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第一志望を変える場合


基本的に第一志望を変える、ということは私はあまりやりません。行きたい学校に合格するために、やりたいゲームを我慢し、サッカーも退部してやってきたわけだから、模擬試験の成績が悪いぐらいでは変えない。

何とか合格の目が出てこないか、これを考えるのが塾の先生の役目だと思うのです。

「あ、この成績だと難しいからね。」

って、数字を見りゃあ、わかるわけだから、それを言っても仕方がない話。そこで、あと何をすると合格できる可能性が広がるのか、残された時間が短い分、あれもこれもとやっている暇もないから、優先順位をたてて、要らないと思うものは切り捨て、何とか合格させたいと考えます。

しかし、唯一、第一志望を変える場合があります。

それは本人があきらめている場合。

受験するのは本人ですから、本人ががんばっていろいろなことをやらないと何も変わらない。しかし、本人があきらめてしまうと、もう何も進まなくなる可能性がある。だから、そういう時は本人としっかり話をした上で、目標を変えます。

本人が行きたいと思う学校はそう簡単には変わらないので、難しい部分もありますが、本人がやはり「何とかしたい」と思うことが一番大事なのです。

だから、成績を見て、「あ、無理」とか「これじゃ、受かんないわよねえ」みたいな言葉は安易に口にしてはいけない。

そういうことを言えば、少しは発奮してくれるかもしれない、と思われる方は少なくないが、まず逆効果であることは多いのです。

数字を見れば、本人たちはどういう状況かはよくわかるわけで、それを何とかしないといけない、と切り替えないといけないところを、傷口に塩を塗りこまれるようなものだから、そりゃあ、ちっともやる気がおきないでしょう。

苦しい数字をひっくりかえす、ということはそうたやすいことではないのです。

だからまず気持ちで負けてはいけない、ということはあるわけで、子どもたちにまずその力をつけてあげなければいけません。

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