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東西南北

月の満ち欠けの授業中。

「今18時。東の地平線にいる月は?」



図でごらんいただくと、18時は一番上になっています。したがって東の地平線は図のEの月。すなわち満月ですが、子どもたちにとって困るのは「東」という表現。

この図の場合でいうと、北半球を考えているので、背中が北。したがって正面が南。では南に向かって右は?そう西です。左が東。

この東西南北ができていないことが多いのです。

これは大人でもそう。

結構不安な方はいらっしゃるのではないでしょうか。

天体や地理の一番大事な基本はこの東西南北です。

だから、よく授業中に子どもを指名して

「君は今、西を向いている。右側の方角は?」

なんて聞きます。

慣れれば何でもない。しかしこれが明確にできないと、天体はよく間違えます。

意外なところに落とし穴があったりするのです。

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第22回 進学校と大学受験
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理科重要問題ノート

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春休みは家族の時間も大事に

過去記事から

春休みの学習法 6年生編

春休みの学習法 5年生編

春休みの学習法 4年生編


2009年に書いた内容ですが、そう違和感はない感じがします。ただ、カリキュラムは忙しくなっているので、4年生はこうはいかないかもしれませんね。

以前は2年間で中学受験準備をするイメージがありましたが、今は3年が普通でしょうか。

5年生から中学受験は本格化するカリキュラムだったのですが、今は5年生で一通り、終えるというイメージが強い。その分、受験準備時間は長くなって塾に通う時間も長くなりました。

つまり塾に拘束される期間が長くなった、ということなので、その分他の習い事や家族で遊びに行く時間が減少しているのではないかと思います。

「中学校に入ってから」

と自分をなぐさめているお父さん、お母さんが多いかもしれませんが、自分の経験からすると、中学生になったら部活が始まってなかなか家族の時間がとれないのが現実です。

息子も娘も、長期休みといえば練習と合宿でほとんど、時間をとられてしまい、仕方がないから夫婦で旅行に行くことが増えました。

やはり家族旅行は子どもが小学生の時にやっておかないと、なかなか時間がとれないと思います。

無理してでも、この春休みは時間をとった方が良いかもしれませんね。

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つるかめ算?
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じっくり算数教室第2回「等しい差で増えていく数」セット版(田中貴)



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聞く力を使う

子どもの勉強の仕方を見ていると、大人に比べて発達しているところを感じるところがあります。

それは「

子どもたちは、お母さんのおなかの中にいるときから、耳はしっかり動いている。ことばを覚えるのも、耳から。したがって聴覚を大人よりも使っているのではないかと思われるのです。

これが成長するにつれて、聴覚だけではなく、視覚の力もついてくる。バランスがとれてくるのでしょう。

ただ、3年生、4年生に立方体の図を描かせるとよくわかりますが、まずゆがむ。

平行であるべき線が平行にはならないのです。だから視覚のとらえ方がまだまだ不十分であるところが多いのですが、聴覚はすぐれていると思うのです。

だから小さい時からの「本の読み聞かせ」は子どもの能力を高めるのには役立つと思います。

で、私は他の教科も「聴覚」を活かす方法があるのではないかと思います。

3・4年生の算数の映像教材を作るとき、あえてプリントの解答を作らなかった

3・4年生の問題ですから、6年生の問題に比べれば複雑さはありません。だから解答があると「聞く」ことに集中しなくなる。子どもたちの大きな武器の1つは「聞く」ことなのだから、解説を聞くことで理解を深める、ということは効率化につながるし、この後、塾に通って先生の話を聞く、ということにもプラスになるだろうと思うのです。

そういえば、6年生の知識を覚えるのに以前、テープに録音したお母さんがいらっしゃいました。

歴史の問題など1問1答形式でテープに吹き込む。そして答えを5秒後に言う。という録音でした。その5秒間がメトロノームでなかなか工夫が凝らされていましたが、これは子どもが良く覚えたと思います。聞きなれたお母さんの声だから、さらに良かったのではないか、と思うのです。

子どもはお母さんの声を聞き分けます。何人かのお母さんが話している声を聴いて

「やば、うちのお母さんが来てる」

と見なくてもわかる。

そういう力を子どもは持っているので、上手に利用してみる手はほかにもあると思います。

ただし・・・

やさしい声

の方が効果がありますよ。



じっくり算数教室第1回 植木算 セット版(田中貴)



じっくり算数教室第2回「等しい差で増えていく数」セット版(田中貴)



じっくり算数教室第3回「和差算」セット版(田中貴)



じっくり算数教室第4回「分配算」セット版(田中貴)

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手を出すのをがまんする
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組み分けテストの成績を無視する

組み分けテストで上位になる子を考えてみると、

1 地頭が良い
2 勉強好き
3 受験勉強の動機ができている

などがあげられるでしょうか。地頭という表現はここ10年ぐらいで出てきたような気がするのですが、確かに能力の差はあって、1回で覚えられる子もいれば、すぐ頭に入っていかない子もいる。だからその分、努力をしたり、時間をかけたりしなければいけないわけですが、それが組み分けテストまでに間に合わない、ということはあるでしょう。

で、我が子を見てみると、あれが足りない、これができていない、ということはあるので、なかなか上位に上がっていかない。

それで「ウチの子はだめかも」と思ってはいけません!!

