沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

息子にピント

2019年06月09日 | 学童野球

  愛息10郎の少年野球大会公式戦デビューを応援してきましたのでご報告いたします。

 3年生の10郎はCクラス(4年生以下。いわゆる3軍)で出場です。この大会は地元の新聞社が地域貢献の一環で開催しているようです。

 少子化と同時に野球離れも進んでいるため、10郎たちチームのCクラス世代もなかなか9人集まらないことから、今回は市内他校との合同チームとしての出場となりました。孫の初舞台を見ようと、名護からじいじ、ばあばも駆けつけてくれました。梅雨だけに降水確率80%でしたが、天が味方してくれたのか、小雨程度となりました。

 愛息のデビュー戦に向けて8郎は、今春の人事異動に伴って事実上の引退をさせていた愛機NIKON D300の力を借りることにしました。10郎が生まれる前から8郎の右腕として活躍し、10郎の誕生後は成長にピントに合わせてきた愛機です。レンズは18~200㍉のズームタイプ。最近は手軽なSTYLUS TG-2ばかり使用していましたが、スポーツ撮影となると荷が重すぎます。老体ながらも、ハイアマチュア一眼レフの出番です!

 10郎はなんと、念願のキャッチャーでデビューとなりました。Bクラスの先輩や同期たちがプロテクターの装着を手伝ってくれます。これぞ、チームプレー。

 ちびっ子ながら、かっちょいいぜ~。

 とはいえ、まだ試合展開やルールも完全に理解していないので、内野陣に指示ができない上に、緩慢プレーなどで監督に怒られました。パスボールも多く、プロテクターを使ってショートバウンドのボールを止めることもできずじまい。でも初めてにしては上出来だったと父は思いました。

 そして注目の第1打席です。打順は5番くらいだったでしょうか。これまで見逃し三振を繰り返し、監督に怒られていた10郎。父も「ツーストライクまで追い込まれたら、どんな球でも振れ」と伝言。それくらい言わないと、また見逃しそうだったからです。初球は空振り。でもいいスイングでした。

 2球目はなんとかファウルチップ。その瞬間を写した一枚には、日ごろおっとり性格の10郎の表情に意地が表れていたのです。D300がしっかりピントを合わせていました! すきっ歯の歯を食いしばってバットを振り抜いた愛息。帰宅後、写真を見ながら感動した親ばか夫婦です。

 最後は高めのボール球を空振りで三振。でも、「絶対にやるな」と言われていた「見逃し三振」だけは避けました。本来ならボールなので振るべきではありませんが、Cクラスはかなり広めに取るので要注意なのです。迷ったあげく、フルスイングを選んだ息子の決断に拍手を送りたいと思います。でも、高っけぇ~(笑)。

 試合の流れから打席はこの1打席のみ。「スイングの型がよくなっている。あと1打席あったら絶対に打ててたぞ」と褒めてあげました。素振りの数だけ、いいバッターになる。がんばろうぜ。

 最近、視力が落ち、ボールもはっきり見えていないのではないかと思います。8郎も小学校3年から急激に落ちましたので、遺伝子的にあり得るのです。父同様、小学校のうちにメガネかなぁ。

 

 その後の守備では、慣れないファーストにコンバート。ここではエラーを連発。高い球を捕れなかっただけでなく、そもそもベースに足が届いていません(笑)。

 続く満塁のピンチに内野ゴロの送球をポロリしてしまいます。監督、コーチ陣から怒号が飛びました🔥。父8郎も試合後には「あのプレーだけは怠慢そのものだ」と厳しく指導しました。相手がきちんと投げてくれた球をポロリするなんて、仲間の信頼を失うぞ、と。

  そして、ふらふらと上がったフライでは、落下地点に先回りできす、後ろ歩きのまま後退し、当然のように落球! 2点くらい献上してしまいました。監督、コーチ陣から再び怒号が飛びます🔥🔥。

 さらに続く満塁のピンチ、狙われたかのようにファーストへゴロが向かいます。「トンネルするなよ」と願う父母の願いが届いたのか捕球はしたものの、なんと一塁を踏まずに、ホームへ送球! 点を取られたくないと思ったのでしょうが、もちろんダブルセーフ。監督、コーチ陣、そしてA代表の先輩たちからこの日一番の怒号が飛びました。「なんで一塁ベースを踏まない!踏めば終わりだろ~が!!」🔥🔥🔥🔥🔥(笑)。妻は生きた心地がしなかったそうです(笑)。試合後の10郎も「ファーストが一番難しかった。何していいか分からんかった」と嘆いていました。

 ファーストとしては、ひっちゃかめっちゃかのデビューとなりました。体がでかくて動けないやつがやるものと思っていたファースト(失礼)でさえ、こんなにもカウントごとの位置が違うんだということが分かったかな。いい経験になったね。試合数をこなせば、今何をするべきか、しておくべきか、分かるようになるさ!

