沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

残暑も宅シネマ

2024年08月31日 | 映画

 8月も今日で終わりです。残暑が続いていますが、朝夕は比較的穏やかな気温になりつつあります。台風が来なかった8月って何年ぶりでしょうか。

 今回のカテゴリーは映画ですが、食前酒として51歳サラリーマンの日常つれづれをお届けします。残暑見舞いの定番メロン。妻の実家から送られてきました。おいしくいただきました。

 〝雲マニア〟こと8郎が撮りためた恒例ショットをアップいたします。8月後半は入道雲にも多少勢いがなくなってきましたね。その中でも残暑のエネルギーを感じる力強いやつを3枚。

 おいしゅうございましたシリーズです。中城村の琉球料理店「悠愉樹庵(ゆうゆじゅあん)さんでランチを取りました。フーチバージューシーミニ沖縄そばが付いた豆腐チャンプルー定食です。あじくーたー島豆腐としゃきしゃき野菜が大変おいしゅうございました。

 珈琲を頼むとお洒落なやちむん(沖縄の陶器)で出されてきました。やちむんフェチの方にはいいかと。デザートのくずもちも久しぶりでしたがおいしかったです。

 「悠愉樹庵さんは村の集落の中にあり、民家に挟まれた入口が超見つけづらいので、グーグルマップを頼りに向かってください。下見時の8郎も2回間違った道に入り、お店のスタッフさんに電話で教えてもらったくらいです。大きな古民家を改修したようなので店内も広いです。商談でも夏休み中のご家族にもおすすめです。

  グーグルマップも載せておきますね。

 

悠愉樹庵 · 〒901-2405 沖縄県中頭郡中城村屋宜824−1

★★★★☆ · 郷土料理店

悠愉樹庵 · 〒901-2405 沖縄県中頭郡中城村屋宜824−1

 

 

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 さて本題です。残暑の宅シネマで鑑賞した映画3作品をご紹介いたします。うち韓国映画が2作です。

 まずは韓国のコメディミステリー『LUCK-KEY』(2016年)です。邦画の『鍵泥棒のメソッド』のリメイク版となります。ストーリーもほぼ一緒です。何といっても主演のユ・ヘジンさんの演技が最高ですね! 決して二枚目ではないけれど、男の無粋さと愛嬌の魅力が爆発しています。アフター50の8郎もこんな男になりたいですね(笑)。韓国俳優界の頂点ソン・ガンホ様の次にファンになりました。日本にこんな味のある俳優はいないですね。

 殺し屋が主人公という時点でリアルさは全くありませんので、完全にコメディーとして楽しめます。邦画『鍵泥棒のメソッド』とどちらが完成度が高いかというと、やはり邦画が一枚上かなとは思います。まだの方は両方鑑賞しても損はないかと思います。

 2作目も韓国映画で『モガディッシュ 脱出までの14日間』(2022年)です。1990年、内戦で混乱した東アフリカ・ソマリアの首都モガディッシュから、韓国と北朝鮮の外交官たちが力を合わせて脱出する様子を描いたアクションスリラー超大作です。国家予算で支援しているという韓国映画ならではのスケールの大きさです。

 実話がベースなので最初から緊張感がみなぎっていますが、飽和しつつある韓国映画の悪いところである「中途半端に笑いを入れてくる」点が散見したのでシニカル映画評論家水野8郎には減点要素となりました。最初から最後まで社会派サスペンスを貫き通した方が面白かったのではないかと。銃弾に襲われる複数の車両の緊張感を描いた撮影技法など素晴らしいものがありますが、これだけお金をかけて作っているのに何かが足りない、という感じがぬぐえませんでした。中身の完成度より、鑑賞者の層を意識した商業主義を優先した感も受けました。そして尺がちょっと長いですね。それでも平均以上の出来栄えだと思います。

 3作目が今回イチオシです! フランスとルクセンブルク合作のアニメ映画『神々の山嶺(いただき)』(2021年)です。原作は日本の小説家・夢枕獏さんの同名小説です(国内でも先にアニメ化されていたようですね)。2人の登山家の生きざまをめぐる物語です。超、超、超よかったです。シニカル映画評論家水野8郎も大絶賛の合格85点を差し上げます。

 エベレスト初登頂の歴史を塗り替えるかもしれないスクープを追う雑誌カメラマンと、孤高の天才登山家をめぐる物語です。男の愚直さとピュアさを描いた、まさに男の映画です。ミステリー、冒険、旅、哲学などいろいろなジャンルからも観ることができます。恋愛要素が皆無なのもいいですね。CGにはないアニメーションの温もりも満喫できます。日本語吹き替え版の声優陣もしぶいっす(特に大塚明夫さん)。鑑賞後、10郎も「面白かった。これは男の映画だね」と感想を述べておりました。ウイスキーをちびりちびりやりながら、雪山と都会を行き来する男の世界に浸ってみてください。映画comの評価が3.6なのが信じられません。

 キャッチコピーも最高です。

 男たちの飽くなき闘いに 呼吸も忘れ 生き様と向き合う94分間!

 か、か、かっけ~。コピーライターさんに拍手です。

 マイナス点としては、居酒屋が思い切り中国風など、日本と中国を同一視しているシーンが散見することです。また、登場人物の顔が似ていて区別がつかず混乱します。みんな目が細く描かれているので。ヨーロッパ人から見れば目が細くてのっぺりとしたアジア人は区別がつきにくいのでしょうね。

 以上です。3作ともとてもいい時間を過ごせました。

 明日から9月。2024年も残り3分の1となりました。うだる残暑に負けじと、時には映画の力を借りながら、一日一日を大事に過ごしたいと思います。おススメ映画があったら教えて下さい!


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