確かに組み分けテストで選抜されていく子は、できます。これは間違いなくできる。以前、教えていた子でも全国一桁、という子がいましたが、まあ、間違いなく合格するだろうと思いました。

ただ受験勉強は目標の学校に入っていくためにやるものであって、すべての子どもたちを一列に並べるテストで上位をとることではありません

今のところ、器用に勉強できない、あるいは勉強が不足している、だから組み分けテストで成績がとれなくてもいいんです。常に勝ち続ける必要はない。むしろ入試の1回、うまくいけばいい。

「そんなこといっても、ついていけなくなったら」

と心配されるかもしれませんが、中学受験で成績の良かった子でも進学校は落ちこぼれたりする。逆に補欠で入って上位にいる子もいる。入ってからの勝負なんですから、まずは入れることを考えればよいのです。

ではどうするか? 組み分けテストのない塾に転塾すればいいか?

いえ、そうではありません。

ただ成績を無視するのです。

組み分けテストは、総合点で決まります。だからどうしても4教科万遍なく勉強するということが中心になりますが、たとえば社会や漢字の知識は覚えても忘れます。それを4・5年生からやっきになって覚えても仕方がない。

もちろん勉強するのは大事です。ただ、どうせ忘れるのだから入試に近づいてからやり直す、ということでそれまでにがんばる教科を優先すればいい。

それは算数と国語でしょう。

国語も細かい知識は覚えない。文学史なんてほっとく。読解の問題だけやりましょう。あとは算数。

こんな勉強法をやったら、組み分けテストなんか上位に行けるはずがない。

でも「確実に」進歩します。算数だけテストの成績を見ていればいい。理科と社会は先生の話を聞いて、宿題やって。それでおしまい。

全部できないなら、まず一点突破してしまえばいいと思うのです。

理科は計算と暗記に分かれますが、実際算数がある程度できないと、計算問題は理解できません。

だからどうしても比が終わってからになるので、それまではあまり気合をいれなくてもいいのです。

もちろん上位に行けていれば、それでいいのだが、行けていないのに無理する必要はない。それで早くから消耗するのがもったいないのです。

山の登り方はいくつもあっていいのです。子どもに合う方法を考えていきましょう。

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3:4:5の直角三角形
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マリノスフットボールアカデミー

先日、日本の男子サッカーがロンドンオリンピックの出場権を獲得しました。

5大会連続だそうで、ワールドカップと言い、私たちが子どものころからは考えられなかったことです。

三菱ダイヤモンドサッカーという番組があって、海外のサッカーの試合を録画で放送してくれていましたが、レベルが違うなあ、という印象しかありませんでした。

しかし、今はだいぶ違ってきている。Jリーグができて、いろいろ変わってきたわけですが、先日、こんな広告を見ました。



マリノスのサッカースクールのようなのです。

WEBで調べてみると、

マリノスフットボールアカデミー

たまたま、そのあと近くを通ることがあったので、見学に。



行ったときは幼稚園生たちが人工芝のグラウンドで練習していました。どこかのスポーツクラブの子どもたちのようでしたが。

このくらいの時からいろいろ練習したり、強化されているとやはり変わってくるのでしょう。

空き地や公園でバットを振り回したり、サッカーボールをけることはできなくなったが、逆にこういうところでサッカーの練習を小さいときからできるようになった。

もちろん費用がかかるし、親としては大変な面もあるのでしょうが、こういうサッカースクールが子どものころあったらなあ、と、うらやましかったですね。

中学受験で子どもたちが習い事をやめることが多いですが、スポーツは子どもたちの成長にもちろん役立つことが多いので、なるべくやめないで続けられるといいなと思った次第です。


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自ら考えて成長する

ロンドンオリンピック、男子マラソンの五輪代表候補選手を見てみると、みんな実業団の選手ではありませんでした。

びわ湖毎日マラソンで日本人トップをとった山本亮は佐川急便所属というが、一般参加。東京マラソンで日本人トップをとった久保選手もフリーになったプロ。そして川内選手は埼玉県庁に勤める市民ランナー。

