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夏の合宿って意味があるの?

塾によっては夏休み中合宿をするところがあります。

まあ日程はいろいろでしょうが、だいたいこんなペースで行われます。

朝6時起床。7時朝食。8時から授業。12時から昼食。13時から17時まで授業。17時から18時入浴。19時から夕食。20時から22時まで勉強。23時就寝。

こうすると勉強時間が4時間+4時間+2時間=10時間。だいたい8時間が授業で2時間が自主勉強みたいな形になるのですが、私は合宿自体は非常に意味があるだろうと思っています。集中して勉強するし、友だちが勉強する姿も見れる。

あの子はこんなやり方をしているんだ、という意識も出てくるでしょう。また受験校別にクラス分けをしたりするので、そのモチベーションもあがるでしょう。私が嫌いな鉢巻をせずとも、「一緒に合格しようね」というところで、頑張っていこうと思うものです。

中学生に話を聞いてみると、高校受験の合宿はもっとハードなので、

「あんなに勉強できるとは思わなかった」
「本当にやれば、あそこまでできるんだ」

みたいな感想が多いのですが、小学生はそこまではいかない。ただ、まあ、がんばった経験は同じようにできるから、これでひと山越えられるかもしれません。

ただ、夏の合宿の後に、体調を崩す子も多い。

まあ、普段お父さん、お母さんと暮らしているところへ、団体生活を4日も5日もやって、それでずっと勉強づけだと、まあ、そういう疲れが一気にあとから出てくる場合もあるでしょう。

体力のない子は、私は合宿は勧めません。かえってその後勉強にならなくなったりするから。むしろ、淡々と勉強していた方が良い。

元気な子は、行ってくると良いでしょう。先生や友達と一杯話して、刺激をもらって、まとめて勉強する経験も積んで。

それを活かせたら、もちろん夏合宿の意味はあった、ということになると思います。

でも、スタッフは大変ですけど。

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酸化の計算問題
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はやくも
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長期的視野と短期的視野

以前は、お父さんが仕事中心だったこともあり、受験の準備はお母さんが中心でした。

「え、おれが子どものころには、遊んでばかりいたし」
「歴史の年号なんて覚えたって、人生の役に立たない」

などと発言してママのひんしゅくを買っていました。

ただ、こういうお父さんは大事な役割を担っていたところがあります。それは子どもを長期的に見るという視野。

子どもが成長する過程は長いので、その間にいろいろなことがある。それを大事に見守る。失敗があったとしても、そこからどう立ち直ればいいか、考えてあげる。

そういう視野は非常に大切です。

しかし、最近はお父さんが受験に熱心なところもあり、これにお母さんも同調して短期的視野ばかりになっているところがあります。

そうなると、子どもの息が詰まってしまう。

お父さん、お母さんどちらかが長期的視野に立っているのでもいいし、あるいはご夫婦で話し合いをしながら、長期的視野をどこかで持っているのもいい。

「中学受験で子どもの人生は決まらない」

ということは、繰り返しお話していますが、たとえ中学受験で成功しても、その後がうまくいかないという場合は多々あります。

しかし、長期的視野を持っていれば、そのうち、子どもも思うところがあって、立ち上がってくる。だから家庭のどこかにそういう「ゆったりとした部分」があった方が子どもの成長にはプラスになります。

この夏偏差値をどう上げるか、ということも大事な課題ですが、中学校に入った後、どういう風に育ってほしいか、お父さん、お母さんがそれこそゆったりとお二人で話し合われても良いのではないでしょうか。

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ラジオ体操のスタンプ
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7月20日の問題
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不安なテーマに時間をかける

以前、こんな解説をしました。再掲載すると




■次の図を見てください。




■高さ6mの木から8m離れたところに男の子がいます。男の子から見て、木と反対側4mのところに鏡があります。この男の子が鏡を通して木の姿全体を見るためには、鏡の高さ(図のア)は何mですか。



■これは6年生向けの問題になりますが、基本的には作図を要する問題です。鏡の問題は基本的に鏡の向こう側の世界を考えます。鏡はあくまで窓で、男の子から鏡をはさんで反対側に木があると考えればよいのです。






■上の図のように考えますので、男の子からは16m木が離れていることになります。鏡と男の子の間は4mですから、4÷16=4分の1ということになるので、鏡の高さは6÷4=1.5mの高さがあればよいことになるのです。



ここで、大事なのは鏡を窓と考えることです。

鏡の向こう側に同じ世界があり、鏡はその世界をつなぐ窓。

そう考えると、鏡の問題はよくわかるようになります。自分で図を描きながら、ついでに反射した線も書きこんでいけば、理解は進むでしょう。これもまた問題を解きなれていくとコツがつかめてきます。

毎年「電話帳」といって、各校の入試問題を集めた問題集が発売されていますが、これはあると大変便利です。例えば、こういう鏡の問題ばかりを探して解いていく。すべての学校の問題をやる必要はありませんが、良く出ているのかを含めて、練習になるでしょう。

夏休みの前半は、今まで「いまひとつよくわからなかった」あるいは「ちょっと不安」なテーマを集中して勉強するタイミングです。不得意な範囲はぜひ、時間をかけて突破しましょう。




