沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

台風去り 里帰り

2018年10月08日 | 10郎

 3連休を利用して、妻方の実家がある名護に帰省してきました。旧盆に仕事のため行けていなかったからです。高速道路から見る青空はやっと秋模様。 朝夕はクーラーをつけなくても過ごせるようになってきました。夏男8郎としては寂しい限りですが、年齢のせいか、多少ほっとした感もあります。今年の夏は特に暑かった!

 じいじ、ばあばとは宜野座村の「すば家 赤がーら」で待ち合わせ。初めて利用したのですが、立派な店構えです。どうやら住居も兼ねているようです。

 出迎えたオーナーに5人だと告げると、二階の個室に案内されました。オーナーさんは往年の名俳優ファンファン大佐こと岡田真澄さんを彷彿とさせるガタイのいい初老の男性。一階にはアコースティックギターが飾られているところを見るとロックおやじなのかもしれません。「いただきます」の直前まで8郎の肩に乗っていた10郎を「お父さんの上に乗ったらだめじゃないか!」と本気モードで怒るなどロック魂を見せてくれました(笑)。でも、なぜ急に怒る!?

 備え付けの双眼鏡をのぞき込む愛息。南方面となるうるま市の伊計島、宮城島が見えました。

 道に迷って遅れているじいじ、ばあばを待つ間、ひまなので父相手にカードゲームを強制する10郎。強いカードを先に自分で確保したうえで、父には残り物から「すきなものをえらんでいいよ」と余裕を見せる詐欺師ぶりを発揮します。

 悪者になろうと頑張って垂れ目を吊り上げます。しかし、君が考え抜いた作戦すべてが見抜かれているぞ(笑)

 じいじ、ばあばも到着してようやくランチ。8郎が注文したソーキそば(大、700円)です。とてもおいしゅうございました。ご覧の通り、麺が見えないほどソーキと三枚肉が乗せられ、さらには最近沖縄そば盛り付けのスタメンから外れつつある卵焼きまであるではないですか。肉、だし含めてロックおやじの腕は本物でした。麺は名護そばを使っているのだとか。 みなさんもぜひ。ただし、いただきますの前には子供を肩から降ろしてください(笑)。

 ロックおやじは、去り際に10郎に足し算のクイズを出すなどフレンドリーさを強調。ただし最後には「ちゃんと扉は閉めなさい」というなど、単にしつけに厳しい人なのかもしれません(笑)。機会があれば、また来たいと思います。

 

  せっかく宜野座村まで来たのだからと、最近オープンした道の駅ぎのざに足を延ばしました。巨大な遊具が設置されており、多くの家族連れでにぎわっていました。 

  施設の2階からは国道329号が見えました。2000年の九州・沖縄サミットでイタリアとの交流を記念して設置された「真実の口」のレプリカがありました。数年前とは違う場所にあったので、施設内で移設された様子。

  宜野座村で春季キャンプを行う阪神タイガース記念館も。無料かつ撮影オーケーです。

 施設1階には本来水遊び場が稼働しているようですが、先日の台風24・25号で被災し、利用禁止となっていました。

 でも隣には天然の水遊び場が。こっちの方が断然いいよね。10郎も足を冷やしました。でも中央部分は急に深くなっているので子供だけ遊ばせるのは危険です。

 お次は漢那ダムへ移動。展望台からダムを見ると、台風の影響でオーバーフローしていました。ところで、展望台駐車場には、いまどき無線機のアンテナをつけた黒い車に怪しい男性が一人で乗っていました。地元の無線アマチュア集団の一人かもしれませんし、そもそも悪い人ではないかもしれませんが、傍目はどうみても不審者です。8郎が警察官なら絶対に職務質問いたします。子どもだけではどこも行かせられない世の中になってきましたね。昔からそうかもしれませんが。

 

 放水口の真上は車でも行くことができます。上から見るとこの迫力。こればかりは台風の恵みといえましょう。

  同ダムには広い公園もあり、そこでじいじとキャッチボール。いい思い出になるね。御年80近いじいじも腰痛にもかかわらず、初孫の投げるボールを受けてくれました。8郎は自分の祖父との楽しい思い出なんか一つもありませんなー。10郎、じいじに感謝しなよ!

 いざ、名護市へ。いつもと違い夕暮れ時になったので、おなじみの道もいつもと違った表情を見せてくれました。

 バッティングセンターで一汗流したあと、里帰りのディナーは、豪勢にもしゃぶしゃぶ! このほど、職場での契約形態がワンランクアップした妻を祝って、じいじばあばがおごってくれたのです。派遣社員として7,8年間頑張ってきた妻の地道な努力が評価されたのです。右肩下がりの会社に勤める夫も心強く思いました(笑)

 その日は午後10時には寝て、朝8時に起きるなど、体力の衰えを感じた8郎です。10郎との1時間に及ぶ野球の練習が原因です。まだまだ体力をつけなければ!

 さて、翌日は、数年ぶりに瀬底島へ足を延ばすことに。途中、名護市の安和当たりの海岸で休憩。秋晴れの名護湾が美しいっす。10郎が生まれたばかりのころ(8郎も名護勤務でした)も、たまに来ましたね。釣りを楽しんでいる人がたくさんおり、大きなゴマモンガラ、オジサンなどを釣り上げていました。ちょうどブロックの穴がバケツ代わりになっていて、釣れた魚を入れているので、通りすがりでも釣果を見ることができるのです。

 台風の被害があちらこちらに。相当の暴風、高波だったのがうかがえます。

 

 そんな中でも一羽のチョウがしっかりと生き抜いていました。枯れ枝についた塩分でも摂取しているのでしょうか。

  10分ほどまったりし、夏の終わりと秋の訪れを感じました。

 そうそう、この一帯の山は沖縄一の採石場なのですが、普天間飛行場の辺野古移設工事で使われているのか、一気に削られていました。ふるさとの形が変わるのは悲しいっす。

  ランチは数年ぶりに本部町瀬底島の「FUU CAFE」へ。店のスタッフさんによると、海に近いだけにやはり台風被害を受けたそうです。自慢の庭の草木も塩枯れしていました。下写真は8郎注文の「ハンバーグ」(1500円)。おいしかったのですが、肉が少なくて高値(たかあたい)した気がしました。女性観光客向けですね。じいじが頼んだ、エビたっぷりのシークヮーサーソースのパスタ(1200円程度)の方がおいしそうでした。

 ランチを済ませたあとは、島の奥まで軽くドライブ見学。奥地の方には移住組のペンション群なのでしょうか、多少荒廃した感のあるコミュニティがありました。20数年前の第一次移住ブームの方々なのでしょうか。時の流れはいろんなものを変えていきます。

 ランチ後は、10郎をジャスコに連れて行き、ドラゴンボールのゲームでエネルギーを発散させます。じいじ、ばあばともお別れです。お世話になりました。

  いつも初孫をうれしそうに迎えてくれるじいじ、ばあばに感謝です。ふるさとの風景とともに、10郎の心にいつまでも美しい思い出として残ってくれるでしょう。

 以上、台風の爪痕が残る、秋の里帰り報告でした。