いろいろ議論があるのですが、別に素人なので、ここはそのままスルーするとして。

で、なぜ彼らはフリーになったり、実業団の練習を好まなかったのだろうか。

これは、自ら考えて、成長することを選んだからではないかと思うのです。

昔の学者の中で、偉い人は敢えて仕官しなかった。

木下順庵、中江藤樹、伊藤仁斎。

自分が考える学問の仕方で、それを進める。仕官すれば、それが通らないこともあるだろう。だから経済的には大変だろうが、それを貫いてしまった。

このことがふと思い出されてきたのです。

で、今の受験スタイルというのは塾中心で、塾や先生の言う通りに勉強する。そのこと自体が当たり前になってきて、疑問の余地がないように見えますが、本当はそうではないかもしれない。

実際、4教科を万遍なく始めることがすべての子にとって良いのかどうか。

以前、教えていた子がとにかく歴史が好きで、勉強しろといえば歴史ばかりやる。算数はほっといて、歴史。だから歴史はできるようになる。

お母さんからは

「どうしましょう」

と心配されましたが、しばらくはほっておきました。そしてカリキュラムで歴史が終わった時に本人を呼んでこう話しました。

「君は、歴史はもう完璧だね。僕を超えた。」
「はあ。」

でもうれしそうです。

「そこまで歴史ができる人間は、当然、算数もできるんじゃないか?」
「はあ。」

「歴史は極めたのだから、そこに達するまでのやり方は自分で考えたんだろう? だったら算数も考えてみたら?」
「なるほど」

本人はどうもピンとくるところがあったらしい。

これまたしばらくほっておいたら、算数もできるようになっていました。

私は何もしていない。ただ、本人が自ら考えて成長したのです。これには2つの契機があった。

ひとつは歴史が好きで仕方がなかった。だから何と言われても歴史の勉強をしていた。

そしてある境地まで来たときに、「自信」ができたのでしょう。自分のやり方に確信が持てたといってもいいかもしれない

それが「他の勉強にもあてはめられる」、本人がそう思ったのが2番目の契機。

その後、見事に彼は第一志望に合格していきました。

塾の指導がすべてではない。

自ら考えて、成長することができるならば、それはそれでベストなやり方ではあるのです。

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「中学受験、合格して失敗する子、不合格でも成功する子」



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ジュールの法則

中学受験で知っておいてほしいものの中に発熱量の計算があります。

基本的にはジュールの第一法則を使うものですが、私は子どもたちに

発熱量=電流×電流×抵抗

と覚えさせます。

よく50Wと100Wの電球の明るさを比べる例がテキストに出てくるでしょう。明るさも発熱量です。

ワットは電力ですから電流×電圧になります。

ご家庭内でいえば100ボルトの電圧で電気が流れていますから、流れる電流は50Wの場合が0.5A(アンペア)、100Wの場合は1A(アンペア)になります。

ということは抵抗はどちらが大きいか?

50Wになりますね。同じ電圧をかけて流れる電流の比が1:2ですから抵抗の比は2:1

これはオームの法則です。

で、50Wの電球と100Wの電球を並列につなぎます。そうすると抵抗の比は2:1、流れる電流が1:2 発熱量が電流×電流×抵抗だとすると

50W=1×1×2=2

100W =2×2×1=4

ですから100Wの方が明るい。

ところが、直列にすると同じ電流が流れます。直列に並べると抵抗は3になるので流れる電流は1/3ですが、この場合同じだから1と考えてしまうと

50W=1×1×2=2

100W=1×1×1=1

今度は50Wの方が明るい、ということになるのです。

これは教えてしまった方が良いと思います。

ある塾のテキストを読んでいたら、

どうも奥歯にものが挟まった言い方

になっている。

指導要領を順守したら、という話でしょうが、もともと中学受験の入試問題は指導要領を順守していないところがある。(というと、叱られてしまうかもしれませんが。)

もちろん限界はあるでしょうが、これは教えてしまった方が後々便利だと思います。

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第21回 インターネット発表と午後入試
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入塾のきっかけ

塾や予備校のCMがいっぱい流れる時期ですが、広告効果はどのくらいあるのでしょうか。

お笑いのネタになっているある衛星予備校のCMは、実はスポーツ番組に徹しているところがあって、日本代表の試合になるとほぼ必ずといって出てきます。

なぜ?

衛星予備校を使う生徒は部活が忙しい。だから、集合授業ではなく、自分で勝手に番組を見て勉強できるこのシステムを選ぶわけで、だから

部活に力をいれている→スポーツ番組に興味がある→日本代表の試合にCM

という話になってくるのだろうと、思います。

いや、これは勝手な推察ですが。

昔、塾がテレビCMをやるとつぶれる、という伝説がありました。

つまりテレビCMで効果が出るというのは、それなりに面で展開していないと採算が合わないというか、効果が出ない。そんなに広い地域で展開している塾はありませんでしたから、CMをやっても意味がなかったのです。

だから今でも塾の広告というのは新聞折込に頼っているところが多いのです。

しかし、その折込でお問い合わせがある率はそれほど高くはありません。

例えば中学受験のある教室の2キロ四方に、小学生がいる家が何軒あり、さらにそのうち中学受験をする家が何軒あり、と考えていくと確かにそんなにヒットする率は高くないのです。

では、広告は何のためにやるのか?