  結局、試合は点数すら覚えてないくらいの大敗。10郎だけでなく、全体的にエラーが連発しました。1学年上の中心選手も不調。また、相手は低学年のCクラスとはいえ、A代表は今大会の地区優勝チーム。完成度が高かったですね。今時の少年野球は3年生から始めても遅い、と言われるくらいクオリティが上がっています。だからこそ、かつては数えるほどしかいなかった県出身プロ野球選手が、山川選手や東浜投手をはじめ、いまや日本球界に“沖縄ブランド”を築くほどの数になったのでしょう。とはいえ、野球から得てほしいのは、うまい、へたというスキル以上に、人生訓だと思っている、古臭い昭和世代の46歳です。

 

 荷物を集め、車へと向かう際、同じ年の熱血コーチが微笑みながら「息子さん、泣いてますよ」と教えてくれました。見ると10郎は顔をくしゃくしゃにして泣いていました。終わってから悔しさがふつふつとこみ上げてきたのでしょう。相撲大会、空手大会で惨敗を喫して以来です(笑)。じいじ、ばあばにいいところを見せることができなかったこともあるだろうし。8郎はあえて声をかけませんでした。ダラダラ平穏に生きるより、挑戦して負けるほうが絶対にいい。悔しさこそ、エネルギーを生むんだ(またしても昭和世代の登場です)。練習して、結果を出すしかない。

 

 夜は居酒屋での「お父さん会」に初めて参加。50代手前の監督が「最近の若いお父さんは飲みませんから」と嘆くように、5人しかいませんでしたが、第二次ベビーブーム世代同士、野球・教育談議で盛り上がりました。かつては強豪ながら、現在は選手数の減少で優勝から遠のいているわがチーム。監督と低学年のお父さんらで「(10郎ら)3年生以下の仲間を増やし、彼らが6年生になるころには再び県大会に出場できるチームに育てよう」と意気投合しました。お酒も進み、とても楽しかったです。8郎は息子だけにピントを合わせず、出場した全員の写真を撮影していたので、妻を通してグループLINEで提供したところ、喜んでもらえました。しかし、「次回はA代表もBもお願いします!」と頼まれる始末。勉強する時間がなくなる~(笑)。でも、子供の1年はあっという間。8郎にも出来ることはやってみたいと思います。

 

 10郎が野球を始めて2カ月余り。勝ちにこだわる姿勢に変わりはありません。でも、勝とうが負けようが、息子が挑戦し、くじけ、また挑戦する姿を見ているだけで、親の人生も充実することを実感しています。言うだけじゃ絶対子供は育たない、親である自分がやってみせなければ、と痛感します。逆に子供に感謝ですね。

 そして、D300。引退したのはユーザーのマインドだけであって、君はまだまだ現役バリバリだね! 愛息10郎の一投一打にピントを合わせるために、これからもよろしく。

 

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 先日16回目となる人間ドックを受けてきました。身長は179.6㌢と180㌢に届かず(まだあきらめてない!?)。体重は再び70㌔台に別れを告げ、81.6㌔に(泣)。70㌔台の世界いずこ~、と何度書いてきたか分かりませんね(笑)。総論的には「体重さえ落とせば健康」という例年通りの指摘でした。あきらめずに減量を続ける決意です。

 朝何も食べていない胃を満たしてあげようと、久方ぶりに浦添市内の「ふく家」へ。豚肉生姜焼き定食です。おいしゅうございました。ちなみに味噌汁もうまいっす。ガッツリ食べたいときには食べる、それが、8郎なりの減量を続けるこつだと思っています(何年言ってる?)。

 息子の野球に気を取られ過ぎている間に、気が付けば自分の“人生最後”と位置付ける資格試験まで2カ月を切りました。息子に偉そうに「素振りを繰り返せ」と言ってるくせに、父の勉強ははかどっていません。8月3、4の決戦2日間にピントを合わせなおし、一問一問、地道に問題を解かなければなりません。今日はこれにて。