中学入学試験問題集 2013年度受験用 理科編―首都圏有名国立・私立中学校174校全問題収録




「映像教材、これでわかる電気」(田中貴)

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自信をつける源
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規則性の問題
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夏休みのお手伝い

夏休みは、塾や受験勉強があるので、お手伝いはまあ、お休みということで・・・

なんてだめです。

家族の一員として暮らしている以上、家での役割もちゃんと持たせることはとても大事なことです。

ゴミだし、ペットの世話、そうじ、食器の後片付け、おつかい。いろいろなことがあるでしょう。

中学によっては、面接で聞くこともあるし、理科や社会の問題で、ごみの話や食料品の値段が出る学校もあります。

入試に出るから、というだけではなく、子どもが成長していく過程で自分でいろいろなことができるようになることは、自立の大事なステップです。

6年生は確かに受験勉強が大変だが、いろいろなお手伝いをすることで、気分を変えることもできます。

この夏休み、最低ひとつは、何かお手伝いをしてもらいましょう。

決して、勉強ばかりにならないように気を付けてください。

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第40回 あわててはいけません。
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7月18日の問題
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試験休み

中学によっては、期末試験が終わると、終業日までの間が試験休みになる学校があります。

先生たちが期末試験の整理をして、1学期の成績を出す期間で、まあ試験も終わったから休みにしよう、という趣旨だと思うのですが、最近は学校の補習とかイベントごとに使われる場合もあるようです。

この試験休みから夏休みを加えると、ほぼ2か月間が休業!ということになるわけですが、まあ、クラブ活動もあり、また合宿や林間学校もあるので、そう全部が全部休みになるわけではないでしょう。

それでもこの期間は、いろいろなことができる。

中学1年生は、この期間が初体験なので、最初はうれしくてウキウキしているが、それも毎年、毎学期ということになってくると、それが当たり前になってくる。

そうすると、その時間が大して貴重には見えなくなってきます。

しかし、本当はこういう時間を使って日ごろできないことをしてほしい、と思うのです。

例えば、まとまって本を読むということでもいい。

あるいは、何かテーマを決めて勉強してみるのもいい。別に学校の勉強である必要はない。例えばパソコンの言語を勉強してみよう、とか。

最近話題になっている素粒子というのを調べてみようとか。

中高一貫校に行って、私が大事にしてほしいと思うのはこの自由な時間です。

最近はソフトな管理型に人気があるので、この自由な時間にも、いろいろと学校から指示が出てくる。あるいは招集がかかる。

でも試験処理の間、せっかく先生が手を空けてくれるのだから、もっと上手に使った方が良いと思います。そして、こういう自由な時間にやったことの中から、実は生涯のつきあいになるようなテーマにぶつかることもあるのです。

どうも最近は、子どもが自由な時間を持つことに制約を与えることが教育だと勘違いしているところがあるように思えるのですが、こういう自由な時間から新たな創造は生まれるのではないでしょうか?


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平面図形の問題
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慶應にするか、早稲田にするか
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幼い子の強み

幼い子の一番の特徴は

頭でわかっていても実行できない

というところです。

「あなたの受験でしょ?」
「その通り」

「勉強するのはあなたよね。ママではないわ。」
「その通り」

「塾に行きたいといったのはあなたでしょ?」
「その通り」

ぜーんぶ、わかってますって。頭の中では。でも漫画を読んでいるのです。なぜ?

「そこに漫画があったから」

だと思いますね。つまり、わかっていても、コントロールが効かない。本来受験勉強はがまんが必要です。そのがまんができないから、幼い子の受験は苦労する。本人に悪気があるわけではない。確かに計算はやらなきゃいけない。その前に漫画がある。漫画の方がおもしろい、と感じる。(感じるのです。あくまで。)だから漫画を手にする。

これが少し成長すると、

「まずい。これを見られると、今月のおこづかいがなくなる。」とか「宿題が終わらないと、明日先生に怒られる」とか、「この問題ができないとA中学には受からない」みたいなことを考え出せるようになり、この行動にストップがかかります。

が、幼い子はかからない。

しかし、子どもは同じところにはいません。やはり経験を積み、ママやパパにに怒られ、少しずつ考えるようになる。これが成長です。

ただ、幼い子のままでいてほしいところがあります。

それは勢いに乗ると強い」ところ。

イケイケ、ドンドンになるともう調子に乗りまくっていく。ネガティブなことは一切考えない。「え、僕ができなくて誰ができるの?」みたいな雰囲気です。入試ではこういう子は強い。

入試は短期勝負ですから、そこで一気に調子が出てくれたら、今までの偏差値だってひっくり返す。ところが、少しずつ精神的に成長すると、この勢いが減るのです。

「もしかすると、ミスするかも」

と思うと、ミスをする可能性が高くなる。しかし、勢いに乗った子はミスをするなんて考えない。だから思い切り力を発揮してしまうのです。

だから幼い子は調子に乗せてしまうのが良い

「君は勉強してるねえ。」

「こんなに勉強するのはえらいねえ。」

ほめることばを多くすると、その気になってきます。調子に乗るぐらいで良い、と思ってどんどんほめてあげてください。

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ソフトな管理型
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中学受験 算数オンライン塾

7月16日の問題
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知識は使えなければいけない

夏休みに理科、社会の知識を覚える課題が出る塾は少なくありません。

覚えるには、一問一答式がやりやすいというお話をしましたが、これも繰り返しが大切。覚えたつもりでいても、また忘れてしまう。だから、繰り返さないと定着しません。

かつ、覚えても点数につながらないことがあります。

せっかく覚えたのに、問題演習をしたところ、それが答えだと気が付かなかった。

一問一答で覚えたのはいいが、一方向からの尋ね方で覚えたわけです。

平安遷都は何年?