入塾のきっかけは口コミです

これはどの塾でも入会動機の大半はそうでしょう。

「あの、塾いいわよ」

と有名校に合格したお母さんから言われると、

「のぞいてみようかしら」

という気になるかもしれません。その時、ある程度名前が知られていると、お母さんが問い合わせをしてくれる可能性が高くなる、と塾はそう思って広告をやっているわけです。

口コミばかりだから広告は一切しない

というところもありますから、一概にそうと言い切れない部分はあるでしょうが。

ただ、あるお子さんに合うから、自分の子どもに合うかどうかはわかりません

したがって、通ってみながら、子どもの様子や成績の遷移をしっかり見守っていきましょう。

結局はお父さん、お母さんの目が一番大事なのです。

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父親の役割

最近は、受験に熱心なお父さんが増えました。

これは時代が変わったな、という感じがします。昔は面談といえば、お母さんがくるものとだいたい決まっていましたし、受験の最後までお父さんにお目にかかることはあまりありませんでした。

しかし、今は違います。学校のことや、勉強のこと、詳しくお話する場合が少なくありません。

でも、これについて私は若干の危惧を感じています。

お父さん、お母さん、ともに熱心になってくると、子どもたちは結果を非常に気にします。

当たり前ですが、子どもは親の期待に応えたい。

だから、がんばるのですが、一方でプレッシャーもかかってくる。

「落ちたら、お父さんに嫌われちゃうかもしれない」

とか。

昔のお父さんは、

「俺のころはそんなに勉強しなかったな」

とか、子どもの前でいってお母さんのひんしゅくを買っていたのですが、一方で子どもの成長を長期的に見守る目はお持ちになっていました。

私は父親の役割はこれだと思っています。

お母さんは、子どもの生活に密着しているケースが多く、子どもたちの行動にきわめて敏感になりがちです。結果として短期的な視野になりやすい。

しかし、子どもの成長は中学受験で決まるものではありません。まだまだ先がある。

だから子どもを育てるのには、長期的な視野も必要なのです。

お父さんにはもうひとつ大事な貢献があります。

それはお母さんの話を聞くこと

お母さんも大変になっているのです。だからその話を聞いて、どうするか相談してあげるのがいいのではないでしょうか。

あとは、細かいことを気にするよりは、子どもの成長をしっかり見守ってほしい、と私は思うのですが。


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覚えるのが好きな子

例えば歴史は非常に詳しい子がいます。

あるいは生物の知識を恐ろしく持っている子がいる。

こういう子どもたちは覚えるのが苦にならない。というか、覚えようとして覚えてはいないのかもしれないと思います。

長い蝶の名前が、すらっと言えてしまう。どういう頭の構造になっているか、わからないがうらやましい限りです。

ところがこういう子がいざ、算数となると「パタっ」と思考を止めてしまう。

「どうした?」

「解き方を知りません。」

とこうくる。

「解き方は考えればいいんじゃないの?」

でも習っていないから。」

これはやはり危険ですかね。

知識というのも使ってナンボのところがあるし、クイズ的に知識を持っていても入試では半分しか役には立たない。

やはり知識なり解き方なりは自分で使えるようになっていないと武器にはなりません。

良くパターンで算数を教える先生がいます。

例えばつるかめ算の基本問題を10も、20も数字を変えて出す。

こういう訓練は、確かに解き方を覚えればできるのかもしれない。しかし、それではその先に応用が利かなくなります。

良く月の満ち欠けの問題でこんな図を見ることがあるでしょう。



知識のある子は、まあだいたいわかっていると思うのですが、そんな子どもたちに

「どうしてどこでも正面が南なんだ?」

と聞くと、キョトンとすることがあります。

これは当然、北半球だから起きることなのですが、背中が北極を向いているのです。だから正面はどこでも南になる。南半球では背中が南極を向くから正面は全部北です。

知識を知っていて、実際は知らない。覚えているだけ、では次につながらない。

最近、地球から月を見るのではなく、月から地球を見るとどう見えるか、という問題が増えていますが、これなんかも、この図で解ける問題ではあるのです。その時の月の位置から地球を見たときの太陽の影の位置を見ればよいだけの話。

ところが、月の満ち欠けの問題ばかりを考えていると、足をすくわれてしまう。

だから、覚えるのももちろん大事だが、まずは考えることを優先してほしいと思うのです。

どうして、こうなるの?

そういうところから、考える力は伸びるのだと思います。

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「中学受験、成功する親、失敗する親」




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