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チーママ

上がお姉ちゃん、下が弟君、しかもちょっと年の差があいている場合、お母さんはちょっと気をつけなければなりません。弟くんがとてもだらしなくなる、あるいは非常に消極的になったり、精神年齢が幼くなるケースがでてくるのです。

 なぜでしょうか。理由は上のお姉ちゃんがママになってしまうからです。同じことはおばあちゃんがいらっしゃるうちでもありがちですが、それはお母さんが比較的気がつきやすいのです。ところがお姉ちゃんの存在はあまり気にならない、というよりかえって助かる場面の方が多いので、あまり気にしません。

 私は弟の世話をよく焼いてくれるお姉ちゃんのことをよくチーママといっていました。(あまり教育的ではありませんが。)母性本能が強い女の子に多いのでしょうが、ホントにママ以上にがんばるお姉ちゃんがいるものです。お姉ちゃんががんばると、弟君はいろいろと世話をやいてもらえますから、逆に自分でいろいろなことをする必要がなくなります。
とても簡単なことですが、自分でいろいろなことをする機会が少なくなれば、その分、子供は楽をしますから、逆に自分で何かをする能力を伸ばすことができなくなるのです

 これは過保護のところでもお話しますが、お母さんが世話をやくということは、子どもが自分でいろいろなことに挑戦する機会をうばうことです。ですから、本当は小学校前くらいから、できるかぎり自分の世話は自分でできるようにすることがとても大事なのです。もちろん、子どもができないことはたくさんありますから、取捨選択はしっかりやならければなりません。でも、なるべくなら、いろいろなことを自分でする習慣を早くから身につけさせることが大事なのです。

 特にお手伝いも大事です。家族がみんなでいっしょに生活するわけですから、子どもだけ特別扱いをする必要はありません。お父さんやお母さんが働いているのだから、子どもたちだって家族の一員としてはたしてもらう役割があってよいのです。そういうことを早くから決めておくことも大切です。たとえばお風呂の用意、食器の後片付け、掃除。子どもが興味をもっているうちに、させてしまうことが大事です。中学生になってから、そんなことをいっても、子どもはなかなか言うことは聞きません。お風呂掃除がやってみたいという年齢からはじめていけば、習慣になってくるものです。

 ところが、そういう自分でいろいろなことをやる機会がない子どもは、たいてい、精神年齢も幼く、自立する時期も遅れます。ましてママが二人いたら大変なのです。

 お姉ちゃんがいろいろなことを手伝ってくれるのはよいのです。ただ、弟の世話だけは、気をつけてください。ですから、お母さんは、弟君の世話についてはなるべくお姉ちゃんにやらせないようにしましょう。家の手伝いはどんどんやってもらっていいですが、たとえば勉強をみてもらうとか、送り迎えをしてもらうとか、そういうことが度重なってくると、だんだんママに近づいていきます。もしそういう感じがしたら、やんわりと言ってあげてください。

「これはママの仕事よ。」

不思議なものですが、これが妹になると、あまりこうならないのです。多分、女同士というのはそうなりにくいのでしょうか。お兄ちゃんが弟の世話をするのでも、これは男の子ですからママのようにていねいになるはずもないのです。やはり問題は姉、弟の関係。昔一姫二太郎と言いましたが、お母さんが忙しかったので、上がお姉ちゃんの方が親は助かりました。でも、今は子供の数が少ないので、お母さんが子供に目が届きますし、だからこそ、過剰な世話がおきてしまうわけです。ぜひ気をつけてください。

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