という具合ですね。しかし、問題はそういう聞き方ばかりをしない。いろいろな聞き方や問題設定があるので、その中で自分の知識を活かす練習が必要になります。

これはもちろん、過去問をやることで練習できるわけですが、

「まず覚えてから」

ということで、どんどん過去問をやるタイミングが遅れてしまうのは、いけません。覚え始めてしばらくしたら、もう過去問などの問題演習をしていく。

自分で覚えた知識は使えなければ得点になりません。そしてここが大事なポイントですが、演習をしているうちに、断片だった知識がつながっていく、ということがあります。

理解が深まる。例えば飛騨、木曽、赤石という名前を単純に覚えている。しかし問題に北アルプス、中央アルプス、南アルプスという呼び名が出てくると、左側(地図で言えば西側)から単純に覚えていたことが、地図上で明確になってくる。そうすると天竜川は中央アルプスと南アルプスの間を下る、というようなことがつながってきます。

だから問題演習は欠かせません。覚えるのはもちろん先なのですが、並行して問題もやっていきましょう。


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夏期講習を休む
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横浜初等部 説明会の受付が開始されました。
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読書感想文対策マニュアル?


夏休みの宿題にはいろいろあります。

その中で自由研究と読書感想文はよくあるパターンなのでしょうが。

しかし、こういう本が出ているとは。



最近、本当に小学生用の出版物はいろいろあるのですが、しかし、微に入り細に入り、考え出されています。

そういえば、小学生用の通信教育が頭打ちなのだそうですが、その理由がこれらの書籍だそうです。

書店で見ると、夏のドリルもいっぱいあって。



読書感想文に困ったら、ちょっと覗いてみてもいいかもしれません。


実例作文がいっぱい!小学校5・6年生の読書感想文
クリエーター情報なし
成美堂出版


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中和の問題
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7月14日の問題
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子どもの疲れを見逃さない

夏休みは、普段以上に子どもが勉強をします。

勉強をするから、病気をしないか、といえばそんなことはない。例えば冷房。塾はかなり冷房が効いている環境でしょう。そこから、外へ出る。電車に乗るとまた冷房。しかし電車から降りると、また気温が上がる。

大人でも、体調を崩しやすい。まして子どもたちにはしんどい。特に夏風邪は困り者です。

また夏ばてをする子がいます。食欲がない。冷たいものばかりほしがる。

こういう状況を見逃さないことです。夏休みが進むにつれて、当然子どもたちの疲れもたまっていきます。

疲れていれば、やはり能率は上がらない。だから休むときはしっかり休む。睡眠時間もちゃんと確保しないといけません。

特に夏は親がつい、夜遅くまで起きていることが多い。それにつきあって、子どもたちも寝るのが遅くなる。その結果として睡眠不足になったりする場合があるでしょう。

身体をこわしてまで勉強することはない。

十分に注意してあげてください。

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模擬試験の記録
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慶應湘南藤沢中等部帰国枠
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問題文を良く読む工夫

「これは、太郎君の速さでないの?」
「え、それを求めるんでしょ?」
「次郎君の速さを求めよ、って書いてあるけど。」
「・・・」

よくあるミスですね。せっかくできているのに、最後で間違える。
途中式を採点して、部分点をくれる学校ならまだ救いはあるが、答えだけ、という場合だと0点。せっかくできたのに。

これから模擬試験を受けていくと、こういうことが多々あるでしょう。

「間違っているものを選べ」

と書いてあるのに

「正しいものを選べ」

と思って、「答えがいっぱいある」と悩んだり。

つまり、こういうミスは、問題をよく読めば解決するのです。

だからといって「問題をよく読みなさい」と注意してもなかなか、解決しない。何か具体的な方法にいかないといけない。

私は2つやらせます。

1つは、条件だと思うところに下線をひく

もうひとつは、答えを書く段階で、もう一度、その下線部を確認する

「求めるのは定価かあ。」

といって、もう一段階計算しなければいけないが、ただ、解いているうちに、求めるものが頭の中で変わってきたりするのです。まして、きれいに割り切れたりすると、もううれしくなってしまって、そのまま答えを書いてしまう子は多い。

試験のときだけやればいい、のではなく、日ごろ問題を解くときから、このくせをつけていきましょう。

せっかく解けたのに、得点できないのは、あまりにもったいない話ですから。


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夏休みの学校の宿題
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7月12日の問題
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