背に、愛息10郎は大好きな石ころ集めです(笑)。
さて、コテージに戻り、星空撮影の準備です。星空撮影はピント合わせが一番大事なので早めに本島那覇の照明群に照準を合わせます。といっても10郎が何度もぶつかったので、間違いなくずれているはずですが。
8郎が好きなアコークローの空色になりました。星が徐々に見え始めました。自販機で買った「南国チューハイパイン&シークヮーサー」があっという間にぬるくなりました。
ヘリコプターが美しい光のラインを引いていました。
今回撮った中で一番、星が多く映っていたのがこちらです。
以上すべて同じカットなので、最後に真上を映したやつも載せておきます。魚眼レンズがほしくなります。
写真の完成度はいまいちですが、8郎が11年前に阿嘉島で見た満点の星を、やっと二人にも見せることができたので思い出の夜となりました。
コテージで就寝。屋根あたりにいた鈴虫らしきものがたまに携帯電話の着信音のような鳴き声を響かせていました。
朝です。午前6時にはもうこの太陽。鳥の鳴き声がすごかったので、営巣地域まで行ってみることにしました。
昨夜11時近くまで起きていた10郎は爆睡中。仕方なく一人で向かいました。
鳥獣保護区はコテージから距離的にはそう遠くないのですが、砂に足を取られるのでなかなかたどりつけません(笑)。営巣地区から50㍍ほど手前に立ち入り禁止の看板がありました。
営巣地区にはアジサイの群れです。昨日えさを加えていた親鳥はここに帰ってきたのですね。鳥類学者らしきおじさん二人が調査していました。これが鳥たちの鳴き声を誘発していたのでしょう。
起きた10郎。ウッドデッキを歩いていたヤドカリさんと記念撮影。
さて、ダイニングレストランでの朝食です。昨日の愛想のよい健康的なお姉さんが「飲み物はコーヒーのほかに、トロピカルドリンクのマンゴー、パイン、グアバから選べます。どちらになさいますか?」と聞いてきました。8郎は朝から甘いトロピカルを飲む気になれなかったので、コーヒーを頼み、10郎に「3つのうちどれにする?」と聞きました。すると10郎は「俺もアイスコーヒーにする」とのたもうたではありませんか!? 爆笑するお姉さんが「パパとママからアイスコーヒーをちょっともらって、僕はジュースにしたら?」と優しく諭してくれたのですが、それが逆に7歳男児の“男気”に火をつけたのか「俺、アイスコーヒーが本当に好きなんだよ」と我を張るのです! 仕方なくアイスコーヒーを3つ頼みました。
朝食の内容は下写真。妻によれば、女性二人組の観光客が皿を一目見るなり「パン、パン、パン!」と叫んでいたそうです(笑)。まさに炭水化物の宝石箱やぁ。無人島とはいえ、せめて卵くらいは・・・という気持ちもありました。濃いめのオニオンスープは腹にしみわたりました。
妻に「どうせ飲めないでしょ」と言われ、意地でも飲みきろうとする10郎。男の見栄ですね! コンビニのミルクコーヒーとは違うぞ。お姉さんにちらちら視線を飛ばしていましたが、結果、7割残しました。
息子の日々の成長が面白くてたまらない44歳です。
午前9時。出港です。さらば、ナガンヌ島。
行きと同様にアジサシが狩りをしていました。那覇が見えてきたぞ~。
島での18時間、遊びきった10郎。ついに力尽きて、うたた寝です。お姉さんに見栄を張るほど成長しても、ほっぺたはまだまだ子供です。
20分で泊港に到着。1泊だったとは思えないほどの満足感と疲労感に満ちていました。近くのファミリーマートでざるそばセットを買って、タクシーで帰宅しました。なぜだかむしょうに食べたかったのです。
以上、ナガンヌ1泊ツアーの報告でした。
10郎が幼いうちに見せたい沖縄の夏、その最大目的地は西表島です。西表島は8郎のいちどぅしヤスーンとの思い出の地でもあり、妻と挑戦したものの台風でドタキャンとなった因縁の地でもあります。小学校3年までにはいきたいと思っています。
家族での旅は子供の成長が一番の楽しみですが、同時にいつまでも子供のままでいてほしいという親としての身勝手な気持ちにも直面しますね。
10郎、3人で見たナガンヌの夕日、星空、そして世界一美しい沖縄のエメラルドグリーンを一生忘れないでおくれ。